第25話 覚醒


俺は知らない男を殺した。

そして知ったんだ

この世の中の生物全てが敵である事を

そして、人間が一番怖いということに


今までは当たり前だった、

生き物を殺し食べて成長し

沢山の事を考え学習をし

より簡単に生き物を殺す方法を作る

そして、人間の生活をよりよくする為に

機械を作りロボットを造る

それが当たり前だった日常


俺は、馬鹿じゃない

これからは人間が人間を邪魔と思う時代になる

それを、人より先に気がついただけだ


人間こそがこれからの人間の餌になる

強くなくてはいけない


そう、今殺した男も

餌になるのだから丁寧に料理してやろう


俺は、監視カメラの事なんてどうでも良くなっていた

ネットに俺の食料を包み引きずりながら歩いて家まで戻る事にした。


「ちっ!」

「糞重い」

「面倒くせー!」


そのまま、ネットごと放置して帰ることにした。


今度は、女を殺そう

脂が乗ってて旨そうだ


俺は、家に着き服ごとシャワーを浴びた

あの男の血で床が赤く染まっていった

愉快だ!

可愛そうなやつ等よ!

機械に殺されるより人間に殺されたことに感謝しろ!


心が笑った

こんなに笑った事なんてない

時代は繰り返される

自分を強く見せる為に輪になり弱者を支配するそして

言う事を聞かない奴は殺す

そして、国を大きくする


これからはチームじゃない個を強くするんだ

だから俺は無差別に人を殺し喰う

それだけだ


サイレンが聞こえる

どんどん大きく鳴っていく

当たり前だが俺の家に向かっているサイレンではない

肉の塊が見つかったのだろう


誰も、止められない

止める人間が現れる前に殺すから



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