今は、マシュマロがいっぱい詰まってます

火球考察って短編に出てくる2人のその後のお話です。
2人の微笑ましい、時に甘酸っぱすぎて、お尻がムズムズする会話を主軸に物語は展開していくのですが、
時に、その昔に通ってきた、自分の学生時代の恋愛を思い出したり、
時に、その昔、この物語の主人公のような男の子と出会ってれば、こんな風な気持ちになれたのかと、羨ましく思ったり……。

感情を感じるのであろう体の中心部分が柔らかくて甘い、マシュマロにでもなったような気分にさせられました。
学生である、主人公2人が、時に小難しく議論を交わし合いますが、どのお話も最終的に、ふふっと笑いが溢れて、幸せな気分に着地します。

そうして、話が進むごとに2人の関係性が進んでいくのが、とても心地の良い読後感を連れてきてくれます。
今後も、2人のことを見守りたい気分にさせてくれる物語です。

このレビューの作品

考察する二人

その他のおすすめレビュー

静寂さんの他のおすすめレビュー18