第38話クズの作り方④

あゆみは何でズルいと言ったのだろう

あゆみと別れてから家に着くまで頭から離れなかった

ズルいのは僕の方だと思うのに


僕は、いつもの様に鍵を取り出し鍵を開けようとしたけど

鍵が開いている

でも、電気は点いていない

泥棒?

ゆっくりゆっくり家に入り電気のスイッチを探した


ポチッ


玄関の電気が点いた

僕は、怖くなりすぐに逃げれるように玄関口に戻った。

しばらくしても何も変わらない、音もしない

何で、鍵が開いていたのか分からなかった。

時間が経つにつれ鍵の事は頭から無くなった。


あゆみに思いを告げて何が変わるのか分からない

僕が変わるの?

あゆみが変わるの?

変わっちゃったら気まずいなと考えながらテレビの電源をつけた

お笑い番組がながれている

別に好きな番組でも無い

ただ、

我が家にやっとテレビがきて

音がある生活になった。

一人じゃないって気持ちになっていた。


同じ年の子達はお笑い番組をみたりテレビゲームをやり

次の日の話題と繋がっている

好きな芸能人なんていない興味がない

テレビゲームはやってみたいけど持っていない

だから、共通の話題が無い

と言って僕から話しかける事は無いと思う


僕は、眠くなったら眠る生活だ

だって、僕を叱る人も怒る人もいない

そもそも、家には僕一人だし

そんな事もあり

夜中のエッチな番組を観ていても誰に何を言われる事はない

だから、そんな知識がドンドン増えていった。

あゆみとこんな事をやってみたいけど

勇気が無い

そのまえに、、、、

真奈美ちゃんとしてみよう

だって、週末婚みたいなものだから

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