せかぼく学園放送部‐休憩室‐「もっと好きなところを平和に言い合ってみた」

秋葉「前回は散々だったな……」

忍「早く終わらせたいなら、みんなで公爵を持ち上げるべきだった」

司「そんなお調子者は存在しないからああなったわけで」

忍「同性で好きなところとかやっぱり言いづらい感じ?」

秋葉「うーん、人によるけど気恥ずかしいかな」

司「うやむやになった感はあるが、いいところだったら割と言いやすいんだ」

忍「じゃあ公爵いないし、他の人たちのいいところも言って行こうか。いいところを言い合うのはモチベも上がる」

森「そんなわけで呼ばれた&呼んでみた!(唐突)」

司「森……」

秋葉「呼んでみたって?」

エシェル「モチベーションを上げる会やってるんだって?」

秋葉「あ、エシェルか。そうだよな、真っ当に話しできる人じゃなないとまったりできないしな」

キミカズ「オレも来たー」

秋葉「呼んでないし!(話進まなくなるタイプ来た!)」

忍「でもこっちのメンバーは公爵がいる時は出てこない組だから。いいんじゃない?」

司「そうだな。エシェルは落ち着いて話ができるからいい」

エシェル「さっそく褒めてくれるのかい? 司もそうだな。話が早くていつも助かる」

秋葉「趣旨にのっとった会話がスムーズに始まった!」

キミカズ「本来ならこういうものなんだろう?」

忍「キミカズ、今の清明さんっぽい」

森「司のいいところは大抵のことにつきあってくれるとこ!」

秋葉「それは森さんだからでは」

忍「エシェルと清明さんの頭良さそうなところが好き」

司「それはただの好みのタイプでは」

エシェル「僕も忍の聡明なところは好きだな。何につけても話が早い」

秋葉「エシェル、それさっきも司さんに言ってた。意外とエシェルは短気なとこあるよなー」

エシェル「それをどう言い換えたら誉め言葉になるのか君は考えてから再発言してくれ」

秋葉「すみません」

忍「頭のいい人は短気にもなる。テンポの良さは重要」

森「ポンポン、って会話が返ってくるとストレスないよね」

キミカズ「言葉のキャッチボールを超高速で返しあうと面白いよな」

秋葉「(やばい、ここ頭のいい人の集団になって来た)」

司「秋葉のいいところは空気を呼んで黙るべき時は黙れるところだな」

秋葉「司さん~!!!」

森「専門的な話も面白いけど。なんでもない日常って大事だと思う」

エシェル「確かにそういう意味で、秋葉の存在は大きいな」

キミカズ「オレだってフランス大使館でならだらけてる」

一同「そうではなく」

忍「このメンバーだと無理に何かしなくても、お茶してまったりして過ごせるのが好き」

秋葉「結局、みんなまとめてってことでいいか?」

森「あ、デザート。プリンと杏仁豆腐、どっち?」

秋葉「そしてまたその組み合わせなのなんで!?」

森「近くのコンビニにこれと生クリームたっぷりのショートケーキしかなく」

エシェル「お中元で届いている冷菓子があるからそれを出そう」

司「……さすがフランス大使だな」

秋葉「お中元とかめっちゃ日本の社会事情が息づいている」

キミカズ「早く言ってくれればお中元で届いた和菓子持ってきたのに」

秋葉「どこも物資には事欠かないのがすごい」

忍「お茶買ってくる。今日は暑いし、フルーツティー系いろいろ出てたからいろいろ試そう」

森「私も行く。不知火行こ」

不知火「……(←いた)」

忍「不知火の好きなところは最重要ともいえるもふもふ要素」

森「乗れるサイズも大事なポイントだ」


二人は買い出しに出かけて行った。


一同「乗れるサイズがポイントって」

司「小型犬より大型犬が好きなんだろ」

キミカズ「あの大きさだともふり放題だしなー。オレももふっていい?」

司「本人に聞いてくれ」



そんなわけで、休憩所は(前回と打って変わって)和やかです。

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