せかぼくラジオ第8回-放送再開 ゲスト????

秋葉「……始めると言ったヤツが、長期不在ってどういうことだよ」

忍「飽きたのでは」

ダンタリオン(以下「ダ」)「違うな。ゲストコーナーは鉄板だと思ったが、やってみたらオレと絡みのないヤツばっかりで面白くなかった」

秋葉「ほぼ飽きたと同意だよ! お前がやりたかっただけだろ!!」

森「公爵はメインキャラに食い込んでいる割に意外と知り合い(?)少ないよね」

司「一人でフラフラしてるから」

ダ「ツカサ、お前オレのことどんな目で見てるんだ」

森「ものすごく知り合いで出てない人いると思うけど……」

忍「もはやサブメインと言っても過言でないよね。何で呼ばないんですかア……」

ダ「それは呼ぶ必要ないの! 呼んで何聞くんだよ」

一同「そう言われても」

忍「さすが魔界の大使だけあって、そちらの方々にはつなぎを取りやすいでしょ? リリス様にでも来てもらう?」

ダ「……バティムを呼ぼう」

秋葉・司「……(来てほしくないんだな)」

ダ「今日は、魔界のガーデニング愛好家にしてルシファー陛下の腹心。公爵の位を持つバティムをゲストに進行だ!」

バティム「お招きありがとう!」

秋葉「あの紹介の仕方で」

森「この爽やかな笑顔」

ダ「さすが『魔界一愛想がいい悪魔』の評価は伊達じゃないだろ」

バティム「しかしダンタリオン。私が得意なのは薬草系であってガーデニング全般というわけではないのだが……」

ダ「ハーブも観葉植物も一緒だろ」

忍「公爵、全然違います」

秋葉「バティムさんはバティン、って名前の方が有名なんだよな。こっちで呼ばれてる理由は?」

森・忍「語呂がいいから?」

司「……(そうか?)」

バティム「ははは、人間も国によって発音が少し違ったりするだろ? ささいな差だから問題ない」

秋葉「おおらかすぎる! ダンタリオン! 見習え!!」

ダ「本気で感心しながら本気でそれを言うのか、お前は」

忍「でも確かにスペルの最後がmだとム、ンになることはあるよね」

ダ「バティム(Batym,Bathym)の別名はな、マティム(Mathim)マルティム(Marthim)、バトシムなどなど」

秋葉「別名多い上に、すでにBから始まってない単語があるのはどういうことだよ」

バティム「ささいな問題だよ」

一同「………………………………(おおらかすぎでは)」

忍「まぁ、そのスペルも人間が使ってる奴だから魔界ではきっと違うだろうし……」

ダ「そういうことだ」

秋葉「でもそうするとお前の場合はダンタリオンの末尾NがMに変わったりするとダンタリオムになるの? ……………………すごくおかしくないか」

ダ「誰もオレの話はしてねーだろ!!」

司「……(いつもは頼まれなくてもするくせに)」

忍「別名は特に聞いたことないし、紛らわしくなくて良いです。公爵」

ダ「忍の認識はその程度か」

森「ある意味、バティムさんは忍ちゃんと似てるとこはあるかもね」

一同「?」

森「名前間違えられても全然気にしない」

秋葉「いや、それないだろ。訂正するだろバティムさんくらい違ったら」

忍「ささいなことだよ」

司「忍は3か月にも及んで全く違う苗字を呼ばれていたが、一度も訂正しなかった経歴の持ち主だぞ」

秋葉「ささいじゃないよね、それ仕事上の話だよね」

バティム「人間の場合は、名前はひとつだろう? それはなぜ?」

ダ「さすがのバティムからも疑問飛んでんぞ」

忍「まず自分が呼ばれているということが分かれば特に支障がないこと、2つ目は『この人はいつ間違いに気づくのだろうか』という素朴な疑問」

秋葉「素朴な疑問で何か月観察してるんだよ」

忍「さらには『気づいた時にどんな反応をするのだろう』。……むしろ楽しくなってくる」

バティム「なるほどね。それは楽しそうだ」

秋葉「違います! バティムさん、これは異例です!」

忍「かといっていちいち訂正するのも面倒だし」

ダ「お前は名前にアイデンティティはないのか」

バティム「どんな間違いをされたんだい?」

忍「苗字が戸越なんですが、船越さんって言われ続けました」

秋葉「別人だよ、判別不可能だよ。周りが戸惑うから訂正しろよ」

森「そこまで酷い間違いで、ふつうに話しかけられると確かにあらゆる意味でおかしいよね」

忍「イージーミスのレベルを超えているので、訂正するのがもったいない」

司「もったいないことは何もないから、訂正してこい」

一同「!?(現在進行形!?)」

忍「私の話はいいんです。バティムさん、おすすめのハーブ教えてください」

秋葉「え、そういう企画だった?」

ダ「ハーブのほかに宝石にも強いからな。女子が喜びそうだな」

バティム「いいよ。どんな効能が必要なんだい?」

忍「安眠」

秋葉「女子関係ないだろ、その効果」

森「ハーブは薬草だし、効果的には男女関係ないと思うよ」

バティム「基本的には鎮静効果のあるものだね。あとはリラックスするものと……もちろん、自分が好きな香りもおすすめだけど」

司「ふつうにアロマセラピストの講義が始まってますが」

森「ラベンダーが有名」

忍「ベルガモットが好き」

一同「……(いいけどね)」

ダ「講義はおいといて、補足しておくとバティムは耐火性もルシファー陛下に次ぐと言われている」

秋葉「むしろ陛下が耐火性ナンバーワンとか違和感なんだけど、もうちょっと他に言い方ないの?」

司「炎に対する耐久力」

秋葉「せめてそれ」

司「耐火性というとどうしても建物やら金庫やら身近なものしか思いつかないからな……」

ダ「地獄の業火もなんのそのだ」

秋葉「そんなとこ行かないし。そんなとこ平気な人が何でハーブ?」

ダ「知らない」

秋葉「知識の悪魔! 知識の書開けよ!!」

ダ「興味ないんだ。仕方ないだろう!」

森「イランイランって苦手」

バティム「あれはとても向き不向きがあるから好みが分かれるんだよ」

忍「オイルはあまり出回ってないけど、ヒノキの香りも癒されます」

司「……二人は楽しそうだからいいんじゃないのか」

秋葉「いつになく平和ですよね」

ダ「じゃあ今日のラジオはここまでな。次回誰か呼ぶか? オレに絡みあるやつ」

秋葉「結局今回も、あんまり絡んでないからな?」


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