第2話 だらしないのに完璧主義者という矛盾

私は典型的な干物女だ。ぐーたら大好き。

部屋に籠るなんて余裕だ。

昔から寝ることが一番の楽しみだった。今もそうである。


中学時代はテニス部だったが、よく頑張ったと思う。体力が元々ないので体力をつけるためにという理由でテニス部に入った。

土日の部活は地獄だった。寝ていたいのに。自分の時間が欲しいのに。

ただ楽しく部活をしたい私は、やる気満々の部長とかが嫌いだった。


さて話を戻すが、幼少期からお風呂も大嫌いだった。出来れば入りたくない。

それは今でも変わらない。いや、今は入りたくても入れないという病気なのだが。


私の中ではいつも黒か白、0か100という考えしかない。中途半端は嫌いなのだ。

勉強もそう。

テストで60~70点台を取るくらいなら、0点を取った方がマシという考え。

だから学生あるあるのテストの日に「全然勉強しなかった~」は私が言うと本当にしてないので、みんな驚くのだった。

その代わりやる時はとことんやる。「私、めっちゃ勉強したから」と宣言すると、ほぼ満点を取る。学年5以内に入る。嘘をつかないので何故か好かれたな。


掃除も同じ。なにもしたくないときは何カ月も掃除をしないが、やる時は年末大掃除か!?って言うくらいに徹底的に1日かけて掃除をする。

「いい加減」を知らないのだ。


髪型が決まらなくて、ハネが収まらないので学校を休む、なんてこともあった。

それは今も変わらない。

自分の中で「完璧」でないと外出出来ないのだ。

いわゆる強迫観念てやつも入っている。視線恐怖症という社交不安障害でもあるのだ。

化粧をしているだけで疲れる。何も楽しくない。

出掛ける準備だけで2時間は余裕でかかる。

それを考えただけで、何もかもが嫌になり、出かけるのが億劫になるのだ。


服装もそう。でも、目立つことは恥ずかしいのでお洒落しすぎは出来ない。非常に難しい塩梅なのだ。もう書いてるだけで嫌になってくる。


食器洗いも、ちょこまか洗うのは苦手。ガッツリ溜まってから、一気に洗うのが気持ちいいのだ。


恋愛にも完璧を求めてしまうので相手は重いと逃げていく。

自分のことを愛しているか常に不安なので毎日のように連絡してほしいのだ。


でも不思議なことに相手には完璧を求めない。

自分が遅刻癖やドタキャン癖があるので(これも病気なのだ)、相手が(恋愛以外)急にドタキャンしたりしてもなんとも思わないし、遅刻してきても平気だ。1時間遅刻してきても全然理解できるのだ。


だらしないのに完璧主義者なので、誰にも理解されない。


働いていた時も2,3日シャワーを浴びてなくても平気だった(冬は)。でもシャワーを浴びると上がった後にストレッチをしたり、顔体操をしたり、ヘッドマッサージをしたり、これまた2時間はかかる。そういう時間が嫌なのだ。

じゃあ、その工程を省けばいいではないか?と思われるだろう。

それが出来ないのだ。

もう悪夢だ。


私は完璧主義者だと言うと笑う友人も多い。ぐーたらでだらしない部分の私しか知らない友人が多いからである。


はぁ。生き辛い。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る