かくれんぼ を聴いて※男性視点①

『奏の物差し』より

※注意

男性作者が描いた女性主人公のエピソードになります。

男性作家の書いた女性向けの恋愛小説などに強い違和感や抵抗がある方は読むのを控えていただくことをおすすめします。




「もしもし、ひろしくん?

奏ちゃんのことだけど。

少し落ち着いたみたいだし、

もう大丈夫そうよ」


「最近、奏にいくら連絡を入れても返信が来なかったんで、俺心配で心配で、夜も眠れ無かったんですよ。

お姉さん、ありがとうございます」


「いいのよ♪

お隣さんとして幼い頃から成長をみてきた奏ちゃんは私にとってまるで妹みたいな存在だから。

ところで、最終的に決めるのは奏ちゃん自身だから、そこはわかってあげてね」


「はい」


「奏ちゃんは今、凄く苦しみながら自分が望む生き方を探すことで必死なのかもしれないわ。

だから、君の望む応えはすぐに、

いいえ、もしかするとずっともらえないかもしれないよ?

それでも君は奏ちゃんの気持ち、

ちゃんと受け止めてあげられる?」


「俺は……!!」

ピピピピピピピピ……


「ごめんなさい、ひろし君。

旦那から電話みたい」


「俺、既にあいつの自宅近くのコンビニまで来てるんで、

今からすぐあいつに会ってきます!」


「頑張ってね、ひろしくん」


「はい!!」


そして、奏ちゃんも……。





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