第七話

「相変わらず、弟にエグいわね」


「ナニ、言ってるんですか? 弟は姉に絶対服従って宇宙レヴェルの決定事項なんですよ」


「わたしのところは。長女と長男よりも、次女が権力持ってたから、ね」


「次女さん、優秀ですからね。確か、お姉さんに処理できないほどの業務内容を送りつけて、引きこもりにさせてしまいました、よね。あと、手伝いに来ていた弟さんに、『テメーが、甘やかすから。コイツが成長しないだろうが! ボケ!』って言いながら、殴り倒しました、し」


「あのは、月に夜に海に根の国の四つも管理できる――超優等生だから」


「でも、やはり。弟は姉に逆らえないのは、正しいんじゃ、ありません」


「あら。ほんと、ね」

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る