第六話

「とっても、とっても、偉い方から連絡が…………き、て、ま、し、て」


「だ、れ?」


「ぇーっと、ですね」


「分かった。あの、私の国の粉モン文化にハマった。エセ、関西人でしょ?」


「あの方は。一人、ボケとツッコミして、封印された、ままです」


「ぁー。自身の封印を解除するための鍵を所持したまま、自身を封印したんだっけ。あれで、技術開発部と情報部のトップって組織としてどうなの、よ」


「はーぁー、私に言われましても。ご本人に直接、おっしゃって、みては、いかがです?」


「言えるわけないじゃん! 絶対に、わたしの方が言い負かされて、泣かされちゃぅ」


(泣きたいのは、究極神あなた以外、なんですけど)


「あー! いま、わたしの悪口を。わたしは、これでも、この組織のCPUシーピーユーなんだからね、えっへん!」


(たぶん、最高経営責任者CEOと言いたいのだろう。間違っているが……あながち……中央演算処理装置CPUでも間違いではない、かな)

「はい、はい、申し訳ありませんでした。で、報告の続きをいたします。連絡してこられた方は、五回も世界を創り変えたことのある、お兄様です」


「わたし。大きな棒で殴られ、水の中に放り込まれるのかな?」


「物理的ではなく精神的な、攻撃、されてこられると思います、よ」


「た、たとえば…………」


賞与ボーナス全額カット、とか。減給とかですかねぇー。ぁーあー! 一番、効果抜群なのは――夏季休暇、なし」


「夏季休暇、なし! やっと予約できたんだよ、銀河鉄道の旅。朝から晩まで予約サイトにアクセスして」


「仕事、して、もらって、いいですか」

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