第3話

5月6日 (木)

ホームルーム後、クラスを移動するために、席を立った。いつもならみんな朝の時点で嫌なことをしてくるが、今日はなかった。テスト前のため、人にイタズラをする暇がないのだろう。安心した私は、物思いにふけった。いつもみんながいじめてくるなか、なにもしない男子がいることに気づいた。確か名前は、、楽都晃(らくとあき)。結構のイケメンだが、あまりしゃべらず、みんなから気にされていない。


教室移動を終え、席に着いた私は異変に気づいた。教科書が私のではない。慌てて名前を見ると、「楽都晃」と書いてある。綺麗な字だ。そこに、香子が現れた。

「あっ。これ、楽都晃って書いてあるーう

もしかして、、盗んだのーお。」

「えっ!きもっっっっっ。」

と、きららが続く。

そこに救世主が現れた。

「あっ。それ、僕のだよ。」

晃君の声がした。

「あら。これ下野さんがぬす」

「これ、無くして困ってたんだ。拾ってくれてありがとう。」

見事に香子の声が消された。

「ふっ、ふん!もう知らないんだからね!」

香子が教室を出ていった。きららもついていった。


以外な救世主だったが、嬉しかった。これ以降、綾花は不思議な気持ちを晃に対して、抱くようになる、、

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