第4話

5月7日 (金)

「今日はフォークダンスを踊ります。ペアをつくっておくように。」

先生が話した。その瞬間、教室がざわつく。

(あいつとペアとかやだー)

(菌がうつるーう)

(死んじゃーう)

みんなの視線を感じる。でも、言っているのは全部ほんとうのこと。いつものことだ。みんな、私と踊りたがらない。まあ、当然のことだ。死ぬのだから、、

みんなに嫌われたくないがために、いつもの手を使う。

「あのっ!先生。」

「あらっ!何かしら?」

「私、体調悪くて、フォークダンス、参加しなくてもいいですか?」

(また、やってるよ)

(しょーじきに、言えばいいのにぃ

私と踊ったら死んじゃいます、ってさぁ)

参加しなかったとしても、みんなから文句を言われる。酷い、、


3時間目 フォークダンス

私が1人寂しくいるなか、みんなは邪魔者がいなくなったかのように、楽しんでいる。その中に、晃君を見つけた。相手は学年の中で指折りの美人である過去道由香(かこみちゆか)。いい感じに踊っている。いいな、、

私も晃君と一緒に踊りたいな~

って、私、どうした。みんな私をいじめる敵だぞ!敵!敵!敵!敵!敵!


でも、、

晃君みたいに優しい人もいる。

もしかして、もしかして、私、晃君が、好きなのかな?でも、こんな私が人を好きになるなんてあり得ないし、許されない。だって、もし、触れてしまい、殺してしまったら、、

こんなにいい人を殺してしまったら、、、


帰り道、いつも通り、誰とも一緒に帰らない。

「あーやーかーちゃーん。」

あの方の声だ!少し嬉しくなってしまった。走ってきたのか、息を切らしている。

「一緒に帰ってくれない?」

「えっ!」

つい、嬉しくて、顔が火照ってしまった。

「あれ?やだ?」

あっ。勘違いされてしまった。

「いいえ、嬉しいです!」

「良かった。」


そうして、私達は公園によって話すことにした。何を聞かれるのだか、、







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