第12話 イリヤside〜出会い〜

遅くなってすみませんm(_ _)m


多分メインヒロインになるイリヤの話です。ちょっと入り方が下手かもです。(シリアスや悲しい展開はありません)


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私の名前はイリヤです。平民なので、姓なんかはありません。


私はレイモンド王国の王都からだいぶ離れた村で暮らしています。


いつもは村の大人たちが倒してきた魔物を解体したり、農作業、まきを割ったりして暮らしています。


そんな暮らしをしていて私は幸せでしたが、十五歳ぐらいになると王都などの都会への憧れ強くなっていきました。


最初に思い始めたのは、十歳になるかならないかぐらいのときです。その時は「行ってみたいなー」とか、「どんなところなんだろうなー」とかしか思いませんでしたが、時間が経つにつれてその思いも大きくなっていきました。


とは言っても、親には「せめて成人してからにしておきなさい」と言われました。私たちは十六歳で成人です。


その時私は十五歳だったので、ケチだなー、とか思っていましたが、お母さんたちが私のことを心配してくれていることはわかったので、それなら「十六歳までちゃんとお手伝いをして、王都に行ってもいいよと言われるようにしよう!」と思い、今までより一層働きました。


そして十六歳になって、ようやく王都に行く許可を貰えました。「やっとあの王都にいけるんだ!」と、ワクワクしながら村を出発する日を待ちました。


お母さんたちからは、ナイフやお金を貰って私は村を出ました。


「イリヤ!辛くなったらすぐに帰ってきていいのよ!」


「わかった!またね!」





そして私は、王都に来てまず最初に冒険者ギルドに行きました。やっぱり冒険者ギルドは憧れです!大きな街にしかないのと、小さい頃から冒険者の英雄譚なんかを聞くことが多い私たちからすれば、男子も女子も一回は誰でも憧れるものです!


とは言っても、すぐに戦える訳が無いので登録してからはまず、薬草採取です。


そして私は森に来ました。お目当ての薬草はすぐに見つかって、「時間もあるし、少し余分に採って行こうかな?」なんて考えているうちにそれはやって来ました。


「グルゥゥゥゥ」


あっ、魔物、、!そんな、、!


---逃げなきゃ!


私はとにかく走りました。パニックになってしまって、どこに進んでいるか分からなくなってしまっても、止まってしまえば食べられてしまうので、とにかく走りました。


しかし、私は転んでしまいました。大きく露出した木の根っこに足を引っ掛けてしまったのです。


立ち上がろうにも腰が抜けてしまって、うまく動けません。もうダメだと思いました。


---お母さん、お父さん、ごめんなさい、、、もう会えないかも、、、


そんな時に彼は現れました。


「おい犬っころ!こっちだ!」


彼は見ず知らずの私を助けてくれました。ここにいるということは同じ依頼を受けているはずなので、ほとんど戦ったことなんてないはずなのに、、、私のためにわざわざこんな所までやってきてくれたのです。


彼はあっという間に倒してしまいました。


だと言うのに、彼は何も求めたりはしませんでした。助けたのだから金をよこせ、なんて言ってくる人もいるらしいので、少し警戒もしていたのですが、そんなことは一言も言いませんでした。


それどころか、私が動けるようになるまで、待っていてくれました。


私の人生はここで終わりだと思っていました。それでも彼は助けてくれました。見ず知らずの私を。それがすごく嬉しかったです。


王都に戻ってから、報告したあと私は思い切って彼、カズトさんに頼んでしまいました。


「パーティーに入れてください!」


カズトさんはちょっと困った様子でした。流石に迷惑だったかな、、と不安に思いながらもどうだろうかと思っていると、カズトさんはこんなことを言ってきました。


---俺一人しかいないけど、襲われるとか 考えないの?


そんなの、襲うつもりがあったのならあの時私が動けない時に襲ってしまえばいいんですから、そんなことしないと思うことを伝えるとカズトさんはいいよと言ってくれました。


カズトさんと一緒に話をしたり、何かを一緒にするのはすごく楽しいです。ただ一緒にいるだけでも安心します。これは多分恋なのでしょうか?もしそうだとするのなら、随分私はチョロいようです。


それでも、とにかく今を楽しもうと思います。この気持ちが本当に恋なのかは、これから一緒に沢山冒険してから決めましょう。


カズトさん、これからよろしくお願いします。





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違う視点で書くのも初めてなので、おかしいと思うところがあれば、アドバイスお願いします。m(_ _)m良ければフォローや、レビューの方をよろしくお願いします。


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