第11話





「ヴラァァァァ!」


「くっ、やるな!だが!」


俺の右からの振り下ろしを左にいなして足で反撃してくる。俺はそれに剣を棒高跳びの棒のように使って後ろに回り込む。そして振り向きざまに俺も蹴りを入れた。


「これで決まりだァァァ!」


「ぐっ、くそっ!かわせな、、」


いよっしゃぁぁぁ!入れたぞ!やっと一撃入れたぞぉぉぉ!


やっとだ!やっとあのバーレスクの野郎にまともな一撃を入れてやった!


「やっとだ!やっと一撃入れてやったぞ!バーレスク!」


「まじかよ、、こんなにも早く入れられんのかよぉ、、、ちくしょぉ、まだ一ヶ月と少ししか経ってねぇぞ、、、」


みたか!これが俺の実力だ!これが俺の底力よ!


「スゴいです!カズトさん!ホントに元とはいえSランクの人に一撃を入れるなんて!」


「つーか、お前ほんとなんなんだよ、いくらなんでも実力の上がり方がおかしいだろ!」


「これも全部お前への怒りを全部当てたおかげだぞバーレスク」


「確かに俺は俺で煽ったけどよォ!いくらなんでもおかしいだろ!引退したとはいえ、鍛えてはいたんだぞ?」


ハッハッハ!俺は最強の鍛え方があるのでな!


俺はあの日、訓練を始めてから週四日のペースで訓練に参加していた。流石に依頼を受けないと生活できないのと、俺の筋トレのために三日だけは訓練は休んでいた。


俺はなんでこんなにも早くにバーレスクの野郎に一撃を入れられるようになったかと言えば、鍛え方だ。あとは少しづつ魔物を倒してレベルアップを繰り返したためだ。そのためレベルは四十六を超えたところだ。詳しくはあとだが、抵抗力に関しては五千に近づいている。今のところは使ってないが。


俺は確かにレベルの上がり方はおかしいが、それだけではアイツには勝てない。一ヶ月やそこらではどうにもならない、、、普通ならな!そこは俺のスキルだ!


レベルアップにより、俺のスキルは早速進化した。


<空間操作>

Lv2

追加能力


重力を変化させる

魔力千消費-重力二倍

魔力二千消費-重力三倍

消費量に上限なし


合計の体積までであれば範囲を分けることが出来る(個数はレベルに依存)


小さな異次元を作成可能

Lv2一辺二メートルの立方体


とまぁレベルが上がって進化したらこんな感じだった。今の操れる範囲は進化によって固定値も増えた。今は半径八メートルぐらいだった。まぁ結構とかいうレベルじゃなく広い。直径十六メートルだもの。


まぁそれはそれとして、俺はバーレスクと戦う時に戦闘用にスキルは使わなかったが、アイツの周りを囲んでいた。そして俺はその動き方をその空間に貼り付けていた。それを俺は自分をその動き方を繰り返した。要するにコルセットというか、アイツの動きをサポートありで真似したわけだ。それを繰り返すと体は少しづつ動くようになっていく。そのおかげで、俺はその動きをできるようになった。


それ以外にも魔力を使いまくって自分の重力を二倍三倍にした状態で訓練しまくった結果、奴に一撃を入れられるようなったというわけだ。それとこの世界ではレベル以外でもステータスは変化させられるようだ。鍛えれば攻撃力、魔力を空にして回復すれば魔力量は増える。というわけで俺の力はSランクと同等の力を手に入れた。普通ならバーレスクが一人前だと認めれば訓練は終わりのところ、俺がしつこく言いまくってアイツに一撃入れられるまで訓練に付き合わさせた。煽ったならその分の仕返しは俺は絶対にしてやる。


それと、アイツに一撃入れたらDランクに昇格させて貰う約束もした。アイツは無理だと思って軽く約束してしまって若干苦笑いして焦っている。とはいえ討伐依頼が受けられないようにするのは、死者を出さないためなのだから、元Sランク冒険者と互角に打ち合えるのであれば大丈夫じゃね?なんて俺は考えている。


ともかく俺はバーレスクに一撃入れられるぐらいには強くなった。




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そろそろ無双が始まりそう!



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