Vivy -Fluorite Eye's Song-

自分では全く認知していなくて、友人に『初音ミク』と『Detroit』を足したような作品がある、と1話を一緒に観たのがきっかけでした。1話の時点では

『vivyの声も普通の声優さんだしな〜初音ミクっぽさはないかな』

と期待していた作品ではありませんでしたが話の内容に惹かれて好きになりました。

教えてくれた親友に感謝です。

今回はネタバレ少なめな気がするのですが、気にする方はお気をつけください。


《基本情報》

【あらすじ】

“ニーアランド”、それは夢と希望と科学が混在したAI複合テーマパーク。

史上初の自律人型AIとして生み出され、施設のAIキャストとして活動するヴィヴィは日々、歌うためにステージに立ち続ける。しかし、その人気は今ひとつだった。

――「歌でみんなを幸せにすること」。

自らに与えられたその使命を果たすため、いつか心を込めた歌を歌い、園内にあるメインステージに立つことを目標に歌い続けるヴィヴィ。

ある日、そんなヴィヴィの元に、マツモトと名乗るAIが現れる。

マツモトは自らを100年後の未来からきたAIと話し、その使命は「ヴィヴィと共に歴史を修正し、100年後に起こるAIと人間との戦争を止めること」だと明かす。

果たして、異なる使命を持つ2体のAIの出会いは、どんな未来を描き直すのか。

これは<ヴィヴィ>が<AI>を滅ぼす物語――

AIの『歌姫』ヴィヴィの、百年の旅が始まる。

(公式サイトより)


【登場キャラ】

・ディーバ/ヴィヴィ

CV 種﨑敦美/ 歌唱 八木海莉

主人公

親友が見出してくれた『初音ミク』の要素。歌声、プログラムされた喋りの時は声色が豊かだけれど地の喋りになるとほぼ無感情になる。

Wikipediaをみて初めて歌唱時に別の声優さんがいるのだと知った。海外では歌唱時に声優が代わることも多いけれど日本では珍しいことですよね。


・マツモト

CV 福山潤

お節介でおしゃべりなAI。未来を変えるために過去へやって来てヴィヴィに未来を変えてもらおうとしている。

ちょっとウザい。




《作品の感想》

【満足度】

☆☆☆☆

展開が急に進展したりだいぶ時系列が飛んだりして一瞬置いてけぼりになる瞬間もあるがかなり面白かった。

特に1話目から始まり方が引き込まれますし「なんでこんなことになるの!?」と思わせる演出はさすがだと思います。


【個人的にこんな人にオススメ】

・タイムリープもの

・AIの奮闘記

・福山潤が好きな人


【オススメできない人】

・切ない物語が苦手

・AIが救われない展開




【良かった点】

・ヴィヴィが可愛い

キャラデザ、無感情ボイス、しなやかな戦闘シーン、どれもとても素敵でした。AIの無感情さをきちんと声で演出できており、可愛さのギャップに引き込まれること間違いなしです。

また、感情が無い訳でもないために大事なぬいぐるみにマツモトのAIが勝手に入り込んだ時はめちゃくちゃに追い出そうとしていました。可愛いヤツめ。


・7話

このくらいになると時代が飛んでいても気にならなくなっているはずです。ここの衝撃はきっとこの作品で一番だと思います。

急にヴィヴィが感情豊かな話し方になっていて「えっ、誰!?」ってなること間違いなし!

しかも始まり方が1話とそっくり。意図的に似せているのでしょうが本当に感動しました。特にサポートAIから「とっちらないようにね」って聞かれた時に「誰に言ってるの」と答えるヴィヴィめちゃめちゃに好き。


・EDの後も気を抜いてはいけない

エンディングの後にポロッと衝撃展開を繰り広げたりするので私のようにエンディングは飛ばす派の人は気をつけてください。

特に10話はエンディング後に物語が動く為に目逃してはダメです。


・ラストライブ

これはもう語るまでも無いですね。ヴィヴィの命をかけた歌声は最高でした……





【双方の面を持つ点】

・急展開がかなりある

基本的に1話でも見逃すと展開についていけない作品が多いですが、この作品は毎週観ていても「見逃したかな?」って思う時があります。

特に2話から3話では15年ほど時間が経っており、3話の序盤で説明されるので理解はできるのですが一瞬「あれ?」となるのはどうしてもありますね。

また、1話の中でも急展開が起こることも多く、良い面でもあり惜しい点でもあるのかな、と考えました。




【惜しい点】

・AIがほとんど救われない

AIがAIを壊す為に奮闘る話なので登場するAIのほとんどは壊される、あるいは死んでしまいます。

AIが暴走し、人類を滅ぼすのを食い止めるためには仕方がないのですがやはりAIキャラを好きになると辛いです。自分は登場するAIのほとんどが気に入るキャラだったのでかなり胸が苦しいかったです。


・話し声と歌声が別人

自分は特に気にならなかったところですがやはり気にしてしまう人もいると思います。というか、私は歌声が別人だということにもこれを書くまで気づいてなかった訳ですし。

あとは昔やったFF10-2でも同じように歌声時に声が違うってことがあったので慣れているのかもしれませんね。




《まとめ》

途中かなり心が切なくなるシーンもありましたがとても面白かったです。教えてくれた親友にマジで感謝っす。

また、ヴィヴィの歌声と共に振り返る総集編もありますので全話ご視聴後ご覧下さい。

DアニメストアやAmazonプライムにもあるみたいなので気になった方は1話だけでも見て欲しいです。

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