タイBLドラマ

TharnType/ターン×タイプ

今回は少しニッチな作品を扱うので受け止めにくい人もいるかもしれません。先に書いておきますが今回紹介するのは

『タイのBLドラマ(タイ基準ではR-18、日本基準ではR-15)』

です。

ジャンルとしては『ラブコメ』であり


「オープンなゲイVS大のゲイ嫌い」


と公式サイトで紹介されています。

私はこのドラマを母親にオススメされてすっかりハマってしまいました。BLだからと言うよりは単純にストーリーが面白いです。もしもBLが苦手な人はベッドシーンだけを飛ばしてもそこまで物語に支障はないです。



【あらすじ】

大のゲイ嫌いである大学生のタイプ。ある日、サッカーの練習終わりに親友のテクノーからルームメイトのターンがゲイであることを知らされます。

タイプは「ゲイと一緒の部屋で生活できない」とターンに出ていけと言いますがターンは「ゲイであることは悪いことじゃない」と1歩も引きません。タイプは部屋替えを申し出ますがそれもあっさり断られ、何とかしてターンを追い出すために幼稚なイタズラまで始めてしまうのであった。



【良かった点】

・LGBTQを嫌うキャラがいる

BLドラマの前提があるとついつい「男同士で何が悪い」みたいな意見のキャラがばかりな作品も多々ありますがターンタイプはしっかりとタイプは「ゲイは気持ち悪い」と発言しています。こう書くと差別主義者のように思われてしまうかもしれませんが、みんながみんな同じ意見って違和感を感じませんか?

現実でもカムアウトは勇気がいりますし受け入れてくれない人だって当然居ます。だからこそLGBTQを否定するキャラは必要なんだと私は思います。まあ、作中で否定するキャラって中盤までのタイプくらいなんですけどね。


・可愛い女の子もちゃんといる

BL作品だと女の子はいなかったり男子校の設定もあると思いますがこの作品では女の子はきちんと居て、結構みんな可愛いです。

タイプに興味を持つプイファーイとその親友ちゃん、ターンの妹のタンヤー、寮のおばちゃん、タイプとターンの母親など、数は少ないですがみんな可愛いですし、タンヤーは特に観ていて癒されますよ。



【惜しいかもしれない点】

・日本語吹き替えがない

あらゆる海外の作品が吹き替えされる事で有名な日本ですがターンタイプには日本語吹き替えverがありません。日本語字幕、配信媒体によっては英語字幕しかないものもあるみたいです。余程海外の作品に慣れているか吹き替えがあまり好きでない人でないと気軽に楽しめる作品では無いかもしれません。

また、それに付随して字幕を追わなければならないために疲れやすいって


・自慰シーン、裸シーンが多め

BLかつタイ本国ではR-18作品なために間接的なベッドシーンや肌を露出しているシーンは多めです。だいたい1話に1回は脱いでる。シャワー、ベッド。屋外での露出……みたいなアブノーマルプレイはしてないですが人は選ぶかもしれないですね。

上記の理由より家族で見たり、リビングでの視聴はお勧めできません。私は母親と見ましたが自慰やベッドシーンはエロくないためにまだ平気ですがどうしても居た堪れない気持ちになります。エロくはあんまり無いんですがセクシーではあるんです。






【好きなシーン】

※ネタバレ、下ネタが含まれますのでご注意ください

「第2話」タピオカと自慰

タイプがグループチャットに送られてきたエロ動画を気に入り、それで自慰をするのですがそのシーンとカットバックでターンがタピオカジュースを買うシーンが映されるんです。タイプはベッドで自分を握り、ターンはコップを握る。タイプの自身を擦り始めるとターンがタピオカジュースを振り始める。擦る手と振る手は動きが似ていて、さらに2人とも手が激しくなる。

この2つの動きが妙にマッチしていて下ネタなのに超笑えてきます。あれはもう完全にギャグシーンw

観ながらターンに「いいぞもっと振れ!」と思いながらゲラゲラ笑ってました。

ちなみに、絶頂の瞬間はターンがストローを刺した瞬間なのでもう私、ストローで刺すジュース見たらそのシーンを思い出してしまう病気になりました。ありがとうございます。


「第6話」プイファーイの涙

タイプのことを一目見て気になりだしたプイファーイ、そして満更でもないタイプ。ターンのことを意識し始めたタイプだけど、そんな中でプイファーイに告白する決心をします。もちろんターンもその事を知っているので表面上応援はするんですがやはりどこから落ち着かない様子。

そしてベッドシーンに行きそうな所でタイプは「恋人がいる。傷付けたくない」と話してプイファーイを振ります。その後のプイファーイの「じゃあ私は?傷ついてもいいの……?」は胸がキューっと締め付けられるような思いで辛いけれど好きです。

この時に恋人の性別まで話したかどうかはわからないですけどここのプイファーイが大好きです。だってもう本当に辛いじゃないですか。ついさっきまでいい雰囲気、自分の部屋に呼んで結ばれる、そんな瞬間に傷付けたくない相手がいると言われたら……ああ、もうプイファーイ大好き。BLなために舞台装置として使われ、ただ傷つけられる可哀想な子。

この涙のシーン、実は2期にて劇中ドラマとしてタイプが観ているのですが「男酷いな」と言っています。その男はお前だよ!!




「総評」

観てよかったし、新しい扉を開いた気がします。2期も現在視聴中で展開が見逃せません!

ちなみに2期は1期から7年後の話です。

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