第22話 憧れの新スキル
どうも、1週間本当にレーネに口を聞かなかったローランです。1週間後にはちゃんと謝って次からは人のパスタを取らないでと約束をして仲直りはしました。
そういえば、ここの何日間かずっとドタバタしてお伝えしきれていないことがありました。
それはですね、、、レベルアップです。
本当は先生に勝った次の日にはレベルアップしていたんですが、、ちょっとね、、、
お騒がせしてすいませんでしたーーー!
と、言うことでこちらになります。
ステータス lv.15 ローラン 1up⤴︎
体力 57+E 3up⤴︎
持久力 70+D 6up⤴︎
敏捷 44+なし 1up⤴︎
耐久 93+E 2up⤴︎
魔力 225+C 25up⤴︎
状態耐性 150+C 15up⤴︎
知能 500+B 41+48up⤴︎
スキル「闘争S」「隠密A」「習得速度上昇D→C」「上級魔法」「亜空間魔法C」「魔力操作B→A」「鑑定C→B」「隠蔽D→B」「魔力伝達D」「不屈C」「毒無効」「ひらめきE→D」「下級回復魔法」「虚偽E」new「取得スキルポイント上昇E」new
スキルポイント +27(50-48+25)
「虚偽」…嘘をつくとき、バレにくくなる。ステータスの表面上の書き替えを可能にする。E.3つ、D.5つ、、、S.完全書き替え可能
「習得スキルポイント上昇」…習得できるスキルポイントが増える。E.+5、D.+10、、、A.+25、S.+30
心に余裕がなかったからあれだったけど今見るとえげつないよな、、、
特に習得スキルポイント上昇はエグい、、
俺の持ってるスキルの中で間違いなく最強。戦闘中に発揮しなくともレベルアップさえ出来ればレベルアップした分だけ強くなる。知能を500まで上げるとこんなにエゲツないもんが手に入れれたんだな
それと虚偽よ、虚偽!一番欲しかったスキルだよ!知能とかスキルとかどうやって隠そうかなと思って、頑張って隠蔽あげるしかないかって思ってたところにこのスキル!
めっちゃ都合よく手に入ったんですけど!
そしてひらめきのレベルアップの原因はエールと戦ったときに使ったあの透明な石作戦。このレベルアップでより強力な戦術が増えるかもしれない!
最後に鑑定。まだまだSまでは遠いけど9歳でB到達はなかなかでしょ!これからも頑張っちゃいますよ俺!
ちなみに「魔力操作A」になったのは読書中ずっと自分の手のひらに4属性魔法を薄く流してたらこうなった。時々失敗して手のひらが火傷したり、床に水や土が落ちたり、風で手が切れたらしたが、やり続けたらこうなった、、
とりあえずこのスキルは異常だから、一般市民を装うために虚偽と隠蔽でステータスを書き替えっと、、
ステータス lv.15 ローラン
体力 57+E
持久力 70+D
敏捷 44+なし
耐久 93+E
魔力 161+D(虚偽)
状態耐性 150+C
知能 143+D(虚偽)
スキル「闘争S→なし」(虚偽)「隠密A」「上級魔法」「魔力操作A」「下級回復魔法」「毒無効」
(B以下のスキルは隠蔽により不可視化)
よし!こんな感じでいいだろう。少しあからさまなところはあるけど、知らない人からしたら「隠密A」「上級魔法」「魔力操作A」を除いて才能がない人にしか見えない。
いい感じだ!
それから俺は今後のステータスのためにとルナ姉の店に行った。もちろん今回はアクセサリーを買うつもりだ。
ちなみに言い忘れてたけど、この前の飯代全部俺が払うことになった。お小遣いからの引き落とし、、3ヶ月はお小遣いはなしとのこと。中身が違うからあれだけど、9歳ですよ俺?ひどくないですかね!
お小遣いはもらえないが今まで家に引きこもって金を全然使わなかったからその分でやっていけるんですけどね。
まぁ今回はそのお金でアクセサリーを買いに行こうと思ってルナ姉の店まで行くつもりです。
そうして俺はルナ姉の店に向かった。もちろん遠回りで。
ルナ姉の店に着くなりすぐに俺はルナ姉の下に足を運んだ。
「久しぶりルナ姉、、と今日はミナ姉もいるんだ。学校はないの?」
そう聞くとミナ姉は丁寧に俺に教えてくれた。
「今週はテスト期間だから2時間だけしか受けないの。だから昼からはお姉ちゃんの手伝い。」
「そういうことだ、坊主。それと今日はちゃんとアクセサリー買いに来たんだろうな?」
「もちろんだよ。次はちゃんと買いに来るって約束したしね。」
「どういうのが欲しいんだ?」
そう聞かれたので俺が今ステータスで迷っていることについて相談した。
「今スキルは結構持ってるからそんなに困ってはないんだけど、他のスキルを習得する感じのアクセサリーか、肉体強化系のアクセサリーか、能力補正値を上げるアクセサリーがいいと思うんだけど、、、どれがいいかな?」
「ちょっと待っとけ、、」
そう言うとルナ姉は俺に「鑑定」を使った。
「へぇ、もう知能は500に到達したんだな。」
そう言われて俺はとても驚いた。何故「虚偽」で隠している俺のステータスがバレたのかと、、
「え?なんでわかったの。僕ステータス隠してるんだけど?」
そう言うと、ルナ姉は以前の疑問に答え合わせをしてくれた。
「この前の坊主が来た時にあたしは言っただろ?「鑑定」を使い続けると面白いことが起こるって。察しのいい坊主ならわかるだろ。」
「なんとなくだけどわかったよ。ルナ姉は「鑑定」がもうSランクなんだね。それでその能力は人や物のステータスを事細かに分かるということだよね。」
そう言うとルナ姉は「90点ってとこかな」と言ってきた。
「じゃあ、残りの10点は?」
「少しだけ説明が雑い。」
こんなガサツそうなルナ姉に雑って言われるなんてめちゃくちゃ悔しいんですけど!
「ちなみに正解は事細かに分かるじゃなくて真実を見透す、が正解だ。これでわかっただろ?」
たしかに理解はできる。不可解なのはこの事を文献に載せないこと。
「でもそんなことはどの本にも載っていなかったよ?」
そう聞くとルナ姉は相槌を打ってくれた。
「それはだな坊主、そもそも鑑定を極めるやつが少ないということと、Sまで上げるのに時間がかなりかかると言うことがあるからほとんどの「鑑定」持ちはAかB止まりなんだ。だから誰も文献に載せない、というか載せれないんだ。」
なるほど。そう言うことだったのか。
「それはとても面白いことを聞いたよ。」
「ところでそれはそれとして、坊主はもう「鑑定」をBまで上げたんだな。」
「うん。それでSになるまで最短でどのくらいかかる?」
「坊主のスキルは優秀だからなぁ、最短であと5年かな。多分それくらいだと思うぞ。」
マジかよ、、めっちゃ長いじゃん。
「確かにそれは鑑定使う人いないね。」
「そういうことだ。坊主であと5年なんだ。他の奴だと少なくともそれの2倍はかかるな。」
「ほっ、、本当に使い手が少なそうだね、、他のやってる方が効率いいよね、、」
「間違いなくそうだな。でも坊主は鑑定するのがもう癖ならなってるレベルじゃないか?」
「まぁそうかも。」
「それだったら坊主は絶対Sクラスまで行くから安心しとけ。」
「うん、ありがとう。」
そう俺はお礼を言うとアクセサリーの話に戻した。
「それでどれがいいかな?」
「あたしだったらスキル一択かな?坊主のステータス的には補正値を上げる必要はまだないし、どうせその辺の奴と同じくらいかそれよりもヒョロヒョロなんだから肉体系は要らないと思うぞ。」
そういうことらしい。
「じゃあ、なんかいい感じスキルのアクセサリーないかな?」
そう言うとルナ姉は「坊主にいい感じのがあるぞ」と言ってアクセサリーを持ってきてくれた。
「坊主、これは反魔法スキル「反下級魔法」が込められているアクセサリーだ。」
反魔法!わかってんじゃないですか大将!
こういうスキルかっこいいよね。めっちゃ憧れてたんだよ。相手が魔法使おうとした時に「あれ、魔法が発動しない!?」みたいなこと言ってくれるとスッゲー気持ちいいと思うんだよ。
俺は目をキラキラと輝かせながらルナ姉の話の続きを聞いた。
「ちなみにだが、反魔法はかなり難しい魔法だ。坊主のその知能の高さと理解力、戦闘センスを持ってしても難しい魔法だ。」
「戦闘センス?ルナ姉って僕が戦ってるとこ見たことなくなかった?」
「グランが聞いてもないのに教えてくれた。」
「なるほどね。」
確かにグランツェなら聞いてもないことを教えていてもおかしくなさそうだな。
「坊主、一度試してみるか?」
「いいの?」
「あぁ、じゃあとりあえずこのアクセサリーを買ってもらおうか。」
そういうことね。まぁ買うけど。
そうして俺は「反下級魔法」が込められているアクセサリーを買って着用した。
ちなみに値段は1万ゼニー。希少価値は高いらしいが扱える人が全くいないのでかなり値下げしているみたい。
そうして俺とルナ姉は裏庭に行き反魔法を試すことになった。
ちなみに店当番は「少しだけ」と、ルナ姉がミナ姉に押し付けた。
「よし、今のところは下級魔法しか妨害することが出来ねぇから下級魔法を打つぞ。それを見てから反魔法にアレンジを加えろ。」
反魔法はどうやら術者のアレンジでどう変化するかが変わるらしい。例えば、完璧に相手の魔法を読み取れば、相手の魔法を自分の魔法のように使えて、進む方向を変えると自分に向かってくる魔法を逸らしたり、相手に返すこともできる。
この魔法の利点はほとんど魔力を使わなくていいこと。
逆にこの魔法の欠点は相手を見極めないといけないため、後半になってからじゃないと使えないこと、ミスすると判断が遅れたり次の魔法に入るのが遅れる。あいにくと俺は無詠唱が使えるから他の術者に比べたらまだマシだけど、、、
それに何より難しいのは反魔法を使えるのは相手が魔法陣を出している瞬間だけ。速攻魔法を使ってくる場合は1秒くらいしかないのでその間に属性や方向など魔法陣の中からそういったことを読み取らないといけない。
そのほかに、大魔法や属性を組み合わせて使用する魔法の場合は複雑さが増す。詠唱をしている間は魔法陣を見ることはできるが、何重にもセキュリティがある。
反魔法は簡単に言えばハッキングだ。
そんな難しい魔法であり、欠点ばかりに目が行きやすく使いたがる術者は全くいないとのこと。
確かに効率は悪いし、使う前にバトルが終わる可能性がある。
とりあえず俺はルナ姉の撃ってきた下級魔法を逆算して方向を逸らそうとしてみた。
「はっ!」
結果は失敗。全然、術の発動が遅かった。
「今のじゃ全くダメだ。今のスピードの倍の速さでギリギリ使えるくらいだ」
「めちゃくちゃ難しいんだけど?」
「最初に言っただろ。坊主でもキツイかもって。」
「確かにキツイけど、夢があるよ。」
そう言うとルナ姉は俺の言葉に笑った。
「夢ねぇ、確かに夢はあるがそれを夢で終わらせるんじゃねぇぞ。せっかくの希少価値の高い魔法だ。とっとと覚えて帰れ。」
「そうさせてもらうよ。」
とは言ったものの20分やって成功は3回。
かなり少ない。
「成功したのはいいけど、もっと早く逆算しろ。」
「言われなくてもやってるよ。」
そう言ってまた続けだした。
その後、ルナ姉の帰りが遅いのをミナ姉が怒りに来た。
「お姉ちゃん、全然ちょっとじゃないじゃん!」
その喝が聞こえた瞬間ルナ姉がビックリして下級魔法の手元がブレてしまった。
「やべっ、、、坊主、防げ!」
そう言って俺に向かってきた火球をルナ姉は防ぐように指示した。が、、
「その必要はないよ。」
そう言う俺にルナ姉とミナ姉の視線が集まった。
「これはすげぇや坊主。しっかり逆算してやがる。」
俺はルナ姉の魔法をしっかり逆算することに成功した。
「ローラン君って天才なの?こんなことできる人、学校で数人見つかればいい方だよ。」
そうミナ姉は言った。
「流石に天才は言い過ぎだよミナ姉。努力の結晶ってやつ?あははは!」
そう言って調子に乗った俺は隣で浮かんでいた火球を消した。
すると俺の首に着けていたアクセサリーが壊れた。
「もう習得したのか。やっぱいいセンスしてやがる。」
そうして俺はステータスを見てみるとステータス欄に「反下級魔法」という文字が浮かんできた。
「ルナ姉ありがとう。俺この魔法極めてみるよ。」
「あぁ、だが、その魔法はさっきも言ったがかなり難しいぞ。」
そう言われて久しぶりに俺のゲーマー魂に火がついた。
「難しいからやり甲斐があるんじゃん。」
そう言って俺はルナ姉の店から出て家に帰った。
反魔法はやっぱかっけぇよ、、
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