第37話女に疎いが仕事ができる奴

 恰幅のいい男性がちらりと皮布を開けて馬車の中みて、ユナと玉鈴が寝ている事を確認する。

 さらに馬車の中から聞こえない位置まで移動する。

「助かった。お前は蜂のフェイだな」

 蜂と国の情報収集、隠密をしている集団だ。国王が長になっているが実際に動かしているのはファン家の人たちである。

 ファンリーはジッと顔みる。

「主と対面で1回御会いしただけなのに覚えているとは女には疎いのに仕事はできますね」

 優しそうな商人の顔からフェイは一気に鋭い顔になる。

「兄上からの指示で後を付けてきたのか?」

「別任務です。わたしはルセのヨウ鋼鉄の行方をさがしてましてね。あの森は知った人物でなければなかなわからない様になってるんですよ。ルセであなた様を見つけそこでついていったら幸運にも発見できたととゆう訳です。そこから私も主がいるダルヤに呼ばれたのでね。ついでに後をつけさせて頂いたって訳ですよ。バレバレでしたね」

「ばれるようについてきたくせによく言うよ」

「兄上によばれたのか?」

「はい。玉鈴をつれてきてほしいとね」

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