絶命の32564

二度の生命革命によって老いを克服した人類は、代わりに寿命を日数で設定されるようになった。
それは社会貢献することで増え、他者に危害を加えると減る。

『電脳創衣』というウェラブルコンピュータによるプログラム、通称『魔術』の天才と呼ばれる少女・紅秋は、明日が寿命だというのに生死に対する実感がない。

その最後の一日に、紅秋が働く屋敷へ世界的な罪人にして最強の魔術師・シンクが《大いなる術式》という魔術を狙って現れる。
シンクの相棒林胡、シンクを追う警察的組織のソニック、さらにシンクの命を狙う者たちも入り乱れ、屋敷は戦場と化していく。

その渦中で、各々の生き様や信念を目の当たりにする紅秋……果たしてその命の行き着く先は？　


これはひとりの少女が、力の限り長生きすることを覚悟するまでの物語。
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