over extended.

 ベッドに転がる。

 ふたりとも、液体まみれのまま。べたべたの状態で。何回セックスしたか分からない。


「煙草なんかで。命を捨てないでくださいね。だめですよ。俺より先に死んだら」


 身体が重たい。それでも、彼女のほうをなんとか向いて。


「煙草はだめです。聞いてますか?」


 彼女。

 眠っていた。

 きれいで、かわいい寝顔。よだれ。


「んもう」


 少しだけキスをして。彼女をやさしく抱きしめながら。いつのまにか、自分も眠っていた。夢の中でも、ふたりで。

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ハルディアローグ 春嵐 @aiot3110

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