第33話 遠い昔の・・・

納戸の書棚を整理していたら,50本ほどの昔録画した映画が出てきた。

といっても、これが全部VHSのビデオテープなのである。


うちにはビデオデッキはないので、見ることができない。


最近、ピーエスフォーが壊れてしまって、ネットフリックスも、プライムビデオも見られなくなったところなので、できたらなんとかこれらのビデオテープを見たい。


懐かしい映画がたくさんある。


今は,もうTSUTAYAにも置いていない、ミケランジェロ・アントニオーニという監督の、1950年台の作品など,なんだかタイトル見てるだけでゾクゾクする。


しかしこれから転職して新しい仕事が始まるところで、この先どうなるか分からない。

妻はとても心配している。なのにビデオデッキ買ってくれとも言えない。


実家ならデッキがあったような気がするが、暇な時間に実家まで車を走らせて映画を見るというのもちょっと気が向かない。

親とは色々あったしなあ。


私の宝物。学生の頃から、少しずつ録画した映画たち。


ふと見ると、私が撮ったテープもたくさん出てきた。

ここだけの話、結婚する前から、私はブレンディというビデオカメラを買って、妻と海や山へ出かけては、カメラを写し、ちゃんとBGMまで入れてテープに残していたのだった。

それは、子供が小学校3年になり、3人で中国に引っ越すまで続いた。


これも私の宝物だ。


見たいなあ、映画もいいが、若い妻や幼い子供の姿、見たいなあ!


妻に、ビデオデッキ買ってくれと言ったらなんというだろう。


頼んでみようかなあ。

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