第7話 春 常花の村Ⅶ


 

 それぞれの皿にたっぷり注がれるのは、野菜や肉がごろごろ入ったクリームシチューだ。付け合せの香草サラダは、削りたてのチーズが降りかかっているだけで十分に旨味が出ている。

(ジャガイモがすごくほくほくしてて美味しい……ニンジンはとってもあまい……)

 シチューの中で程良く煮込まれた野菜を、リーンは笑顔のまま口の中で堪能していた。孤児院で使える食材は限られていた。質素な食事に取り立てて不満を覚えたことはなかったが、こうして一度に様々な食材を食べられるのは単純に嬉しかった。

「ジョシュ、おかわり」

「おかわり!」

 普段の調子でのんびり食べるリーンの隣では、マーガレットとプリムローズがすでに一皿分をぺろりと平らげていた。

「お疲れ様、レディたち。今日も良く頑張ったね」

 ねぎらいの言葉をかけるジョシュアは、再びたっぷりのシチューを姉妹たちの皿へと注いだ。そして、脇に置かれた小さなオーブンから温めたパンを取り出して、これもまた姉妹の取り皿に入れる。それを、マーガレットは二口で食べた。プリムローズは丸呑みする。

「マーガレット、プリムローズ。ちゃんと噛んで食べろと言っているだろう」

 ヨークラインは冷静に注意しつつ、自分の空になった皿をジョシュアに差し出した。これにもたっぷりとお代わりが注がれる。

 マーガレットは口を尖らせて軽く言い返す。

「だってお腹空いてるんだもの。ここんとこ依頼も多いし、スタミナ減らさないためにもがっつり食べておかないと、身体が持たないわ」

「メグねえちゃま、今日は解呪符を一個しか使ってないじゃん」

「何言うのよ。その前の較正と、患者の検査を誰がやってると思ってんの。アレにも結構マナを消費させてんの。プリムこそ、今日は悪種を見つけられなかったくせに」

「むーー。ねえちゃまは分かってない。今日の人は特にひどかったんだから。マナが、どれもこれもめっちゃくちゃだった。助からないかもって思っちゃった」

「……でも、リコリスさんは、皆さんのおかげで助かったんです。助かって良かった。ほんとに、ほんとうに、良かったです……」

 リーンは喜びを噛みしめるように呟いた。母のような奇跡に再び出会えて、心から感謝をしていた。

「ありがとうございました。皆さんは、こうしていつも困っている人を助けているんですね。すごいです」

 少女の純粋な言葉を聞いて、マーガレットはくすぐったそうな苦笑を浮かべる。

「あらやだ、そこまで素直にベタ褒めされちゃうと、照れちゃっていやになっちゃう。でもね、リーン。あなたも力を貸してくれたから、あのご婦人は助かったのよ」

「わ、私もですか?」

「必死になって忘れているようだけれど、悪種の場所は、あなたが見抜いたのよ。すごいじゃない」

 リーンは戸惑いの表情で、とんでもないと首を横に振る。

「そ、それは……、たまたま、リコリスさんの持病が喉にあるって聞いていて、だからここかもって思っただけだし……」

「解呪師であるあたしたちでも、悪種を探すのは骨が折れる工程なのよ。でもあなたは、迷いなく呪われたところを指し示した」

「でも、その、迷わなかったのは必死だったから……。それに、呪いが解けたのは、ミスターの力があればこそです」

 ヨークラインが幾分むっつりしながら言葉を挟む。

「……悪種を破壊出来る俺の解呪コードは、少しでもずれると機能しない。君の示した箇所は、幾分の狂いもなかった。だから一回で処置が終えられたのだ」

「そ、そうなんですか?」

「ヨーク兄さんのコードは大量にマナを消費するから、連発は控えるべきなの。だから今日は、あなたにとても助けられたの。そのことを、もっとちゃんと自覚なさいな」

「嬢ちゃまは、ほんとすごいのよ! ちゃんと急所の場所が分かってるのよ!」

「そうだね、今日のレディは素晴らしい功績を上げたよ」

「そ、そうですか……」

 プリムローズやジョシュアからも手放しに褒められて、リーンはようやく自分が役に立てたのだと実感した。少し沈黙すると、ヨークラインに向き直って強く声を張り上げる。

「あの、ミスター! ……私、ここでやれること、やりたいことが見つかった気がするんです。私で役に立てるような、皆さんのお手伝いの仕方が……!」

「ミス・ガーランド、君の主張には賛同しかねる」

 胸を張ったリーンの勢いを削ぐように、きっぱりとヨークラインは告げた。リーンは、むっとしながら上ずった声で大きく言い返した。

「……わ、私、まだ何も言っていません!」

「ここで解呪師の手助けをしたいと言うのだろう。これは、キャンベル家のすべき仕事で、引き取ったばかりの君には重荷になるものだ。もっと他のことに目を向けたまえ」

 冷徹な声と聞く耳持たない態度でさえ、もう少女はたじろがなかった。

「まだ全部言ってないのに、どうして話を終えようとするの!? ちゃんと聞いてよ、ヨッカのばかおたんこなす!」

「……ッ」

 突然叫ばれた過去の呼び名と悪口に、ヨークラインは唖然とした。リーンはねめつけながら、勢いに任せて続ける。

「ヨッカはひどい。私を泣き虫リリのままで子供扱いばかりする。だから何にも言わないし、教えてくれないのね。……実際にそうなんだもの、分かってる。文句だって言うべきじゃないわ。私はいつもヨッカに助けられてばかり。昔、お母さんの呪いを解いてくれたこと。今、私を引き取ってくれたこと。つらいことがあれば、ヨッカの言葉を思い出して勇気を貰っていること。全部、全部、ヨッカに助けられているの。私はその恩を返したいの。ヨッカに何かしてあげたいの。少しでも私がヨッカの力になれるのなら、私はそれがやりたいの。やれるのなら、やってみせたいの」

 青い眼差しに凛とした色を浮かべて、リーンはひたむきに願う。

「お願いヨッカ。私も解呪師になりたい。キャンベル家に住むのなら、私もその仲間に入れてほしいの」


 しばし沈黙を貫き通していたヨークラインだったが、何処か居心地悪そうに話し出す。

「……キャンベル家では、君をきちんと学ばせることが出来ないと思うのだ。明日に言おうとしていたことだが、君には学校で教養を身に付けてもらおうと考えていた」

「解呪師の必修であるというなら、入るわ」

「あんまり該当はしないねえ。幾つか単位は必要だけれど、今すぐ学ばなくても構わないし、ここでメグやプリムの講義を聞いていた方がずっと実践的な学習が出来ると思うよ」

 ジョシュアがのんびりと口を挟んだ。リーンは強気な声のまま言う。

「じゃあ、ここでお勉強するわ、ヨッカ。学校へ行くより、メグやプリムとお話しして、もっと仲良くなりたいもの」

「ジョシュア……」

 余計なことを言うなと呟けば、ジョシュアの自分本位な言葉で返す。

「僕は、いつだってレディたちの味方でありたいのさ」

「ヨッカ。お願い。ヨッカの迷惑を承知で頼んでるわ。でも、私、このままだとヨッカやキャンベル家にいる理由がないように思えて……」

 畳みかけるように懇願を重ねるリーンだったが、ヨークラインは、とうとう腹に据えかねたと言わんばかりに声を荒々しくさせた。

「だから、その呼び名はいい加減やめろと言っているだろう! ヨッカ、ヨッカといつまでも拙い名前を……。間抜けな響きに聞こえて気に食わん」

 隣で言い争いを見守っていたマーガレットとプリムローズが、途端に表情を変えた。

「ヨッカ……。ふうん、ヨッカ、ね。……そう呼ばれるのイヤなのね、兄さん」

「にいちゃまのあだ名……とってもかわいくて、……とってもみょうちきりん」

 姉妹の顔が、新しいおもちゃを見つけた時のようにきらきらと輝き出す。ヨークラインはハッとして口を閉じたが、うっかり溢してしまった激情は、同じ盆には決して戻らない。

 リーンはついでにと、怒りの主張を少し別の矛先にも向け始めた。

「あ、そうよ、私の名字呼びも、実はずっと腹が立ってたわ! 私をキャンベル家に置いてくれるのであれば、他の皆みたいに名前で呼んでくれたっていいじゃない!」

「そーよそーよ、キャンベル家にミス・ガーランドがいたら妙な感じじゃないかしら、ヨッカ兄さん」

「リーン嬢ちゃまのこと、あたしたちみたいに呼ばなきゃ失礼よ、ヨッカにいちゃま」

 ヨークラインは増々苦々しい顔をした。後押しする姉妹としては、本当は名前のことなどどうでも良かったのだが、ヨークラインが見せた泣きどころ、それが些細な弱みなのだとしても、その事実にこそ価値があった。からかいがいのある兄の表情は、滅多に見せない分も増してとても痛快だった。しばらくはこのあだ名で思う存分いじれると、にやにや含み笑う姉妹はテーブルの下で喜びの握手を交わした。

 ヨークラインが隙を見せられないのは、この姉妹の鋭い観察眼に常日頃警戒していたからでもあるのだ。

「……だから嫌だったんだ……」

 額を手で覆い、気落ちした声で呟いたヨークラインの肩を、ジョシュアが慰めるようにひとつ叩いた。

「……別に悪くないよ? 親しみやすい素敵な愛称さ。ちょっとしたファンシーさが生まれただけ。どうだいヨーク、僕も今日からヨッカと呼ぼうか」

「表に出ろ、拳銃の的にしてやる」

 その声に殺意じみたものが走っていたが、ジョシュアは気にもせず、当主の空の皿にパンを再度よそった。

「……ヨッカ」

「何度言えば分かってくれるんだ。その呼び方はやめたまえ」

「嫌よ。あの頃のヨッカのことは、私にとって忘れられるものじゃないもの。ヨッカはいなくならない。私の中で、ずっと生きている」

 死んだことになどしないでほしい。夕暮れ時の寂しげな低い声を、リーンは思い返しながら伝えた。たとえ遠い過去のことでも、捨てて何もかも消え去ったとしても、後ろ引かれる思いがあるのなら、それはヨークラインにまだ必要なものだと思えるのだ。


 泣き虫な少女の強情は、ヨークラインを困らせるばかりだったが、ついにはため息一つで何もかも収めてしまった。

「……分かった。なら勝手に呼べ。君の主張も受け入れよう、リーン=リリー」

「なんか、まだ他人行儀な気がするわ……」

 正式なファーストネームで呼ばれても、何処か親しみを感じさせないのだ。まだ不満そうなリーンの様子を見て、ヨークラインは眉をひそめて呆れ返った。

「文句が多いな、君は。ちゃんと名前で呼んでいるだろう」

「泣き虫リリの方が幾分マシに思えるわよ!」

「君が好き勝手呼ぶのなら、俺も君を好き勝手に呼ぶ。道理だろう?」

「でも、でも、なんか違う。変わってないわ……!」

「変わったさ、今の君への認識ごと。君はもう、泣いてばかりいたあの頃の、泣き虫リリではないのだよ」

 思わぬ発言にリーンはきょとんとし、とうとう口答えをやめた。

 ヨークラインは不機嫌そうな顔をしたまま、少女を真っ直ぐ見据えた。

 呪いに蝕まれたリコリスの容体は、決して軽いものではなかった。下手をすれば助からないかもしれない、そんな人命を左右させる現場に突然放り込まれたというのに、怖がりで泣き虫だった少女は、涙を零しながらも目の前の困難から逃げ出さなかった。あの頃の幼子と同一だと高を括った自分が間違いだったと、ヨークラインは密かに恥じた。

 十年の時を経て再び出逢った少女は、その瞳に硬く澄んだ強い眼差しを持ち、簡単に揺らがない心を宿している。己の想像を遥かに飛び越えて、少女は成長していた。伊達に時は流れていないのだと、十年の重みをありありと感じる。その合間に、泣き虫の少女には何が訪れていたのだろう。滅びの道へ辿る筈だった。けれど、生き残っていたガーランド家の少女。それは恐らく、少女自身の力で成し遂げられたものなのかもしれない。

「……一つ聞きたい。君は、患者の喉の上部をためらいなく示したが、悪種がどう見えていたのだ?」

 咄嗟に質問をされて、少女は気まずそうに口ごもった。

「ええと、あの、その、実は、……見えていなかったわ」

「見えていなかった?」

 訝しげに台詞を繰り返されて、リーンは焦りながら必死に言い募った。

「だ、だから勘みたいなものと言うか、『ここ』かなって思ったの! ……ごめんなさい、ヨッカ、当てずっぽうって言われればそれまでなのだけれど……。これじゃあ解呪師にはなれないかしら……」

 再び縮こまった少女へ、ヨークラインは考え込みながらも口にする。

「……いや、それは関係しない。ともかく、しばらくマーガレットやプリムローズの下で学ぶことを許可する。精々励みたまえ」

「ほんと!? ありがとう、ヨッカ! 大好きよ!」

 喜びで飛び上がりそうなリーンは、心からの言葉を大きな声で伝えた。春の瑞々しい花々が咲き綻ぶような、淡く晴れやかな笑顔だった。

 少女のそれを、ヨークラインは再び不機嫌そうな表情で見やった。






「捨てる神いれば、拾う神もやはりいるものね。良かったじゃない、兄さん。『大好きよ!』ですって。これならキャンベル家の未来は安泰だわね」

「無駄口を叩くな、とっとと分析結果を提示しろ」

 眉一つ動かさないヨークラインから素っ気ない言葉が返ってきて、マーガレットはつまらないと密かに舌打ちした。すでに立ち直ったらしい兄の、心の武装は通常通り完璧だった。

 書斎の片隅にある作業台で、マーガレットは検診表を作成していた。全て書き込み終えると、用箋挟ごとヨークラインに差し出す。夕方に解呪を施した村人の女性、リコリスのものだった。書き出された数値を読み込むヨークラインの傍らで、マーガレットが詳しい解説を述べる。

「リーンの伝え聞いた通り、ジャム屋のご婦人は、生まれつき喉が弱かったの。体内の雪のマナの割合が、元から少ないのが原因ね。一方で花のマナの割合が高く、身体のバランスを崩しやすかったようだわ。だから、体内の毒素の濃度も元々それなりに高かった。急所には毒素が溜まりやすいから、呪いの種を植え付けるには格好の場所。そこを見事狙われたのかも」

「では、やはり呪われたと見るか?」

「そうね。ドクターからカルテを預かって来たけど、喉の症状は、長時間の乾性咳嗽――まあ咳がなかなか止まらないってことね。季節の変わり目に起こりやすいとあったわ。この程度の症状から、突然の高熱、ましてや喀血はありえないわね。やはり誰かの作為によって、悪種が埋め込まれたと考えるのが妥当だわ」

 ヨークラインはカルテの内容もじっくり見やると、検診表に新たな書き込みを加えた。

「今後は、マナのバランスを整える薬を飲ませて、経過を見るか……。プリムローズから彼女の家まで届けさせよう」

「分かったわ、プリムに伝えておく。……ねえ、兄さん。最近多くないかしら、ここに運び込まれる患者の人数」

 不安げに投げかけられて、記録簿を手に取ったヨークラインは、その数枚を捲りつつ端的に答える。

「……先月は五件。今月はまだ上旬にもかかわらず四件目だ。その内の二人は村人だ。幾人かの不審人物の目撃情報もあるようだし、組織的な犯行と見て間違いないだろうな」

「物騒にもほどがあるわね。そんな大事にもかかわらず、天空都市は何してるのよ。こういう時にこそ役に立つべきでしょうが」

「枢機部ではすでに審議に入っていると聞く。近々、俺たちにも召集がかかるだろう」

 マーガレットがとうとう呆れた声を出した。

「どうしてあたしたちが? 直属組織でもないのに?」

「……あちらには色々借りがある」

「キャンベル家だって、天空都市からの一切の支援はなし、というわけでもないのさ。そうだよね、ヨーク」

 扉を開けて入ってきたジョシュアが、湯気が立ち昇るマグカップを二人に差し出した。中身はシナモン入りのミルクティーだ。

「ありがと、ジョシュ。夜更けにはやっぱこれよねー。それはそうと、プリムはもう寝た?」

「今日は外にも出かけていたし、疲れたんだろうね。ベッドでぐっすりだよ」

 マーガレットはマグカップに口を付けつつ、憂わしげにそっと目を伏せた。

「……そう。プリムにも負荷がかかるのは良くないわ。ウチは少数精鋭、誰か一人倒れたら、一気に共倒れする危険性がある。そういう意味では、リーンみたいにあたしたちを助けてくれる人材は好都合じゃないかしら、兄さん。実際、あの子には類い稀なものがあると思うの」

 悪種を一発で見抜いたリーンの素質は、飛び抜けて魅力的だった。嬉しそうなマーガレットに対してヨークラインの表情は少々険しく、納得しかねると、慎重そうに異を唱えた。

「……彼女が使えるものを本当に持っているのか、疑わしい」

「ま、本人も勘って言ってたものねえ。じゃあ、そこらへんも見定めつつ、後日に総合判断テストを行いましょうか」





「……おいしい、あったまる……」

 先ほどジョシュアが差し入れてくれたミルクティーを飲みつつ、また今日もすぐには眠れそうにないと、リーンは静かに高鳴る胸をそっと押さえた。寝間着に着替え終え、すぐにでもベッドに潜り込める。けれどその縁に背もたれたまま、仄かな明るさが差し込む窓をぼんやり見つめ続けている。

(私、解呪師になるんだ。なれるように頑張るんだ。お母さんを助けてくれたヨッカみたいに……)

 キャンベル家の一員になれたこと。その中で、確かな目的を持って暮らせるということ。とても嬉しくて、つい溢してしまったほどだ。大好きだと。

 言葉にして言えたリーンは知る。受け入れられるということは、こんな風にちっとも恐くない気持ちにさせてくれるだと。高揚しているのに何処か穏やかで、透明な気持ちがみなぎっている。

 望みある明日を迎えるためにも早く眠ってしまえばいいのに、もう少しこの気分を味わっていたかった。夜空に浮かぶ半月がゆっくり傾くのを見つめ続けながら、リーンの幸福の夜は更けていった。

 



春の章 了

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