Episode 4:タチの悪い女 Part.1

 これは、ありとあらゆる部門をもぎ取り、栄光を手にするレベッカの物語。


「ねえ、君。」

「何ですか、優衣姉さん。」

「あのね、ペガマンとは何なのかな?」

「ああ、あれね。僕たちの敵です。凄く最低な男です。僕と兄さんとスコーピョンとサブローを打ち負かした馬鹿な奴ですよ。あーあのお方、生きてるでしょうか...。」

「うん、多分生きてるよ。鉄壁だよ。そろそろ旅に出るとしようか。僕の冒険。それじゃ、また会おうね。ふふふ。」

「うん、またね。」


 これから僕の冒険の始まり。あの時の話...。


 原作者の言うライバルは『ペガマン』っていうんだ。セイラやアソゲキとの闘い。でも、二人とも手も足も出なかった。ペガマンは原作者の基地に侵入した。その後はどうなるのか。


 次の相手はポリダック。守りが堅く、侵入者を防げるはずだったけど防ぎきれなかった。ポンコツだ、大ショック。ポリダック2号を出せばよかった...。部下はどれも役に立たなかった。その頃、原作者は...。

「原作者殿、あまりにも無茶だ。お前の部下は次々と倒されていくのだが。」

「やれやれ、部下は弱すぎるもんだな。」

「そうだな。他人に「お前は接続詞がおかしい」と聞いていたのだが、実際のお前はそんなにおかしくない。」

「その通り、俺は何もおかしくない。ウヒヒヒヒヒヒ...。」

「では、俺は鈴菜と共にペガマンを偵察する。また会おう。」


 当時13歳の彼の接続詞はそんなにおかしくなかった。ペガマン一味は何を考えてるのか、BBSを参考にして書いただろうか、それはあんまりだ。さて、僕をペガマンが...いや、それを言うなら僕がペガマンを倒しに行く。やっぱりおかしい。確かにおかしい。(が、をの使い分けが違う!!)例えば、俺をペガマンが倒すんだ!!例えば、俺をペガマンが倒すんだ...。ハッハッハッハッハッハッ!!!!!!!!!明らかにおかしい!!ウッハッハッハッハッ!!!!!!!おかしい!!そういや、あの作品の脚本はミヤオって人だね!!!!!!ミヤオって、本当に馬鹿...。よし、トゥーチャンを含めて叩きのめしたい!!


その後のロドゆいは、冒険の旅に出た。森を抜けた先の建物に入り、出口を発見したがロックがかかっていて出られそうにない。背後を振り向くと、原作者とレベッカがいた。その前にいるのは、心のない連中「ニコチュウ」だった。

「brd死ね。」

「私の兄貴に楯突いたな。」

「何がしたい?」

「やれやれ、ニコチュウはバカバカしいなぁ。奴をヤるのだ。特にレベッカ。」

「分かりました。では、私が兄貴の不安を消してあげましょう。」

「(原作者とレベッカ後輩がいる...なんとかしないと...。)僕にも手伝わせて!!」

手伝うどころかニコチュウとのトラブルに巻き込まれる形で、戦いを繰り広げていた。レベッカが強いだけあって、圧勝した。

「天皇陛下バンザーーーーーーイ!!!!!」

ニコチュウは断末魔をあげて散った。自分に楯突いた愚か者を原作者嘲った。

「ざま見ろ、ニコチュウ。...やあ、優衣姉さん。」

「原作者、生きておられた...。」

「見ての通り俺は不死身だ。ペガマンにやられてもへっちゃらさ。俺は桃太郎Vだが、ニコチュウが多くいるので今のどころはBRDだぜ。ニコチュウを全滅させれば、俺の真名は取り戻せる。頑張ってニコチュウを一掃しようぜ。じゃあ先に行く。」

「兄貴、また会おう。」

原作者はどこかへ去っていった。

「一緒に行こう。レベッカ後輩。」

「うん。行くよ。」

レベッカはロドゆいと行動を共にした。


 広大なフィールドを駆けていた先に、アイス早苗がナラズモノ2人と対峙していた。

「さあ、どこからでもかかってこい。」

「何がしたいの?」

「brdの真似?」

「死ねばいいのに。」

「助けに行かないと。」

また戦いが始まってしまい、参戦を余儀なくされていたレベッカとロドゆいだが、レベッカの元々の強さで楽勝だった。しかし...。

「さっきの威勢はどうした。口先ばかりであたしに勝てるとでも思ったか?」

「早苗よ、油断は禁物だよ。...もう一人来る!!」

そこに現れたのは、ナラズモノの親玉だった。

「よくも私のかわいい部下達をかわいがってあげたわね。」

「それはこっちのセリフだ!!原作者に楯突いて何が楽しい!!」

「地獄へ送ってあげようかしらね。」

親玉が加えたことにより少々苦戦するも、アイス早苗の逆鱗に触れたのか、氷でできた宝具の雨を放ち、撃破した。

「やられた...。」

「ロデオンの皆様、ごめんなさい...。」

「ママ!!!!!!!!!!!」

ナラズモノ3人はそのまま死亡した。

「...力を貸してくれたな。礼を言う。」

「あれは何だったの?心のないことばっかり言ってくるんだけど。」

「なぜ心のない連中は私たちを襲うのか理解できないな...。」

「ただ言えることは、己の愚行を繰り返してきたやつの末路ってことなんだよ。」

「要するに誹謗中傷またはいやがらせでしょ。僕たちを叩いてスッキリするならそれでいい。簡単なこと...なわけないでしょ!!」

「だからああやって続けていくんだ。己の非を認めずにな。ほら、見ての通りだろ?...悪質なやつらへの対処に疲れただろう。なら近くのテーブルにでもかけなよ。」

三人は近くのテーブルにかけていた。

「改めて自己紹介する。視聴者またはプレイヤーに知ってもらわないとな。見てるんだろ?あたしはアイス早苗。」

「それより、私たち...いや、違う。原作者に楯突くのは当たり前として、何がしたかったのだろうか?何の目的もなしに。」

「そんなこと、あたしも知りたいんだよ。」

「私たちをなぶり殺すことが目的じゃあるまいし...。」

「知らん。黒い噂が絶えないんだし。」

「そんなのあり...?」

「やつらの行為は限りなく悪だ。一部やってはいけない行為もある。悪意のあるやつを野放しにしておくと取り返しのつかないことになる。運営側は悪行を繰り返すやつに対して、どう対応するのかはわからない。対応できないなら部外者のあたしたちが教えてやらなければならない。」

「みんな平気でやっていて、止める気ないんだね。おろかであることに全然気づいてないんだし。」

「旅を続ければ、なにかわかるかも。」

「そして、できれば奴らに会って直接真意を確かめたいところだけど...。」

「...あたしらを貶めた借りは返さなきゃな。それとレベッカの旅に立ちはだかるやつらを払う手助けもしたいしな。うん、あんたらについて行くことにする!喜んで手を貸して上げよう。」


 アイス早苗が仲間になり、旅のお供にした。つり橋を渡っている途端に、到着地から爆音が響いていた。その光景を目にしたレベッカ達は早急に駆けつけたが村は既に壊滅していた。

「......。」

「...大丈夫?アイス早苗。」

「ねえってば!!」

「隣の村...。あの不届き者に...。」

「え?不届き者?あのとんがり黒帽子の奴か?」

そこにいるのはミント彩香と不届き者二人だった。対峙していたのであった。

「死んだほうがいいんじゃね?」

「それはこっちのセリフだ、不届き者!!」

「しねしねしねしねしねしね」

「...何を言っても無駄か。だったら殴ってやるよ。」

ミント彩香はとっておきの技をお披露目するも失敗、返り討ちに遭ってしまう。レベッカ達はすぐに駆けつけた。

「やっほー、ミント彩香。」

「お...おう......。」

「空振りしてなにやってるの?」

「究極奥義お見舞いしてやろうと思ったが......。まだ不完全で...失敗した挙げ句、返り討ちに遭ってしまった......。」

「そうね...なら力になってあげよう。」

「うん、気を取り直して戦うわ。究極奥義の為に!!」

三度目の戦いが始まった。レベッカの元々の強さによる圧倒、ミント彩香は生半可な究極奥義でトドメをさした。

「甘いのはあの人だけではなかった...。この私達も甘かった...。うぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

「うぎゃあああああああああああ!!!!!」

二人はそのまま絶命した。

「助かった。ありがとう。」

「うん、さっきの"どりゃああ!!"って?」

「正義の鉄拳だよ。どんな相手もほぼ一発で倒す究極奥義さ。でも、今はまだ不完全で、うまく性能を引き出していないんだ。しばらくの間、使わないようにしよう。」

アイス早苗は落ち込んでいた。

「......。」

「おいおい、アイス早苗。どうしたんだ?」

「......。」

「ああああ、すまん。私が悪かった。やつから吹っ掛けてきた喧嘩を買ってしまったせいで。」

「......ううん、なんでもない。さっきの不届き者のせいだからね。」

「え、そう?」

「よし、仲間入りだ。」

「そうだね。」

ミント彩香が加わり、村を後にした。そして次の目的地へ向かった。


 ここは湖。何の変哲もないただの湖であったが。

「誰かいるよ!」

「もしや、モグか?」

そこにはモグと不審者が対峙していた。

「おい!!ここから出ていけ。」

「出ていってほしいならば、俺に勝てたらな。デュエルだ。」

「ふざけた事を言いやがって!!!!」

「どうするの?」

「助けに行くしかないだろ?」

「デュエルするのか?」

「乱戦するしかないだろ。」

レベッカはモグに声をかけた。

「やあ、モグ。」

「レベッカじゃないか。不審者を追い出すの手伝ってくれよ。」

「うん。手を貸して上げる。」

「フン。貴様の仲間で俺に挑むのか?いいだろう。この俺の力、とくと見るがいい!!」

「君の力はどれほどなのか、戦わないとわからないじゃん!!」

四度目の戦闘が始まった。不審者の嫁を召喚してバーストストリームを放ったり、人間コントローラーを使ってきたり、エトセトラ。しかし、原作者のお気に入りである最強設定レベッカの敵ではなかった。イカヅチパンチで相手をノックアウトした。

「ば......。馬鹿な......。まさか、この俺と俺の嫁が敗れるとは......。」

「ふん、どんなもんだい。」

「ここから出ていったほうが君のためだよ。」

「......フン、いいだろう。いつかまた会おう......。」

不審者はいつか交わすといい、湖に飛び込んだ。

「馬鹿が。一生やってろ。」

モグは自分を手助けしたレベッカに感謝を表した。

「よくぞ、やつの追放の手助けをしてくれた。感謝する。」

「これはどうも。...なぜ不審者は君の席を横取りしたのだろうか?」

「やはりニコチュウ絡みなのか?」

「そう。不審者は例の皇帝陛下に仕えるデュエリストだ。あいつら絶対許せねえ。」

「じゃあ、私と一緒に行かない?」

「そうだな。一緒にいくぜ!!」


 モグはレベッカについていくこととなった。旅を再開し、どんなことが起きるのか楽しみにしているレベッカ達だが、道の途中に赤い屋敷が建ててあった。

「赤い部屋っと。うーん、寄り道している場合じゃないし、ほっといても問題ないか。」

結局寄らずに次へ進んでいき、そこにいるのは、リサななとボーカロイドだった。

「大変!!リサなながいるよ!!」

「あ、リサななだ。」

その時のリサななは既に弱っていた。

「うう、気持ち悪い.........。赤い部屋の水を飲んだせいなのかしら......。」

「最後まで聞きなさい!!」

「限界!!うぇ!!」

「ふるぼっこにしてやんよ!!」

「O.........wee.........。赤・ワイン・血・生命。」

「助けに行かないと!!」

一同はすぐに駆けつけた。

「おい、リサなな。」

「Oweeeee。」

「わざわざ吐かなくても。」

「気持ち悪いのか?」

「あんた、大丈夫か?」

「心配。」

「げっげっげっ。赤い部屋で妙な水を飲んでいて......あまりにも気持ち悪くて...吐いた。」

「心配するな。一緒に戦おうぜ。」

「そんなに私の歌が嫌いの?あなた、brdの手先?死んでよ、あんたら!!」

「バーロー。私の兄貴舐めんな!!」

「殴ってやんよ!!」

これで五度目の戦いが始まった。相手の歌を聴かないよう耳を塞ぎつつ、イカヅチパンチお見舞いしてやった。

「ぎゃああああああああああああ!!!!!」

理解不能の自傷行為で絶命した。不可解な行動に戸惑うレベッカ達であったが。

「助けてくれて、あ・り・が・と・さん。」

「これはどうも。それより、やつの歌を聴かされたようで。」

「どうせニコチュウ絡みなんだろ?」

「もしくは第三者の仕業なの?」

「知らない。」

「そうか。」

「ところで、道端で見かけたあの赤い部屋を知ってる?あたし、どうしてもその奥のミスパンチが倒せないんでね。」

「赤い部屋か。ん~、一度も足を踏み入れてないな。」

「あらそう。」

「リサなな、僕と一緒に行こうよ。」

「うん、そうこなくっちゃ。」

「俺の影が薄い.........。」

レベッカのパーティにリサななが加わり、合計6人になった。その次の地「火山」へ向かったのだが、なぜか警備員がいて中に入れなかったようだ。

「この先は危険。関係者以外立入禁止。」


-----中編へ続く

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