十九種目 難波潟

 十九首目です。


・詠み人:伊勢


・難波潟 みじかき芦の ふしの間も

逢はでこの世を 過ぐしてよとや


・訳 : 難波潟の葦の節と節のように短い、ほんの僅かな時間でさへ貴方は会う事を許してくれず、私にこのまま死ねと言うのでしょうか。


 逢いに来てくれない男性への思慕を詠んだ歌だそうですよ?

 伊勢がこの歌を詠んだとき、伊勢は幾つくらいだったのでしょう?


 伊勢は小野小町と双璧をなす女流歌人だそうです。教養の無い私にはしっかりとした事は言えませんが、源氏物語にも、伊勢として出てきていませんでしたか?


 調べてみたら出てきません。

 教養の低さがバレてしまいました。


 源氏物語の中に、好きな女性が伊勢神宮に赴いて、斎宮いつきのみやとして奉仕しなければならず、別れを悲しむ場面があるようです。どうやら、それが勘違いの元かと思います。


 姉さん。女性として、どうなのでしょうか? 分かりますか? この女心。

 ちょっとした隙間を見ただけでも、それを逢瀬の時間だと感じてしまうほど、恋焦がれるものなんですかね?


 これはPCで書いているのですが、もしも伊勢なら、ディスプレイとキーボードの、あの僅かな隙間にも恋の歌を差し込もうとするのでしょうか?


 

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ざっくり百人一首 神帰 十一 @2o910

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