十八首目 住の江の

 十八首目です。


・詠み人:藤原敏行朝臣


・住の江の岸による波よるさへや 夢の通ひ路人目よくらむ


 あのですね。

 訳の参考にしているのは、

『学研:実用特選シリーズ 見ながら読む歌の宝典 百人一首』

 なんですけど。


 補足として、色々とサイトを見てるんですね。


 今までは、まぁ、だいたい同じような意味のことが書かれていたので、問題なかったんですが、

今回はちょっとね、違いすぎるので、二つ書いておきます。


・訳1:住の江の岸に寄っては戻っていゆく波、あたかもその波のように恋の想いに揺らめいている私です。昼は人目を忍ぶのが当たり前ですが、夜の夢の中での行き来にまで、どうして私は人目を避けてしまうのでしょう。


・訳2:住之江の岸に寄せる波の「寄る」と言う言葉ではないけれど、夜の夢の中で私の元に通う道でさえも、貴方は人目を憚って出てきてくれないのでしょうか。


 夢の通路を歩いているのは、私なのか、貴方なのか、だいぶ違ってきちゃいますね。


 訳1なら、不倫かな? ってなります。

 訳2なら、嫌われてんだろ? ってなります。


 平安時代の人々は、今の私たちのようにレクリエーションの選択肢が多くは無かったので、恋をして歌を詠むか、蹴鞠をするかしか楽しみがありませんでした。

 そんな事は無いと思いますが、今よりも恋へ傾ける情熱は熱かったと思います。


 夢にちょっと出てきただけで(あ、好きかも)となったり、逆に出てこないだけで(あ、嫌われたかも)となってしまっていたのでしょう。そうに違いありません。

 

 だって、百人一首の色恋の歌の多さよ。それが証明しています。


 小学生の頃、『夢』は、将来の『夢』的なものだと思っていました。

 なので、この歌は恋の歌だとは思っていなかったのですが、恋の歌でした。


 夢は、夢が叶いそうになると、波のように引いて行ってしまう。

 けれども、夢への道は目がくらむほどに魅力的だ。だから私は夢に向かって、また打ち寄せて行ってしまう。

 そんな感じに解釈していました。

 

『人目よ』で切れるのではなくて、『人目・ よくらむ』だそうです。

『よく』は『避ける』と言う意味だそうです。こちらは分かりますが、


『らむ』は原因や理由を推量する助動詞の連体形だそうです。

 書いていて、なんのこっちゃ、分かりません。


 詠み人については、サラッと書いておきましょう。

 字がお上手だったそうで、空海さんから、小野道風に匹敵すると褒め称えられたそうです。小野道風さんは、有名な方なんですね。


 そして、藤原敏行朝臣さんは、こんな歌も詠んでいます。


・秋来ぬと 目にはさやかに見えねども 風の音にぞ驚かれぬる


 こっちの方が、有名じゃないですか?

 でも百人一首には入っていません。

 ん? 本当かな?

 見当たらないんですよね。



さて、一言やりますか。


やべぇ、思いつかない。


「」


ちょっと、ひとまず、おやすみなさい。


公開後になんか思いついたら、入れておきます。

姉さん 「こんなのは? ………。」ってコメントくれても良いですよ。

 



*「学研:実用特選シリーズ 見ながら読む歌の宝典 百人一首」を参考にしています。


 人物については、ネットのサイト等での独自の調査になります。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る