51~60 装丁が気に入っている本を教えてください。

051. お気に入りの出版社と、その理由を教えてください。

▼岩波書店、河出書房新社、国書刊行会は鉄板です。次点で新潮社、作品社、早川書房、飛鳥新社、ブロンズ新社、小プロなどと続きます。出版社ではなくレーベルで選ぶことが多いですが、海外作品を多数提供してくれる出版社は好きになる傾向があります。


052. それでは苦手な出版社は? その理由を教えてください。

▼KADOKAWA、宝島社、扶桑社あたりは刊行姿勢にポリシーを感じず手当り次第に食指を動かしている印象が強くて苦手です。しかもそのうえ自分の好みに全く当てはまらない作品ばかりなので、少なくともお気に入りの出版社には抱いている「この出版社の出す本は大方信頼できる」という安心感はほぼないと思っています。ここは完全に自分の性格の問題なので引っぱたいても塵しか出ません。


053. この本で読書感想文を書いた、という記憶に残っている本はありますか? あれば、そのタイトルは?

▼読書感想文は苦手であまり覚えていません。すみません。読書感想文ほど堅苦しくはないですが、読書メーターで感想をつけたり、カクヨムではたびたびレビューを書かせていただいています。はたして当の作者さんがもらって嬉しい感想・レビューかというとそうでもないと思います。読書メーターに感想を書くとたまに作者・著者さんから返信が来たりフォローされたりするので、単に読書記録用に登録しているもののそのつながりはちょっと嬉しかったりします。


054. 装丁が気に入っている本を教えてください。

▼新潮社さんから出ているナボコフ・コレクションの装丁は美しく見た目的にも楽しめますし集め甲斐があるので大好きです。また、本人が執筆した本というわけではありませんが、19世紀イギリスのデザイナー兼手工業者であるウィリアム・モリスに関する本の装丁は全てと言っていいほど好きです。植物の葉や蔓や花が複雑に絡み合い、深い森の奥に誘われていると錯覚するほど細やかなパターンは壁紙や家具のカバーなどに使用されていますが、最近だとデザインそのものがバッグや服飾品などに採用されているようです。モリス自身、デザイナー兼手工業者のほかに詩人・作家としてケルムスコット・プレスという出版業をしていたり、マルクス主義者として活動していたり、ヨーロッパにアーツ・アンド・クラフツ運動を広めた中心人物(その思想が現代に垣間見えるものとしてIKEAがあります)として現代に至るまでさまざまな功績を残した方なので関連書籍も多数あり、個人的に興味尽きせぬ人物として本が出たら買うようにしています。いずれにおいても検索してみてください。眺めるだけでもおすすめです。


055. あなたは漫画が好きですか?

▼好きです。ただやはり漫画好きを公言できる人よりはかなりひかえめな感じではあります。昨年非常に話題になった吾峠呼世晴先生の『鬼滅の刃』など、アニメや映画は観ましたが原作は1冊も読んだことがありません。漫画に限らず小説に関しても、どんなに有名な作品でも手に取らないことがあるのは単純にさまざまな点で「好き」を射抜いた作品ではないというのが大きいと思います。


056. お気にいりの漫画家ベスト5と、好きな作品について教えてください。

▼『星のカービィ』のひかわひろかず先生、『ロックマンエグゼ』の鷹岬諒先生、『not simple』のオノ・ナツメ先生、『ブラックサッド』のフアン・ディアス・カナレスさん/フアンホ・ガルニドさん、『citrus』のサブロウタ先生です。漫画はほぼほぼ買わないので「購入=お気に入り」という図式が成り立っています。たいていは物語というより作画に惹かれて買うことが多いかもしれません。その意味では日本の漫画よりもアメコミやビジュアルノベル、ユーロマンガを買うことが多いです。


057. サイン本を持っていますか?(タイトルと作家名は?)

▼前述したフアン・ディアス・カナレスさん、フアンホ・ガルニドさんの『ブラックサッド』と、マリー・ポムピュイさんという作家の『かわいい闇』という絵本です。


058. 持っているのを自慢したい。そんな本はありますか?

▼数年前にハヤカワSF文庫から上下巻で復刊されましたが、『キャッチ-22』(ジョーゼフ・ヘラー著/飛田茂雄訳)のハードカバー初版本です。それ以外はとくにありません。


059. 東・西・南・北……漢字を選んで、浮かんだ本のタイトルを書いてください(実在する書名に限ります)。

▼三橋淳さん『昆虫食古今東西』です。世界の昆虫食文化について書かれた本ですが、ハチの幼虫やイナゴ、カイコガのサナギなどの日本でもポピュラー(?)な昆虫をはじめ、セミやカブトムシ、カメムシといったポピュラーではない(?)昆虫の調理法や食べ方が掲載されていていざというときのレシピ本としても使えると思います(?)。見識が広がるので読んで損はない1冊です。なお「(?)」が多いのは、人によって見解が大きく分かれるためです。


060. 短編小説集を買ったら、全部読みますか? それとも、その中から気に入った作品しか読みませんか?

▼短編小説も全て読むつもりで購入しますが、すでに読んだことがある短編については読み飛ばすこともあります。

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