91~100 創作中に音楽を流していますか? その場合、どんな曲を流していますか? また、その曲(曲調や歌詞の内容)がお話の内容や文章表現に影響しますか?

91. 創作は、自室・図書館・カフェなど、どのような場所で行いますか?

▼主に自宅、図書館、出先でのちょっとした休憩や待ち時間にベンチなどに座って行ないます。カフェはご飯を食べるところなのでメインにはしません。昔はメモ帳やPCで書いていましたが現在はもっぱらスマホを活用しているので、場所を取らなくなってきたように思います


92. 創作には、PC・スマホ・手書きなど、何を使用していますか? PC・スマホの場合、使用ソフトやアプリも教えてください。

▼前項の質問のとおり、最近はスマホです。『共犯者の死せる影 -Ты-』や本作『物書きさんに100の質問』、また公募に応募予定の新作長編は全てスマホで書いています。執筆ソフトやアプリなどはこちらhttps://kakuyomu.jp/works/1177354055393385575/episodes/1177354055393387855の回答にてご覧下さい。今後もメインで書くのはスマホになりそうです。


93. ネタやプロットなどが思い付いた場合、スマホ・PC・紙のメモ帳・頭のメモ帳など、どこに書き留めておきますか? PC・スマホの場合、使用ソフトやアプリも教えてください。

▼こちらも基本的にはスマホになりますが、仕事中などスマホを頻繁にいじれない場面でふとした思いつきをメモ帳の隅に書いておくことはあります(あまり良い行動とはいえませんが)。その場合はこちらhttps://kakuyomu.jp/works/1177354055393385575/episodes/1177354055575829093の回答にて言及したブレーンストーミングのようなインスピレーションそのままに走り書き程度のものが大半です。


94. 寝る前、ふとんに入り、電気も消した後に、ネタやお話の続きなどが浮かんだ場合、どうしますか? 起きて何かしらにメモ等をしますか? それともそのまま寝ますか?

▼日常的に布団に入った時点で眠気が限界の状態で寝入りは早いので、おそらく頭になにか浮かんだりメモをとる隙もなく入眠します。正直なところ一睡もせずに書いていたい欲求が常にあるのですが、学生時代に卒論の追い込みで3日間ほど一睡もせずに頭をフル回転で過ごしたときの思考の天地開闢感はいまもって曖昧ながら二度と経験したくない感覚だったので、真っ当な人としての生活リズムを整える努力をしています。


95. 集中力が途切れたとき、どうしていますか? 書くのを中断しますか? または、集中力を高める方法があれば、教えてください。

▼いまのところ一日の執筆時間が一時間以上取れる暇はほとんどないので、短期集中型で休憩を挟んだりはしません。集中力を高める方法としてはコーヒーを飲んだり、起きてすぐ書きはじめるというのが個人的に効果的です。「やることを全てやってから」になってしまうと、YouTube動画を見たりTwitterやサイト巡回といった取るに足らないルーチンと同等の扱いになってしまい逆に集中できなくなるので、集中するのなら午前中(もしくはやれることがきわめて制限される深夜も可)がやはりいいと思います。


96. 創作中に音楽を流していますか? その場合、どんな曲を流していますか? また、その曲(曲調や歌詞の内容)がお話の内容や文章表現に影響しますか?

▼『青い魔女の通過儀礼』第三部執筆中はm-floの「Come Back To Me」やmoumoonの「pain」「One Step」等をよく聴いていました。現在執筆中の長編は坂本真綾さん歌、横田はるなさん作詞の「カザミドリ」という歌を聴きながら執筆しています。全編フレーズとサビの転調が曲全体にのびやかさをもたらす素晴らしい歌なのですが、とくに「たねが飛んでくみたいにすぐ 遠くへ行きたくなる」「変わることを恐れながら ここに留まりたくもない」「ひとりぼっちは嫌なのに ひとりで行かなきゃ意味がなくて」という心理的に相反する矛盾したフレーズが、一歩踏み出せず足踏みをしてためらう心情を的確に表現しており、ジレンマの多い作風に合致しすぎてむしろ引っ張られているような気がします。ここで挙げた曲はいずれもとてもいい曲なので機会があればぜひ聴いてみてください。そして長編を公開したときには、ぜひこの曲をイメージしながら読んでいただけるとうれしいです。


97. 曲からイメージしたお話を書いたことがありますか? または、イメージして書くつもりはなかったけれど、触発されてネタが浮かんだ、というようなことはありますか? ある場合、その曲を教えてください。

▼触発されることはたびたびあります。それによってネタが浮かぶということはほとんどありません。ただ、先に挙げた坂本真綾さんの曲に関しては曲自体がひとつの物語のような構成になっているものが多く、「この曲を小説にしたらどんなに素敵な物語になるだろう」というのはふと考えたりすることがあります。


98. お話をwebで公開している場合、完結してから公開していますか? それとも書き上がったところから公開していますか? また、更新頻度はどのくらいですか?

▼完結公開が原則です。


99. 同人誌等を発行している場合、お話が完結してから発行していますか? 当初は分冊の予定がなかったものについて、締め切りに間に合わなかった場合、書き上がった分だけでも発行しますか? それともその場合は発行を見送りますか?

▼同人誌は作ったことがなく、またこれからも作ることはないのでわかりませんが、仮に作るとしても完結してから発行すると思うので分冊というかたちにはせず発行を見送ります。


100. 長くてくどい質問にご回答ありがとうございました。最後に一言あればお願いします。

▼第一部の回答含め200問さまざまな質問に答えてきましたが、自分自身驚きの多い振り返りになりました。自分の創作の仕方について曖昧に把握していたことをいざまとまった文章としてつまびらかにしてみると、なかなかいろいろ考えて書いてきていたのだとわかって面白いです。ふだん書いているときは頭に上らず無意識に行なっているものも多いのですが、ここに書かれたことによって自分が長く小説を書き続けられているのは事実なのでそれはこれからも大切にしていきたいと思います。また創作論と銘打った小文ではありますが、創作の仕方は十人十色・千差万別であるのがまことに正しく、人によって手法の向き不向きが大きい部分であり、無理に押し付けあったり画一的であってはならないと思っています。したがってここに書かれた種々様々な手法なども一般論ではなくあくまで個人的な実践の範囲にとどめているもので、基本的に意に介するほどの重要性はまったくなく、一部参考程度にとどめる以外は積極的に真似をするようなものでもないと思っています。ここまでお読みいただいた方々におかれましては、僭越ながらあまり参考にならないものにお付き合いいただきありがとうございました。それでも少しでも楽しんでいただけたのなら幸いです。次のページからは番外編「本好きへの100の質問」です。

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