歌子,奏へ

歌子へ


あなたが風邪を引いたり,病気になったりした時は,実親が病気になる時と同じぐらい心配していた。あなたに何かがあったら,実親に何かがあった時と同じぐらい悲しむに違いない。


嬉しいことがある時も,辛いことがある時も,悲しいことがある時も,あなたに一番先に話したかった。


あなたとは,近い距離で,いろんなことを共有し,ずっとそばにいて欲しいと思った。ずっと一緒にいたいと思った。


あなたの悪口を言う人がいたら,いつも許せないと思った。いつも庇って,守りたくなった。


あなたが笑顔になるようなことをし,喜んで欲しいと思った。幸せにしたいと思った。


悲しいことや辛いことがあれば,それを和らげるような存在でいたかった。あなたの力になりたいと思った。


ずっと,あなたのことばかり,考えていた。


奏へ


あなたが頼れるような人に成長し,あなたに何かがあった時は,助けたいと思った。


音楽を何か覚えて,一緒に素敵なメロディーを奏で,遊びたかった。


あなたのノリが良くて,大らかで機知に富んだところには,いつも感心し,癒された。


いつも父親のように暖かく見守ってくれていたことに感謝し,恩返しがしたいと思った。


あなたとは,もっと沢山話し,もっと親しくなりたかった。


いつも,あなたのことを考えていた。

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星が降りそうな港町 米元言美 @yonekoto8484

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