第40話 宴会終了
「おやっさん一大事です!ユウヤの奴、俺達が宴会に出ていることをいい事にお嬢に手を出そうとしてました!」
タクミは酔ってるおやっさんに報告をしていた。
「なんだと、まだ未遂なのか!」
「へい、幸い、俺が駆けつけた事が功を奏したようで・・・」
そこまで言うとタクミが殴られる。
「何をしてるんじゃぁ!!」
「大丈夫です、おやっさん、お嬢は無事ですから!」
タクミにとっておやっさんの怒りは手を出したことによるものと思っていた。
そして、目の前にいた自分に怒りが降り注いで来ただけだと。
「タクミ、さがってろ、この酔っぱらいのおっさんは俺が始末する。」
俺は殴られているタクミに下がるようにいい、拳を鳴らしながらおやっさんの前に立つ。
「いうじゃねえか、ユウヤ。酔っていてもお前には負けんぞ。」
「今日という今日は許さん!娘を何だと思っているんだ!」
俺とおやっさんは取っ組み合いを始める。
「おら!チカちゃんの恨みだ!」
俺はおやっさんに蹴りを入れる。
「きさま!義父を殴るたぁ、ふてぇ野郎だ!」
「親を名乗るなら盃をよこさんか!」
「その親じゃないんだよっと!」
おやっさんは俺を殴ってくる。
「やりやがったな!」
「娘の純情をもてあそんだ罰だ!
さっさと子作りしてこい!」
俺とおやっさんの喧嘩は激しさを増していった。
「二人ともやめなさい!せっかくの社員旅行が台無しになるでしょ!」
姐さんが俺とおやっさんを止める。
「いや、お前・・・」
「姐さん、しかしですね・・・」
俺とおやっさんは姐さん相手に言い訳をしようとするが・・・
「何か文句でも?」
姉さんに睨まれ・・・
「「いえ、何でもありません。」」
俺とおやっさんは黙らされてしまうのだった。
「はいはい!みんなお開きだよ!サッサと部屋に帰って寝なさい!」
姐さんの言葉で組員全員がそそくさと退室していく。
みんな姐さんには勝てないのだった。
俺もこれ以上叱られる前に部屋に戻るのだったが・・・
部屋の前に戻ると思い出す。
「あっ、チカちゃんと同じ部屋だった。」
俺はまずいと思いシンの部屋に向かおうとキビスを返すが・・・
「ユウちゃん何処にいくのかな?
ユウちゃんのお部屋はここだよ。」
チカは立ち去ろうとする俺の手を握り部屋に引き入れるのだった。
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