2022.7.27~30 今度は嗅覚障害が……

7/27

朝7:45、夫検温、37.9℃。昨日の午後はずっと39℃台を記録していたけれど、解熱剤を飲んでいるのか下がりかけなのか? このまま下がりきればいいな。


私は36.8℃。熱がもう一度上がる気はしないけれど、相変わらず痰がある。ひどくはないのだけど本当にめんどうくさい。すっきりサクッと軽快すればいいのに!

それと、理由が何であれ汗をかくと、すべてが発熱前の脂汗みたいに感じられて不快だ。味覚のほうは苦味を感じることもなく、だいたい改善しているが、食欲がそんなにない。朝も紅茶だけ飲んだ。


幸い、子どもたちは元気そう。夏休みなのをいいことに寝坊してゆるゆる起きてきたソウは、朝から全開。カイも、ベランダに出て日光浴していた猫をいじり倒してから、リビングに降りてきた。彼の方は、熱が下がった後もちょっとだるさが尾を引いているようだけれど、昨日より今日の方が出だしは良さそうだ。


みんな回復傾向ではあるけれど、どこかは改善してもどこかはイマイチという感じか。とうせ全員療養期間中で、家からは出られないので、ひたすらのんびり過ごすことにする。


**


7/28

「……うっそ」


この日は衝撃から始まった。

昨日は普通に飲めたアールグレイにコーヒー。

それが突然、ただのお湯になった。

香りがしない!


あわてて、何か香りを感じるものがないか、いろいろと確かめてみた。

バニラエッセンス。ふたを開けた瞬間だけ香気が立ち昇った気がしたが、それだけ。

ラベンダーのアロマオイル。「アロマ」が香らない。わずかにかすかな油くささだけが届く。

ペパーミントのアロマオイル。ラベンダーに同じ。


醤油、香りなし。ソース、香りなし。酒、香りなし。

あまり好きな匂いじゃないけど我慢して使っている、コバエ除けのスプレー剤も試してみた。……まっっったく匂わない。

噂の「嗅覚障害」らしい。


私は上記のように急にほとんど香りを感じられなくなったのだけど、もっと困ったことになったのがカイだった。

食事を出すと、彼は無言でマスクを持ってきて、それで鼻だけをふさぐ「ほっかむりスタイル」を取った。


「何それ、どうしたの?」

「……全部、変な匂いがする」


彼に現れたのは、嗅覚障害というか嗅覚異常だった。

においはするけれど「変な匂い」で食べられないという。

もー、やめてくれコロナ! この人ただでさえ偏食で、食べさせるのに苦労しているのに~っ!


これ、治るのかな……?

調べてみると、「半年も一年も続いた」とか「完全には戻りきっていない」とかいう体験談がわんさと――

戦慄。マジやめて。


さらに調べると、特定の香りを一日二回意識して嗅ぐことで嗅覚を取り戻すようにはたらきかける、「嗅覚トレーニング」という治療法があることを知った。

香りの記憶を自分の中に呼び覚ましながら、意識して嗅ぐ――ということが重要とあったので、この日から、上記のアロマオイルやらコーヒーやら紅茶やらを意識して嗅ぐことを自分に課した。自己流だけれど、やらないよりいいだろう。


**


7/29~30

夫はいつの間にか、そのへんを歩き回るようになっている。

熱が下がりきり、ラクになったらしい。

神経痛のような筋肉痛のような、そんな痛みが時々ある。熱の名残かな? ……とは言っているけれど、大したことはないようだ。


私とカイの嗅覚障害・嗅覚異常は相変わらず。

まったく匂いがわからないわけではないのだけれど、感じることができる匂いの種類が極端に減っている感じ。わかってもかすかだし、そのかすかな匂いが、知っている匂いとまったく違う。


五感のひとつが封じられるだけで、世の中がモノクロになったような気がするとは思わなかった。

すべてが文字通り「味気ない」。舌では味は分かるのに。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る