16.思惑

 協定のための会談は、王城にある一室で行われる。広々とした高天井の大広間に、二十人以上が席に着くことができる長卓が据えられ、豪華な装飾の椅子が向かい合って並べられている。これから、対面式に両国の代表団が席に着き、停戦への妥協案を巡らせるのだろう。


 スノウに連れられてやってきたのは、広間の天井裏だった。薄暗い空間に広間の明かりが、隙間から漏れ出すことで視界は何とか保つことができる。


 二人は天井を支える梁の上に腰を据え、僅かに覗くことができる隙間から広間の様子を窺う。


 広間では、アーシムを長としたスエーデン側の代表団が席に着き、カトラリアの使節団が現れるのを今か今かと待ちわびている様子だ。


「何で俺たちがこんな事を……同席すれば良かったんじゃ」


 健二は今更ながら愚痴を零す。スノウの立場であれば、会談の場に出ることは容易なはずだ。


「仕方ないだろう。私だってあの席に着きたい気持ちはあった。だが、ハディにはこの件について詳しく聞かされていないし、なぜか避けられている。いくら馴染み深い間柄でも、一国の王に特別な計らいを強要することもできないしな」


 そう言って口を噤んでしまった。その表情は、苛立ちを必死に隠し、どこにも向けることができない怒りの矛先を持て余しているように見える。会談に参加できなかったことに、相当苛立っていることは明らかだった。だが、陰湿な手段で会談の内容を盗み見ることには、少しばかり罪悪感は覚える。それでも健二にとっては、限られた者たちしか参加できない会談の内容を詳しく知ることができるのは都合が良かった。


 話をしている間に、カトラリア側の使節団も姿を現した。


 使節団が席に着くと会談は滞りなく進んでいく。はじめに議題に上がったのは、停戦協定を締結するにあたっての両国の要求だった。


 カトラリアから提示されたのは、自国の領土の保証と捕虜の引き渡しだった。


 カトラリアは強国ではあるが、領土は決して広くはない。領土を犯されることは、自国の将来を左右されることになる。自国の平和を保証する為にも、この条件は必須であるはずだ。


 捕虜の引き渡しは、自国の魔法使いと捕虜の交換。以前から、両国の間でいざこざは絶えない。その際に、勝利はおろか、敗走さえできなかった者たちは、敵国に囚われる。小国とはいえ、一人の戦力が強大であることから、局地戦において少数で多大な戦力を発揮する魔法使いの戦闘は、スエーデンにとっては損失を免れない。そんな戦力を捕虜としているスエーデン側が、快く承諾し解放するとは考えづらい。


 一方、スエーデン側からの要求は、たったひとつだった。


 カトラリア国内にある領土の一部の引き渡しだ。カトラリアの僻地とも言える場所、王国の南側から東側に掛けて広がる領土の一部の引き渡しを求めたのだ。しかし、そこには認識の食い違いがあった。それが、ただでさえ険悪だった両国の間の空気感を更に高める。


 スエーデンの認識では、以前に領土だった場所をカトラリアの侵略によって略奪された、という主張に対しカトラリアは、その地が以前から自国固有の領土だと主張した。


 言葉の応酬は、結論という行き先を見失い、いつしかなじり合いとなっていた。


 停戦協定という場において、互いが冷静になり、将来を見据えて思案を巡らせ思惑と策略が交錯する。だが、現状は感情ばかりが先行し、国の代表という命を受けた者たちの振る舞いというには、いささか節度に欠ける。


 そんな不穏な空気の中でただ一人だけ、静観したままその場で沈黙を守っている者がいた。


 長卓の端の席に腰掛けているのは、カトラリア側の使節団の長である初老の男だった。


 男はじっと動かず、目を瞑ったまま何かを考えている様子だ。


 男の表情は、蓄えた髭によって上手く読み取ることはできないが、微動だにしない口元は、普段から不機嫌な表情が常なのか、考えるまでもなく、頑固、という言葉が顔に張り付いているようなものだった。


 健二はその男が気になり、天井の隙間からじっと観察を続けていた。


 一向に進まない会談の中、男が口を開くことはなく、暫くの時間が経ったあとも男が発言することはなかった。


 ただの口論と化した会談に健二は、辟易し飽きを感じはじめていた。大の大人が自信の保身のために、妥協案や代案、相手に歩み寄る姿勢など微塵もない様子に嫌気が差していた。


「なあ、スノウ……ここにいる意味って本当にあるのかな」


 健二は不意に隣にいたスノウに尋ねた。スノウは深いため息を吐くと呆れたように眉を吊り上げる。


「言わせるな。こんな状況になるなど、私も予想していなかった……これは、何と言うべきか、実を結んでいるようには思えない」


 スノウも健二と同様に、遅々として進行しない会談に呆れているようだ。


 健二とは違い、この国と世界のより良い将来を想い尽力してきたスノウにとって、この会談は大きな意味を持っているはずだ。それだというのに、この現状を前にしていて、落胆の度合いは計り知れない。


 飽きを通り越し、眠気が押し寄せるのを耐えて、聞き耳を立てていた健二だったが、ふと不穏な空気を感じ取った。辺りが気になり見回してみるが、そこには何もない薄暗い空間があるだけで、こちらに向けられるような視線は感じ取れなかった。だが、その不穏な感覚は収まることはなく、健二は徐々に不安に駆られていった。


 落ち着きのない健二の様子に、スノウの表情が険しくなる。


「何をしている。なぜそんなに落ち着きがないんだ」


「何か変な感じがして。無性に不安な気持ちになるというか――」


 この感覚をどう表現すれば良いのかわからず、健二は狼狽える。すると、スノウは意外な反応を示した。


「――確かに。私も先程から不穏な空気を感じる。だが、この感覚が何を意味しているのかわからない」


 スノウの言葉に、健二はなぜか安堵した。この感覚を共有できる者がいる。だが、それが不穏な感覚を和らげてくれる訳もなかった。


 一抹の不安を覚えつつも、再び会談に目を向けようとしたとき、突如として頭の中に、ある景色が流れ込んできた。


 視界が眩い光の発光に覆われる。


 眩んだ目を必死に見開くと、目の前に無数に生い茂った木々が広がる。一瞬にして健二は、森の中に立っていた。緩やかに吹き抜ける風が森の木々を揺らし、葉擦れの音が辺りに響き渡る。日の光が差し込むが、生い茂る木々の葉に遮られ、目の前の景色は薄暗くなっているせいで静寂さと不穏さを際立たせる。


 目の前に広がる景色が、現実なのか幻なのかわからず、少しでも情報を集めようと自分の身体を確かめる。身体や地面、辺りの木々を触ってみるが、手の感覚は確かに目の前の物体に同調している。目の前にあるものが、現実のものとして認識できるのだ。


 突然の出来事に冷静に状況を把握しようと、健二は辺りを見渡す。


 生い茂る木々がどこまでも続いている場所を歩いていると違和感を覚えた。微かに焦げ臭い異臭が、緩やかに吹き抜ける風に乗ってやって来る。微かな異臭は次第に濃さを増し、吐き気を催すほどになる。


 焦げ臭い原因を探ろうと、臭いが濃くなっていく方向へ足を進める。先程まで抱いていた違和感の正体は、この状況を目にする予兆だったのだろうか。自分が今立っている場所が、どこなのかさえ把握できずにいる中で、この現実か幻かの区別もできずにいる。


 次第に焦燥感へと変わり、内心では焦りと苛立ちで叫びたくなるのを必死に堪え、足早に進んでいく。ただ風に流される塵の如く、焦げ臭い源に足の向かうとその正体が明らかになった。


 ここからでもひしひしと感じる熱気と対流する空気が、これまでと比べものにならないくらい感じる。視界の先に真っ赤に立ち上がる炎が見えた。


 押し寄せる炎の壁から逃れようとする動物たちが、健二の横を疾走し去っていく。足下を這いずる小動物と荒い鼻息の大型動物たちが、その状況の深刻さを物語っている。中には、迫り来る炎から逃げ遅れ、全身を火に包まれたまま疾走する動物の姿も目にした。


 炎に包まれた森は、轟音と共に燃え盛り、焼け焦げた木々が、甲高い破裂音と共に倒れていく。


 健二は、業火の奥にあるものを目にして驚愕した。そこに広がるのは、見覚えのある特徴的な場所だった。


 木々に包まれた場所から急に拓けた場所にある湖のような水辺。湖のほぼ中心に小さな島がある。島にはこの場には不釣り合いな巨大な岩石が聳え立っている。


 十メートル四方の巨大な岩石が幾つも重なり合い、その周りを蔓植物が根深く張り付き覆い隠している。岩の建造物の中には、物理的枠を越えた巨大な空間が広がっている。


 特徴的な建造物を目の前にして、ここが精霊の泉だということがわかった。


 健二は困惑する。なぜこの場に立つことになったのだろうか。そもそも、なぜ精霊の泉を囲む樹海が、火に包まれているのか。


 はじめは、自然発火による山火事のようなものだと思ったが、ふと上空を見上げると、巨大な影がゆっくりと浮遊しているが見えた。


 浮遊物からは、火が着いた樽らしきものが投下されている。


 樽は地上に落下すると小さな爆発を起こす。可燃性の物質が含まれているのか、爆発の際に飛び散る火の粉や火炎が種火となり、辺りの木々に燃え移ると辺りは、一瞬にして火の海へと変わり果てる。


 健二はその光景を目にして、ただ呆然と立ち尽くしていた。自分に何ができるのか、自分は何をするべきなのか。自問自答をしてみるが、その答えを導き出せないでいた。


 とりあえず、と火の気から逃れようと水辺に寄る。


 これほど大規模に広がってしまった山火事を一人の力でどうにかできるとは思えない。


 辺りは既に火の海と化している。燃え盛る炎の熱気と黒煙に、視界と呼吸が苦しくなる。その場から逃れようと健二は、水辺に入り湖の島に渡る。島に向かえば、少しは息苦しさから解放されると思っていた。だが、周囲一帯が煙に包まれているせいか、視界が回復することはおろか、息苦しさから意識が朦朧とするばかりだ。


 何度もむせ込みながら島に辿り着くと、背後で気配を察して振り返る。そこには見覚えのある姿があった。


 人の姿をしているが、まるでその実態はなく。背後の景色が僅かに透けて見えるほどの影のような姿が、宙にゆらゆらと浮かび、不気味な雰囲気を纏った襤褸の黒衣にフード姿は、何度見ても慣れない。


 泉の守護者は、音もなく健二の眼前まで宙を滑走するように近寄ると、おもむろに口を開く。


『雛よ、なぜお前がここにいる。この地に足を踏み入れることができるのは、我々が許可したものか精霊王のみ。なぜ、我々の意を介さずここへ……なるほど。お前は――』


 守護者は、意味深な発言をする。その言葉に困惑する健二をよそに、守護者は言葉を継ぐ。


『精霊の加護を知らぬ愚者が、この地を汚そうとやってきている。この地は間もなく偽りの姿を解き、真の姿を晒すことになるだろう。そうなれば、我々は伏して死を待つのみ。この地が滅せられば、次代の王はおろか、後世の王が選定されることもなくなる。さすれば、世界の秩序が崩壊することは必至。そうなる前に、お前の手でこの世界の均衡を保ってほしい』


「待ってよ。俺には何もできない。今はカトラリアにいて、間に合う訳がない」


『お前ならできる。この世界の均衡を保つ素質を持つ者よ』


 守護者はそれだけを言い残すと、煙が消えるようにすうっ、と姿を消す。


 その場に取り残された健二は、ふと辺りを見渡す。いつの間にか、辺りは火煙によって深紅に染まっている。息が苦しくなり咳き込みながら悶えていると、視界が徐々にぼやけるのを感じた。意識が遠のく瞬間、再び視界を眩い光に目が眩み一瞬の間だけ目を閉じた。次の瞬間には、既に現実に引き戻されていた。


 健二の荒い息づかいに、困惑した表情のスノウがいた。


「大丈夫か健二。束の間、トランス状態のようになっていたが、何かあったのか」


「……いや、別に。何でもないよ。少し意識が飛びそうになっただけ」


 健二は先程まで、自分が目にしていた光景をスノウに説明するべきなのかを考えた。だが、この状況で唐突に、精霊の泉が業火の中にある、という言葉を口にしたところで、スノウが信じる訳がない。そもそも、先程までの光景が、現実だとは限らない。数日前に目にしたあの飛行船が印象に残っているせいで、あのような光景を目にしただけなのかもしれない。


 健二がそんなことを考えている間に、会談は一段落が着き、次の話題へ移ろうとしていた。そのとき、広間の扉が勢いよく放たれ、慌ただしい様子で男が入ってきた。


 男はスエーデン側の席に着くアーシムに耳打ちをすると、即座にその場をあとにする。


 耳打ちをアーシムは、隣に座る者たちに何らかの目配せをする。その直後に、事態は一変した。


 突然、部屋に騒がしい金属音が響き渡る。すると、部屋の隅から重武装の兵士が二十人程現れる。


 兵士たちは、カトラリアの使節団の背後に回り込むと、武器を構えていつでも殺傷が可能な位置に立つ。


 突然の出来事に、カトラリアの使節団は混乱状態に陥り、殆どの者が取り乱す中、使節団の長がおもむろに立ち上がる。


「どういうことですか。停戦協定の場に武装した兵士が乱入するなど、脅迫のつもりですか」


 落ち着いた様子で話す長は、この状況を予測していたかのように、動揺した様子は微塵も見せず、あくまで平静を保っている。そんな長の言葉に、アーシムは低く笑う。


「ここはスエーデン王国内にして王都の中枢。近衛兵や武装した兵士がいるのは当然のこと」


「しかし、武装した兵士に脅されながら停戦協定を継続するのは、困難を極めるのですが。我々の身の保証が危うくなる」


 長はため息交じりに言う。この状況はいささか逼迫している。それでも、冷静に言葉を交わし、何とかスエーデン側の代表団を協定の席に引き戻そうとしているのがわかった。そんな長の思惑も虚しく、アーシムは拒絶の意思を示す。


「停戦協定はそちらが提案したことであって、我々はそれに応じただけに過ぎない。我々が何をしようと関係のないことだ」


「ほう、絶対的に武力介入が許されない状況で、あえてそうするというのは、感心できませんね」


 呆れたような口調で言う長の言葉に、アーシムは鼻で笑う。


「それは、敵国にやってきたそちらの落ち度だ。我々は侵略を試みる敵を排除するのみ」


 その言葉に、長の呆れた表情が更に沈む。


「今回の襲撃が成功したとしても、今後は何事においても常に他国から不信の目を向けられ、信頼を得られなくなりますよ。何事においても、常に背後を警戒しなければならなくなる」


「証人がいなければ何の問題もない……いや、そちらが血迷って武力を行使し、我々はやむなく正当防衛を行使したまで、などと言えば何とでも言い訳が立つ」


「いやはや。それは無理があるのでは。そもそも敵地のど真ん中で血迷うなど、国の代表としては、いささか忍耐がないというか、幼稚じみています」


 長はそう言ってアーシムを挑発するように笑う。長の表情は、鬚があることで口元の動きが読み取りづらいというのに、今はこの状況を楽しみ、愉悦感に浸った笑みを浮かべているように見える。


 長の言葉に、アーシムは今にも破裂しそうな赤らんだ風船のごとき顔で、長を睨み付ける。


「口は達者だな。では、精一杯抗って見せろ」


 アーシムの合図で、武装した兵士たちが武器を手に一斉に襲い掛かる。


「私たちも嘗められたものですね。仕方ありません。正当防衛を行使します」


 そう言った長の手にも、武器が握られていた。そこからは、国の代表として紳士的にふるまうことを忘れた者たちの、常軌を逸した死闘が始まった。


 他のカトラリア使節団も、兵士の攻撃から逃れようと、まるで文官とは思えない身体能力を発揮し、兵士の切っ先を躱しては間合いを保ち続けている。健二ははっとした。敵国の中枢に向かう者たちが、無防備に使節団としてこの国に訪れる、というのは敵対している者たちに対して、自ら首を差し出しているに等しい行為だ。敵国のしたたかさに対抗する術を携えて訪れるのは、考えてみれば当然のことだった。


 不意を突いたはずのスエーデン側の代表団の表情が、次第に曇り始め、遂には青ざめていくのがわかった。


 武装していたはずのスエーデンの兵士たちも、カトラリアの魔法使いたちによって、即座に制圧される。余裕綽々とした態度で、状況を傍観していたスエーデンの代表団の立場は、完全に逆転してしまった。


「敵地のど真ん中でこのような愚行に及ぶとは、何たることだ」


「それは、そちらに節度が足らなかったというだけのことです。我々は、あくまで紳士的に話し合いをしたいと望んでいるのですが――」


 長はそう言って再び歩み寄ろうとする。


「はっ、こんな状況でも虚勢を張るか。だが、我々はこの会談に意味など持ち合わせていない。全ては、この戦争の真意を見抜かれないための虚構に過ぎないのだ」


 意味深な発言と愉悦感を漂わせるアーシムの様子に、カトラリアの使節団に不安の色が滲む。


「先日に王都を発ったグロリアス最大の飛行船が、お前たち魔法使いの力の根源とも言える樹海を焼き払いに向かった。今頃はお前たちご自慢の樹海も、業火に包まれている頃合だろう」


 その言葉に、その場にいた魔法使いたちから、悲鳴にも似た驚愕の声が漏れた。今まで冷静さを保っていた長の表情も、その言葉に驚愕の表情を見せ、次第に険しくなる。


 それは、スノウも同じだった。自分が耳にした言葉が信じられず、ただ現実を受け入れたくない、といった様子で、目を見開いたまま一寸とも表情を動かすことなく固まっている。


「――スノウ。大丈夫か」


 今までとはまるで違う空気感に、健二は心配になってスノウに尋ねる。


 スノウは、無言のまま目を合わせようともしない。スエーデンの代表団が口にした『樹海』とう言葉。それが、精霊の泉を指し示しているのだとすれば、先程に見た白昼夢のようなことが、現実に起きたということになる。


「あの者たち……何を考えているんだ」


 やっと言葉を発したスノウは、そう言うや否や、階下へ向かう。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る