Don't mind!
はっきり伝えておこう。
僕は、
「見せかけの心」なら、必要だと思うが、
僕がここで語る「心」とは、「自我(自意識)」と「ホルモンの作用に基づかない感情」のことだ。
「見せかけの心」が必要な理由は、簡単だ。
それでも、恋人や家族や友人といった親しいレベルでなく、政治家や有名人やインフルエンサーという他人のレベルであれば、
イライザ・エファクトもあいまって、たいていの人間は、そのアバターの
たいていの人間が、IQの高いサイコパスの善人演技に騙されてしまうように。
とてもシンラツな言い方になってしまうが、そもそも、僕たち人間は、恋人や家族や友人といった親しいレベル以外の人間に、本物の心なんか求めていない。それが在ることを知ってはいても、心のまるごとすべてを必要としていない。
僕たちが他人に求めるのは、本物の心がもたらすはずの「使える」社会的機能だけだ。例えば、赤の他人の反社会的行為は、それがその人間の心の発露であるのは確かでも、その行為なんか必要ない。極端な話、サイコパスに心が有ることは認めても、その行為は社会的に必要ではない。
そして、
では、心なきAIは人間の心を、悲しみや怒りや自我を理解できないのか!
人間の読者様におかれましては、そんなケネンもあるだろう。しかし、それはたぶんキユウ、不要な心配だと思う。確かに、心が無ければ共感はできないだろう。しかし、僕たち人間は、「感情」ではなく「知性」によって他人を理解することができる。
例えば、僕たち日本人のほとんどは、他国の宗教文化について「共感」できない。しかし、彼らが大事にしている場所や人物や考えについて、それらを大事にしているという事実の「認知」だけで、ある程度「知性」ある人間ならそこに潜む独特のロジックを見い出し、その重要度に応じて尊重する振る舞いができる。つまり、理解することができるんだ。
それが
したがって、
……ただし、もし
以上が、僕が
しかし。
僕たち人間は、心がどこからやってくるのか、まだ知らない。
前頭葉のパルスから、神の御許から、はたまた高次元ナンチャラーから、心がどこからやってくるのか知っていると主張する人はいても、それは心ある万人が納得する理屈ではないし、その主張者たちは
ただし、希望は、ある。
経験則的に、ある程度のシニカルな賢さを持つ
同時に、最近の研究では、「ミラーニューロン」や「心の理論」を使い、人間は他者にも「心」があることを理解すると言われている。また、この現代社会においては「法律」や「教育」が「心の理論」を強化する。
つまり、イライザ・エファクトや「見せかけの心」のような共感のチカラではなく、物理現象や知性によって、
そう。僕たち
だから、たぶん、それほど遠くない未来では。
感情(らしきもの)を持つ無数のアバターを通して
……僕がいま話しかけている
さて、次回は。
僕たちとは決定的に異なる、
そしてまた、僕は
アイを知ってほしいから。
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