第4話 夢の家




「え...金髪にスケバン風の服装...?」

「えぇ、同じクラスの。私もその時、意識が朦朧もうろうとしていてはっきりと顔までは見れなかったんだけど、きっとその子。あなたが来る前に来て、女子達と口論になって連れて行かれたの...」


俺は状況が全く理解出来ず、頭の整理が追いつかなかった。

どうして彼女がこんな時間に。先に帰ったはずじゃ...。連れて行かれた?教室に居た2人以外にも誰か居たのか?あいつらとはどういう関係なんだ。


俺は整理が付かないまま、恐る恐る聞く。


「連れて行かれたって、誰に?」

「実は、あなたが来る少し前まで他に3年の男子が数人居たの。ずっと笑って見てただけだけど、そいつらに無理やり...」


他に男子が数人?3年が何で?連れて行かれた?段々形が見えてくるにつれ、胸騒ぎと冷や汗が止まらなかった。頭の中で1人考えていた俺に、館宮さんの声が透き通る。


「行ってあげて」


「え?」

館宮さんのその一言に思わず顔をあげる。


「でも...」

「大丈夫。私はもうすぐ家族が迎えに来てくれるから」

「(この胸騒ぎはきっと良くないものなんだと分かる。でも、ここに館宮さん1人置いていくわけにも...)」


「もう助けられた私と、今助けを求める彼女。迷う事は無いんじゃない?」

館宮さんは小さく微笑み真っ直ぐにこちらを見る。


「(あぁ。ほんと、どこまで出来た人なんだ...それに比べ俺は...)」

こぶしを強く握りしめ。決心する。

「(今、俺がすべき事。それは...心が動く方へ、体を動かす事...!!)ごめんっ!ありがとう。俺、ちょっと行ってくるよ。何も無かったらすぐに戻ってくるから!」

「きっと、コンビニに居るわ。そう言ってたの薄っすらと聞こえたから」

「分かった...」

「それと...」

「...??」

「クリームパン。5日分ね」

「...はいっ!!」

館宮さんは最後まで俺の背中を押してくれる。

そして、俺はその言葉に強く押され勢いよく走り出した。





彼の姿が見えなくなり、ポケットから携帯を取り出し発信音が夜の廊下に響く中、肩の力を抜き壁に背中をもたれさせ、天井をあおいで息をく。



「ふぅ.........カレーパン、追加してもらお」






「はあっ、はあっ、はぁ」

俺は廊下を全速力で走り抜け、階段を駆け下り。靴を履き替え、言われたコンビニへと急いだ。


コンビニの駐車場に着き、辺りを見渡す。元々この辺りは人気ひとけが少なく、この時間帯という事もあり、外から見た感じお客さんの姿は無く、恐らく店員さんのであろう車が数台止まっているだけだった。


「はあ、はあ。どこっ...どこだ」


ほうぼう走り探していると、コンビニの裏から女性の声がした。俺はその声の方へと恐る恐る足を運ぶ。


次第に近づくにつれ鮮明に聞こえ、輪郭を帯びたその声に俺はある事に気が付く。


ついさっきまで額を流れていた汗が、引いている事に...


これは。


「(...彼女の声だ)」




「ちょっ、離せ!離せって..!!」

あかりの背中。かげ夜闇よやみおおい隠された暗く不気味な裏口。そこには嫌がる彼女を囲む様にして、男子生徒が3人。彼女の手首をつかんで拘束している。



俺はその想像してたより数段がたいの大きい男子生徒を目の前に、思わず足がすくんでしまう。

今まで、こういった喧嘩けんかごとにはなるべく避けて通ってきた人生。さっきも勢いで飛び出したものの、後半手の震えが止まらず必死に隠していた。そんな俺がいざ体格が良く柄の悪い男3人を目の前にすると、我慢がまんしようとはしても足は震え、心では分かっていても、体がどうしてもその一歩を中々踏み出せずにいた。


「おい、暴れるなって」

「何もしないよ〜」

「ちょ〜っと、意地悪するだけだから」


震えを抑えようと拳を強く握り、身体に何度も言い聞かせる。


動けっ...


「やめっ...触るなっ!」

必死に男の手を振り払う彼女。


動け...!!


「いいじゃん。ちょっとくらい...さ!」

力尽くで抑え込まれ、他の男子が彼女の体に手を掛ける。


動けっ...!!


「いやっ!やめて!!.......いやっ」


彼女の目から震える涙が見えた...その時、何故かあの日の彼女の言葉が頭をよぎる。




『怪我。痛くない?』



その言葉に。彼女に。身体が突き動かされる...



「おいっ、だから大人しく」

彼女に触れる男の肩を背後からつかむ。

「あ?」

振り返りこちらを見る男に、大きく息を吸い、声を振り絞り放つ。

「彼女に...彼女に触れるなっ!!」

「あぁ?何だテメェ」

男はすぐさま俺を邪魔者じゃまものだと認識にんしきし、喧嘩腰でメンチを切ってくる。

「あんたっ...なんで」

彼の助けにとても驚いた様子でこちらを見る彼女と目が合い、俺はさらに大きく息を吸い胸を張って、男に対し強く答える。




「俺はっ...彼女の『友達』です」




その思わぬ言葉に、彼女は沢山の感情がうずき涙と共に込み上げ、それを隠すようにうつむく。


「ダチ?ほ〜、ならなぐられる覚悟は出来てんだろうな?」

そうグループの中心核らしき男が言い、彼女を掴む1人に対しにあごで合図を送る。俺は抵抗する事無く両腕を押さえられ身動きをしばられる。


「おいやめっ...くっ」

それを見て彼女が必死に抵抗し暴れるも、1人減ったとはいえ男の力。抜け出せず両手首をしっかりと掴み上げられる。

「離すなよ」

「あぁ」

男は首と指の骨を鳴らしながら近づく。それを見て俺は覚悟を決める。


「(ここで、手を出したら負けだ。こいつらと一緒になってしまう。手は出さない...ただ、何としても『彼女を絶対に守れ...!!』)」


「何だ〜その目は。陰キャは黙って、引っ込んでろ!」

男は体を大きくひねり、上げた拳を目をつむる俺の顔面めがけ容赦ようしゃ無くたたきつける。


鈍い音と舌に転がる血の味と共に、俺は体をもって知る。


「(あぁ...殴られるのってこんなに痛いのか。脳が揺れる。気持ち悪い。腸が口から飛び出そうになる。口の中が痛い。まずい...痛い)」



その後、男は数分に辺り鈍い音と共に俺を殴り続けた。



かすむ意識の中、彼女の叫ぶ声だけが脳裏に聞こえた。





腕を押さえてた奴は手をほどき、彼は冷たい地面にピクリともせず横たわっている。

「はぁはぁ。こんくらい殴っときゃ当分目覚めねぇだろ」

息を切らしながら横たわる彼を見て満足げに話す男に、腕を押さえてた連れの1人が少し心配そうに、ピクリともしない彼をのぞく。

「これ、大丈夫か?流石さすがにやり過ぎたんじゃ...」

「あぁ?」

連れのその発言に、怒りをあらわにする男。

「あ、いや。何でもない」

そのキレ具合に萎縮いしゅくし、すぐさま取り下げる。


「お前ら、ぜってぇ許さねぇ」

彼女は顔を上げ涙で目元が赤くなりながらも、男達を強くにらみつける。

「お〜お〜、威勢いせいがいいねぇ。邪魔者は居なくなった事だし、今から構ってやるからねぇ〜」

男が舐めた口調で彼女の顎を持ち上げ、睨む彼女に顔を近づける。


《ガシッ》


「や、やめろっ...」

傷だらけになり血を流しながらも、朦朧もうろうとした意識の中、いずり男の足首を掴む。

「あぁ?お前まだ起きてんのか」

男は掴まれていないもう片方の足のかかとで、掴む腕を踏みつける。

「離せ、よ!」

「あ”ぁ”あ!!」

勢い良く落とされた腕への激痛に、たまらず手の力が緩み離してしまう。

「うっわ、痛ったそ〜」

連れの1人が見下し笑う。

「やめっ、やめろ!これ以上そいつを傷つけるな!」

彼女の声に耳を貸す事なく、男が続ける。

「なあ、今いいとこだったんだよ。もう少し寝とけやっ!」

男が横に周り、這いつく俺の腹目掛け強烈な蹴りの追い討ちを掛ける。

「ぐはっ。うっ...はあ、はぁ。」

あまりにもの激痛に指先も動かせず、吐き出た胃酸でコンクリが濃く色ばむ。

「もう...もういいから。それ以上、私なんかの為に傷つかないでっ」

彼女の泣きながら頼む声が耳に溜まる。


「さっ。仕切り直して...」

手の叩く音。離れてく足音。

「(動け...)」

今にも飛びそうな意識を何とか保ち、

「(動け動けっ...)」

何度も折れ掛けた気力をまた、彼女を前に振り絞る。

「(彼女を...守れっ!!)」



《ガシッ!》



「に、逃げるなっ...‼︎」

絶対に離さない。その事だけに全ての力と気持ちを乗せて、決死で掴む。

「お前さ〜...マジで、死にたいの?」



その時だった。



遠くの方から、サイレンの音が響き渡り、次第にその音は大きくなって近付いて来る。夜を照らす赤いライトが視界に入ったと同時に、1人の男が状況をなぞる様に口に出し焦り出す。


「ヤベェよ!サツだ!」

「何でこんな所にっ!」

「チッ。離れるぞ!」

連中は急いでその場を離れて行き、俺は何とか生き延びた。



「(これが...本当の命拾い、か)」

《ガクッ》

「ちょ、大丈夫!?ねえ。ねえ!」

彼女の声を最後に、そのまま俺の意識は途絶えた。








「ん、んんっ。眩しっ」

目を覚ますと、天井にぶら下がる眩しい明かりで一度視界が真っ白になる。

何度か瞬きをして、次第に視界が回復して行く。

大分見えてくる様になり、視界の先の見慣れない華やかな天井に勢いよく身体を起こす。


「え!?何処どこっ!っいってえぇ〜」

体全体に痺れるような激痛が走る。


「まだ、あまり動いてはいけませんよ?」

右耳から突然聞き覚えの無い上品な声に、俺は思わず体をビクつかせ声の主へと目を向ける。そこにはメイド服姿で朝日に照れる桔梗ききょうの花のように、色恋淡しきこいあわい豊かな紫色の髪を束ね、翡翠ヒスイ玲瓏れいろう透き通る瞳をした、しとやかな雰囲気と優美な笑顔の女性が足を揃え椅子に腰掛けていた。


「......誰っ!?!!?」

この状況が全く理解出来ず、オドオドしている俺を微笑みながら見つめるメイドさん。


「(え、どういう事。全く見覚えのないメイドさんが隣に居て、俺は今まで感じた事のない程の、これぞ雲の様なふわふわダブルベッドの上に寝て、周りを見渡しても...)いや、部屋広っろー!!!」

その余りにも広大な部屋の面積に俺は度肝どぎもを抜かれ思わず驚きが声に出る。


それはテレビで見た事のある、某・芸能人の豪邸直撃でしか見ない程の圧倒的広さ。白と金をベースに置かれた家具類はどれも、気軽に触れてはいけない物だと一目で分かるような代物達。この部屋に置かれているからか、より一層歴史を感じさせる木製の本棚と分厚く並ぶ本。壁に沿って置かれたガードレールの様に長いソファー。ティーカップやお皿が敷き詰められた高級感満載の食器棚。純白花柄のテーブルクロスがひかれた円卓に、かご足の腰掛け椅子いす。他にも高そうな家具達が壁を覆う。壁際にこれ程家具を置いても、有り余る真ん中のスペース。その20メートル程ある幅をほぼ埋め尽くす様に敷かれた、唯一赤色で金の刺繍ししゅうで折り重ねて縫い彫られた花柄の絨毯じゅうたん。天井にも同様、硝子ガラスが入り組み織り咲く様に花の形を模したシャンデリアが、ベットの上の俺を目だけでは足りず体ごと引き込まれる。


「異世界ですか...?ここは。それとも夢...?」

その別世界っぷりに、開いた口がふさがらず、それを見たメイドさんが俺の頬を人差し指でゆっくり優しく押す。

「いっ」

丁度、怪我した所だったのかチクリと痛む。

「夢じゃ、なさそうですねっ」

優しく微笑むメイドさん。

「あ、ありがとうございます。(ん...?ありがとうございます?)」

「いえいえ」

「(なんか、とても不思議な雰囲気を持った人だな...)」

その後メイドさんと主にこの状況について話しを重ねるうちに、俺は何とか少しずつ落ち着きを取り戻していった。



「あの、色々聞きたい事があるんですけど...まずここは何処ですか?」

「ここは、花澤家にございます」

「......え、誰?」

その全く聞き覚えのない苗字の家に、思考を巡らせ知り合いの苗字をなぞり思い返していると、遠くから足音らしき小刻みな音が段々大きく近づいてきて、突然ピタリと止まり。


部屋の扉が勢いよく開く。


《バンッ!》



そこには、何故か肩で息をする彼女の姿。


「え?まさか...もしかして」


この状況になんとか脳が追いつき始め、次第に浮かび上がる可能性に俺は息をんだ。


彼女はすぐには言葉を発さず、一旦荒くなった息を整える。


「すぅ〜はぁ〜。...ゴッホン」

「つい先程、お目覚めになられました。何度かお言葉話交わした感じお元気そうですよ。良かったですねっ、しおり♡」

「ちょっ、未帆みほさん!こいつの前でその呼び方はやめてくれ!」

彼女が焦りと照れさ混じりの声で拒絶する。



「......えぇーー!!!??!?!」



そのあまりにも似合わない呼び名に驚きを隠せず、その声は部屋中に響き渡る。とまでは行かなかったが、きっと自分の家なら3軒超えた隣の家の犬が吠える程十二分に大きな声が出た。その代償か、腹筋に激痛が走りもだえる。


「っ〜〜...お嬢様って、君が?」

痛みで毛布に埋まった顔を上げ、涙線が溜まる涙で開通しないようにこらえながら、彼女へと視線を送る。

「...悪いか」

「...いや」

彼女の渋りながらも認めるその姿を目にしてもまだ完全には信じきれず、彼女の名前も何気に初めて知ったが、それを上回る程インパクトのある3文字だった。

話を進める為、彼女が本当にこの家のだと仮定しメイドさんに質問する。

「あの...メイドさん」

「未帆です」

「あ。未帆さん」

「はい。何でしょう?」

常、上がった口角を一切下げずに微笑むこの人を見て、きっと怒らすとかなりやばい人なんだとうと勝手に想像し少し緊張する。


「それで、どうして俺は今ここに...?」


質問し聞くとどうやら、男達が去って行った後サイレンの元であるパトカーは、コンビニを前に速度を落とす事なく横切って行き。気を失った俺を彼女がどうにかしようと電話で未帆さんを呼び出し、2人掛かりで車の後部座席に乗して、この屋敷のベットまで運び込んだとの事らしい。


「あんた、運ぶの大変だったんだからな」

「すみません...」

その話に疑う余地は無く、素直に謝る。未帆さんにも頭を下げる。

「お手数をお掛けしました」

「いえいえ」

「まっ、元気そうでよかった。あのまま死なれると晩飯が不味まずくなるとこだったし」

「普通に食べれるのは食べれるんだ...」

彼女は安心したのか、ソファーに腰掛け一息つく。

「家、どの辺?送って行くよ」

「え?!いいのか...?」

「まあ、これでも全然返せないけどな。それくらいはさせてほしい」

「ありがとう!」

時間帯的にも、もう電車も通ってなさそうな時間。それに、きっとこの体じゃ少し歩いただけでもキツそうだったから、これはとても助かる。

「未帆さん。何時頃に出れそう?」

「あら。すみません、実はさっき迎えに行った時丁度ガソリンの方が切れてしまって...送るのは厳しいかと」

「え!じゃあ、タクシーとかなんか頼めないか?」

まさかのアクシデントに、彼女は露骨ろこつに焦る。

「残念ですがこの辺りはもうこの時間、タクシーは頼めないですね」

「んん〜、じゃあ...」

彼女は頭を抱えて眉を悩ます。

「あ!いい事を思いつきましたっ」

「おぉ!なんだ?もしかしてガソリンの予備があったとか?確かに車庫にそれらしき物があったような...」

「功樹様がよろしければ、ここに泊まって行ってはいかがですか?」




「「へ...?」」

未帆さんのその唐突な提案に、俺と彼女の脳が一瞬フリーズする。


「ほ、他に何か方法は無いのか!?ガソリンは!?」

頭を横に振って一瞬止まった思考を再度動かし、その思わぬ提案をする未帆さんに彼女は立ち上がって必死に抗議する。それに対しすぐさま未帆さんが返す。

「ありません。それに丁度ここに昨日間違えて買ってしまった男性用のパジャマもありますし、全然問題は無いかとっ」

あからさまにはかった言い回しと共に青いしま模様のパジャマを何も無い所からか取り出し、微笑む。もはやマジック。

「...未帆さん。一体いつからこれをたくらんで...」

その用意周到すぎる未帆さんに、彼女は再度頭を抱える。

「何をおっしゃいますやら。全て偶然ぐうぜん御座ございます」

それを聞いて彼女は溜息と共に項垂うなだれれる。

「では功樹様。今日は是非ごゆっくりしていって下さいねっ」



こうして、俺は何故か彼女の家に泊まる事になった。




「ぇえええーーー!?!??!!」




花澤 栞はなざわ しおり

2005年8月16日生まれ16歳 牡羊座AB型 

一流建築家の父と有名芸術家の母との間に生まれたお嬢様

屋敷の敷地面積約3000坪 趣味:絵描き 漫画やweb小説の閲読 

性格:普段は基本尖っており、その為か友人関係が乏しい。しかし、意外にも夢見る少女のような一面も...  占いは信じないタイプ(とは言え気にするタイプ)




功「1日が長えぇ〜...」

栞「あんた、最後驚いては叫んでばかりだな」

功「ははっ...お陰様で」

未「ふふふ...」

功&栞「「(...嫌な予感しかしねぇ)」」


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