それぞれの視点から見たストーリーが面白いですね。
この作品は人と神もしくは神のような存在と黒猫の視点でそれぞれ描かれているのですが、読んだ感想として一番凄いなと感じたのは、同じ出来事を3回繰り返し語っているにもかかわらず飽きさせずに読ませる作者の力量です。非常に手慣れているというか、スマートな文章です。そして、ひとこと紹介にも書きましたが、この物語を書くにあたって誰目線から組み立て始めたのか?作品にも作者の執筆工程にも興味の湧く物語でした。
だめだこりゃ。
たどり着くのは幸か不幸か。賽銭、おみくじ、常識破り。神様って、厳かに崇めるものじゃないのかもしれません。だって違う視点からのストーリーは、こんなにもギャップがあるのかと楽しめますから♡
三者の視点で描かれていく物語。一つはニンゲン。一つは祀らるるモノ。そして最後に黒きネコ。舞台は神域。願いはかなわず。ただ、その祀らるるモノの享楽のために、迷いしニンゲンがそこに向かう。日常のようで、日常でない。神秘の中に、人の業が見え隠れする。取り持つものは黒い猫。読み終わった時には、何故か不思議な気分になっていました。人には見える部分と見えない部分が存在し、人は見ると見ないが選択できる。心の迷いの中にある、様々なものがそれとつなぐ。そんな感じを受けました。
以上!これ以上書くとつまらなくなるので、読みましょ~♪
どこか不思議でどこか恐ろしく
色んな意味で怖い神社でしたね。ホラーみたいにゾクゾクするような怖さじゃなくて、「こんな所実際にあったら行きたくないな……」って感じの怖さですね。
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(26文字)
カップル視点・神様視点・猫視点で書かれている『銀狼洞神社(ぎんろうどうじんじゃ)』のお話です。『現代ファンタジー』なんですけど、私はこの物語に底知れない恐怖を感じました。神様が、ファンキー。っていうか、怖い。怪しい。不思議体験ですよね、完全に。こんな不思議体験はしたくない。『神社』という神聖な場所であるがゆえに、このような不思議な事も起こり得るかもしれないかも考えると怖い。そして神様がこんな事考えてる神様だったら参りたくもない、とも思う。読んだ後余韻が残る物語です。それだけ面白いって事ですね!!
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