第7話 城跡と紅葉





 いい天気だ。

 マイカーに乗って奈良県の高取城跡に行ってまいりました。


 久しぶりの山登り。

 澄んだ空気に運ばれる草木の匂い。

 ほんと心が洗われるよう。


 天気も良く、十二月になるのに暖かだった。

 光射す真っ赤な紅葉もみじがとても眩しい。


 仕事に追われる毎日の中で、ホッと一息って、感じでした。

 

 高取城跡は城下町があって、毎年11/23日には、お城まつりが行われているのですが、コロナ禍で今年は中止になりました。

 備中松山城・岐阜岩村と共に日本三大山城の一つにも数えられる高取城跡は、現存すれば姫路城に匹敵する規模を誇っていたことでしょう。

 毎年訪れる高取城跡ですが、年を追うごとに、ロープや柵が設けられ、立ち入り禁止の場所が増えているのが現状です。


 考古学に夢脹らませて、その道を目指していましたが、文化財保護に回せる国の予算の優先順位はCランク以下。

 現実の在り方を思う時、諦めざる得なかったわたしを、つい振り返ってしまいました。

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