第30話 転校生

文化祭も終わりしばらくは行事がないのでただの学校生活を送る日々が続いていた。そんなある日

「ねぇ光星」

「どうした?」

「今日転校生来るらしいよ」

「え、そうなの?」

「うん、女の子らしい」

「へー」

どうせ来るなら可愛い子がいいな。俺はそんなことを思いながら転校生が来るのを待った

「お前ら席につけー」

そこで先生が教室に入ってきた

「今日からこのクラスに転校生が来るから仲良くしてやってくれよ」

「ほら、入っていいぞ」

そこに入ってきたのは茶髪ショートで目がくりくりしている身長はやや低めの可愛い女の子だった。俺はどこかで見覚えがあるなと思った。

「皆さん初めまして、浅井聖羅(あさいせいら)といいます。これからよろしくお願いします」

え、あさいせいら?俺はその名前に聞き覚えがあった。

「可愛い子だね」

「そうだな」

今まで友達の居ない陰キャだったけど(今は違うと思いたい)昔隣の家に住んでいたこともあり唯一俺と仲良くしてくれた人だった。

「あれ、光星?」

「おう、久しぶりだな」

「嘘、ほんとに?」

聖羅は俺の方に来て手をとってきた。

「久しぶり、会いたかったよ」

「俺の事なんか忘れてると思ったよ」

「そんなことないよ」

「ちょっとあなた何?」

凛が入ってきた

「私は」

「その話は後にしてくれ。とりあえず朝のホームルーム終わりにするぞ」

そしてホームルームが終わった途端にりんが聞いてきた。

「光星あの女何?」

「光星、学校案内してよー」

聖羅が話しかけてきた。

「ちょっと馴れ馴れしいんじゃない?せいらさん」

「ん?あなた誰?」

「私は光星の彼女の向坂凛といいます」

「ん?彼女?はははそんなわけないじゃん」

「せいら?」

「光星と私は付き合ってるんだから」

「は?あなた何言ってるの?」

「昔約束したから。将来結婚するって」

「そんなの昔の話じゃん」

「光星浮気とかダメじゃん」

「いや、」

俺は何も答えられずにいた。確かに将来結婚しようとか言ったような言ってないような

「とにかく今の彼女は私なので自重してください」

「まぁいっか、光星とりあえず学校案内して」

「わかった」

「ちょっと私も行く」

「別にいいけど」

「ほら、行くぞ」

「ねぇ光星」

「ん?」

「光星は私の事好き?」

「大好きに決まってるだろ」

「ありがと」

凛はそれを聞きせいらのところに行った

「せいらさんこれから仲良くしましょ」

「いいけど光星は渡さないからね」

「それはこっちのセリフ」

「じゃあ学校終わったら遊びに行こ」

「いいよ」

「光星も来るでしょ?」

凛が聞いてきた

「行くしかないよな」

「じゃあこれから仲良くやっていこー」

この日の放課後俺達はカラオケに行ったりして仲を深めた。










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