第27話 文化祭2

「どこも空いてないね」

俺達は昼ご飯を買い食べる所を探していた。

「屋上とかどう?」

「余計人いそうだけど」

「今年の文化祭は屋上空いてないから誰もいないはずだよ」

「そうなの?」

「うん」

「空いてないなら俺達も入れないじゃん」

「星見た時大丈夫だったじゃん。早く行こ」

結局俺達は屋上に行った。

「はーーいい風だね」

「そんなことよりめっちゃ緊張してる」

「なんで?」

「いや、劇のせいだよ」

「いいじゃん」

「良くないわ」

「だからお昼も焼きそばしか買わなかったの?」

「そーだよ。緊張してお腹があんまり空かないんだよ!」

「かわいそー」

「そもそも劇やるなら桃太郎とかで良かったんだよ」

「なんだよ光凛何とかって」

「いいじゃん、私たちがイチャイチャするの」

「最悪だな」

時はすぎて開演30分前になった。

「ついに来ちゃったよ」

「大丈夫だって」

「光星行けるか?」

流星が声をかけてきた

「まぁやるしかないよな。みんなに迷惑かける訳にも行かないし」

「よし、じゃあ行ってこい」

そして光凛の愛物語が始まった。

最初は平野さんのナレーションからだ。

「ここでは光星と凛が仲良く暮らしていました。」

平野さんがいい終わり俺と凛は舞台に出た。

観客はざっと100人は超えていた。

「光星今日もキスしよ」

「しねーよ。恥ずかしい」

「えーいいじゃん」

「するとそこに魔王が現れました」

「ガハハハ、この可愛い女は頂いた返して欲しければ明日までに俺の城に来い」

「そう言い魔王は姿を消しました」

「コノヤローー」

恥ずかし!俺はそんなことを思いながら演技していた。

「そして凛を取り戻すべく光星は剣を持って魔王城に向かいました。」

「ガハハよく来たな」

「キャーー助けてー」

「待ってろ凜今助ける」

少し凛の顔が赤くなったのがわかった

「俺を倒せると思うな」

「はーー」

「おらーー」

俺達は何度も剣を交わした。

ついに俺は魔王の心臓を刺すことが出来た。

「ふ、ここまでか」

「大丈夫か凛」

「うん、ありがとう」

そこで凛はキスをしてきた

「助けてくれてありがとう。嬉しかったよ!」

俺は観客の前でまじ照れした。凛にやり返した

「君が無事で本当に良かった。」

そうして俺はハグしながらキスをした。

「こんなの学校の劇でやるもんじゃねーー」

誰かがそう叫んでいたが周りの人達は笑っていたのでよしとしよう

「こうして魔王を倒し平和な日常が戻りました」

ぱちぱち

拍手とともに幕が下がっていき劇は終わった

「はーー、恥ずかしかった」

「おつかれー」

「おつかれー」

「みんなもおつかれ」

流星はみんなとそんなやり取りをしていた

「じゃあ俺達も片付けするか」

「そうだね」

そうして劇が終わり1日目の文化祭も終わった

文化祭が終わりみんなが帰った教室で俺と凛は喋っていた。

「今日は楽しかったね」

「楽しかったけどめっちゃ恥ずかしかった」

「光星初めてでしょ?こんな経験」

「ほんとに初めてだよ」

今までは友達がいない陰キャだったけど今はこんなに可愛い彼女もいて喋れる人もいる。俺は変わったのかもしれないな

「で、私とのキスの感想は?」

「とっても良かったです」

「おーー」

「なんだよ」

「はは」

「ぷ、ははは」

俺達はそのあともしばらく喋り笑った。















  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る