第25話 文化祭前日

文化祭前日

「よし、ついに明日だ。今日はセッティング頑張ろう」

流星がみんなにそう言った。

「光星セリフは覚えた?」

凛が隣に来て聞いてきた

「もちろん覚えたよ」

「おー偉いね。てっきり覚えて来ないものかと思ったよ」

「さすがにそれは出来ないよ」

「そういう凛は覚えたのか?」

「もちろんだよ」

「ちょっと光星ひとつセリフ言ってみて」

「え、ここで?」

「うん」

俺は小さい声で

「俺は君が大好きだ」

「おーーーーしっかり感情がこもってたよ」

「感情込めるのは当たり前だよ。このセリフは簡単だったね。本当のことだから」

「ちょっとそういう事を急に言わないの」

「ごめんごめん」

「おーーい、そこも準備手伝って」

「OK」

「じゃあ準備行こっか」

呼ばれた方に行った。

「俺達は何すればいいんだ?」

「草作るからこの紙切って」

「わかった」

「私は?」

「藤宮君とやってて」

「任せて」

凛は笑顔でこちらまで来た

「なんか除け者感すごいな」

「いいじゃん。イチャイチャ出来れば」

「そーゆー問題なの?」

「そうだよ」

「早く草切ろっか」

「草は切らないぞ。草を作る紙を切るんだぞ」

「そんなことわかってるよ」

それから2時間くらいがたち完成した。

「これで明日セッティングすれば大丈夫だね」

「そうだな。」

「じゃあみんな1回リハーサルしてみよう」

「まじかー」

「嫌なの?光星」

「当たり前だろ。こんなのは1回でいいんだよ」

「まぁいいじゃん」

「お前はセリフ少ないからな」

「じゃあスタート」

劇を始めた。

「はい終わり」

「まぁなかなかいいんじゃない?」

「そうだね。この調子で明日も頑張ろう」

「おっけー」

「じゃあみんな今日は終わり。先生それでいいですか?」

「いいぞ、じゃあ気をつけて帰れよ」

みんなは帰宅して行った

「光星、明日が楽しみだね」

「黒歴史になる気しかしない」

「そんなことないよ。絶対いい思い出になる」

「そうなればいいけどな」

「じゃあまた明日な」

「うん!じゃあね」

俺達は帰った。





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