第23話 夏休み最終日

「ついに最終日かー」

「そうだね。なんか今年の夏休みはめっちゃ早かった」

「ほんとにそれな」

「まぁ今日もだらだら過ごすか」

俺は最終日も凛の家に来ていた。

「ねぇ光星」

「ん?」

「夜になったら学校の屋上行かない?」

「え、なんで?てか閉まってるだろ」

「フェンス登って行くんだよ。」

「そこはいいけど昇降口とか屋上の扉とかは空いてないだろ」

「ふっふーそれが空いてるんだな」

「え、なんで?」

「まず屋上はそもそも鍵が壊れてて年中空いてるし昇降口の所は部活やってる人とかいるから7時まで空いてるんだよ」

「へーーなんで屋上の鍵空いてるの知ってるんだよ」

「そんなの告白される時に呼び出されるからに決まってるじゃん」

「それって俺と付き合ったあとの話?」

「付き合う前だよ」

「それなら良かった」

「あれー何が良かったのかな?」

「なんでもない」

「ほんとかなー?」

凛はニヤニヤしながら聞いてくる。

「凛が取られないか心配だったんだよ」

「私が光星以外好きになるわけないじゃん」

「でもありがと!私の事ちゃんと好きで」

「当たり前だろ」

「嬉しい」

「惚気んな」

「なんだとー」

凛はポカポカ叩いてきた。

「で、話逸れたけどどうする?」

「6時位に入ればいいでしょ」

「そうだな」

「じゃあ決定!それまで何しようか?ご飯?お風呂?それともわ、た、し?」

「じゃああなたで」

「キャーーもうほんとに私のこと好きなんだから」

凛は顔が真っ赤になっていた。

「お前がやり始めたのにお前が照れてどうす

るんだよ」

「私は照れてもいいの」

「なんでだよ」

「普通に何する?」

「じゃあ笑ってはいけないやろうぜ」

「お、いいね」

「動画みて先に笑った方が罰ゲームね」

「いいよ」

「罰ゲームの内容は前と同じね」

「え、ほんとに?」

「当たり前だろ!」

「でも今日ヤるわけじゃないでしょ?」

「うん、また今度やろう」

「今回はゴムあるから買わなくていいよ」

「それならまだいいか」

「じゃあ始めるよ」

俺達は動画を見始めた。

「ふふ」

凛が鼻で笑った。

「凛OUT」

「今のはセーフでしょ」

「いや、鼻で笑ってたやん」

「それはセーフ」

「口の音が聞こえたらOUTってことで」

「わかった」

また見始める。

20分位笑いを我慢したところで

「はははははは」

「はははははは」

2人同時に笑った。

「これめっちゃ面白い」

「それな」

「2人同時に笑ったら罰ゲームどうするの?」

「変わらないよ」

「結局光星がヤりたいだけじゃん」

「まぁいいじゃん」

そんなことをしてると

「お、もうそろそろ6時だし行くか」

「そうだね。」

俺達は学校に向かった。

「おい凛本当にに入れるのか?」

「大丈夫だって」

俺達は昇降口を入り屋上まで来た。

「まさか本当に空いてるとわ」

「だから言ったでしょ」

「もうちょっと暗くならないとダメだね」

「やっぱり早く来すぎたな」

「でも早く来ないとそもそもここに入れないし。」

「じゃあお菓子でも食べようぜ」

俺達は来る時にコンビニでお菓子や飲み物を買ってきた。

「今はガムでいいや」

「あ、私にもちょうだい」

「はい」

「ありがとう。これ新作だから食べてみたかったんだよね」

俺があげたガムはいちごとオレンジの味のガムだ

「そうなの?」

「うん、テレビでやってて美味しそうだった」

「へーー」

「で、味の方は?」

「まあまあかな」

「はは、なんだよ」

お菓子を食べたりのんびりしているうちに8時になり星が見え始めた。

「おーーーー綺麗だな」

「そうだね」

「あれが夏の大三角形ってやつか?」

「多分そうだね」

「あれ、凛詳しくないの?」

「うん!星を見るのが好きなだけで名前とか分からない」

「てっきり知ってるのかと思った」

「はは、知らなくてごめんね!」

「まぁ見てるだけでも綺麗でいいか」

「今年の夏休みは充実したな」

「本当に楽しかったよ。俺今まで友達いなかったから」

「陰キャボッチだったもんね」

「うるせ」

「でも今の光星は陽キャになってきたよ。良かったね」

「良くわないかな」

「なんで?」

「陰キャの方が楽だし」

「あーー確かに」

「凛のおかげで俺は変われたから本当にありがとう」

「うん!いいよ」

「大好きだよ凛」

「私も」

俺達は顔を近づけキスをした。ちょっとじゃなくて何十秒もしていた。

「これからも一緒だよ」

「当たり前だろ」

俺達は星を見て帰った。


┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

無事夏休み編終わりました。

これからは文化祭などで新しいキャラも出てくるので楽しみにしていてください。







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