第21話 花火大会

「よぉ凛」

「あ、光星ここに居たの?」

俺たちは花火大会に来ていた。

「集合場所急に変更になったからビックリしたよ」

「ごめんごめん、人がいっぱいいたから」

「そうなんだ」

「うん、じゃあ行こ」

「うん」

俺達は屋台を見ることにした。

「花火まであと1時間半くらいだよ」

「花火見る場所とかどうする?」

「20分前くらいから探そ」

「そうだな!」

「じゃあ屋台周ろ」

「俺は焼きそばが食べたい」

「いいよ、じゃあ買いに行こっか」

「いらっしゃいませー」

「焼きそば2つ下さい」

「はいよ」

「ありがとうございます」

「凛は何食べたい?」

「私はポテト食べたい!」

「OK」

「じゃあ俺飲み物買ってくるよ」

「光星はポテト食べる?」

「食べる!」

「わかった、じゃあさっきの集合場所で待ち合わせね」

「おけまる」

俺たちはそれぞれ買いに行った。

「凛はオレンジジュースだよな、俺はお茶でいいや」

俺は自販機が空いてたのもあってすぐに着いた。もちろん凛はまだ居ない。

「ねぇねぇそこの君」

「俺ですか?」

「1人?私達と遊ばない?」

またナンパされた。何?髪セットするとそんなにイケメンになれるの?

「ごめんなさい、ここで待ち合わせしてるので」

「えーーいいじゃん。今日だけだからお願い」

するとそこに

「すいません、あなた達のじゃなくて私の彼氏なのでちょっかいかけないでください」

「あらあらいい子ちゃんが出てきたよ」

「なんですか?光星は私の彼氏なんで、それでは失礼します」

「ねぇ光星君、こんな威嚇してくる子より私達の方が楽しいよ。もちろん最後はいい気持ちにさせてあげる」

俺は少し迷ったが

「すいません、やっぱり彼女は裏切れないですから。」

「そう、じゃあまたね」

彼女達は行ってしまった。

「光星ちょっと迷ったでしょ?」

「い、いやそんなことないよ」

「私わかるから」

「なんで?」

「そんなに欲求不満なの?私ならいつでもいいよ」

「じゃあ今日ね」

「え、わ、わかった」

「いぇーーーい」

「変態」

「まぁ今は場所取りしようぜ」

「うん」

俺たちはいい場所を探した

「あ、あそこいいんじゃない?」

「そうだね」

結構花火が見える位置が空いていた。かなり運がいい

「なんでここ誰もいなかったんだろう?」

「まぁ運が良かったということで」

俺達は買ってきた焼きそばとポテトを食べながら花火が上がるのを待つ

「はい、凛はオレンジジュースだよな」

「うん、ありがとう」

「ここのポテトめちゃくちゃ美味くね?」

「それ私も思った」

「塩加減とかも丁度いいし」

「ほんとに美味しい」

「凛ってポテト好きなの?俺凛の好きな物オレンジジュースしか知らない」

「私の好きな物かー」

「ちなみに光星は?」

「俺はもちろん焼肉だよ」

「へーーじゃあ今度焼肉行こ」

「おーいいね」

「って話逸れてる。凛の好きな物は?」

「私はパスタとか好き」

「へー女子だね」

「今まで男子だと思ってたの?」

「それは無い」

そんなことを話してると

「まもなく花火が上がります」

「お、やっとか」

「楽しみだねー」

「みなさんでカウントお願いします。いきます3、2、1」

ヒューーーーーードカン

「おー綺麗」

「そうだね」

俺達は10分位続く花火を見ていた。

5分位経った所で凛が俺の肩を叩いてきた

「何?」

「私光星のこと大好きだよ」

「え?聞こえない」

「死ぬまで一緒にいようね」

「何?」

俺は花火の音で全然聞こえなかった。でも言い終わった後の凛の顔が少しだけ赤くなっていたのは気づいた。

「次が最後の花火です。いきまーす」

ヒューーーーーーーードカン

最後はとても大きいハートの花火だった。

「すげーー」

「すごいね」

それで花火は終わった。

「これで花火は終了です。忘れ物に気をつけてください。」

アナウンスがそう言っていた。

「じゃあ行こっか」

「そうだな。」

俺達は家に向かっていた

「あ、凛花火の時なんて言ってたの?花火の音がデカすぎて全然聞こえなかった。」

「内緒❤」

人差し指をたてシーーのポーズをしながらウインクする姿はとても可愛かった。

「はぁー聞きたかったな」

「どんまい」

「じゃあまた今度ね」

「おう、じゃあな」

こうして花火大会は終わった。



┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

少し長くなってしまいましたが花火大会も無事終了です。さぁ残りの夏休みはどんな過ごし方をするのか?ぜひ今後ともよろしくお願いします。


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