第20話 旅行3

翌朝

「おはよう」

「おはよう凛、体調は大丈夫?」

「うん全然平気。」

凛は目を逸らしてしまった

「なんで目逸らすんだよ」

「だって恥ずかしいもん」

「もう恥ずかしい事なんかお互いないだろ?」

「あるし、恥ずかしいものは恥ずかしいの」

「そうなの?」

「そうなの」

「まぁ今日が最終日だし楽しもう。」

「もーー」

そんなこんなで今日も豪華な朝食を食べた。

そして最終日は海で遊ぶことにした。

「うおーーー、すげーーー」

「声がでかい。恥ずかしいでしょ」

「いやいいじゃん」

「それに海なのになんでワックスつけてきたの?」

「やっぱり凛の彼氏として恥ずかしくないように」

「それはありがたいけど他の女が狙って来るでしょ!」

「そんなことはないから大丈夫だ」

「ねぇねぇそこのイケメン君?」

やっぱりナンパってあるんだなと思ってたら

「ちょっと無視しないでよ」

俺は肩を叩かれた。

「俺ですか?」

「当たり前じゃん」

そこには4人の女子で大学生くらいの人達がいた。しかも全員とても可愛く胸もでかい。

「で、どうしました?」

「私達と一緒にビーチバレーしない?」

「お、いいですね。凛はいいか?」

「勝手にやってれば?」

凛はどこかに行ってしまった。

「すいません、今回はやめておきます」

「えーー残念」

俺は凛の後を追った。

「凛!おい凛ってば」

俺は凛の腕を掴む

「何?」

「なんでそんなに拗ねてんだよ」

「拗ねてない怒ってるだけ」

「なんで怒ってるんだよ」

「分からないの?」

「さっきの人達と喋ってたから?」

「それもあるけど違う。」

「じゃあ何?」

「さっきの人達の胸見ながらデレデレしてた。」

「いや、それは違うよ」

「違くない。私見てたから」

「凛ごめん、何したら許してくれる?」

「じゃあもう1回しよ?」

「え?」

「2回も言わせるの?ほんとに最低」

「いや、わかったけどいいの?それ俺にとってご褒美なんだけど」

「いいの!」

「あ、そうなんだ」

「じゃあこの話はおしまい。ほら海に行こ」

「なんなんだよ。切り替え早すぎ」

「ほら早く」

そう言い凛は俺の手を引っ張った。

「凛、こっち向いて」

「キャ」

俺は水をかけた

「やったな、それ」

俺達はしばらく水を掛け合った。

「凛1回休憩しようぜ」

「そうだね」

俺達はビーチに座りに行った。遠くではさっきの女子大学生達がビーチバレーをしていた。

「また見てたでしょ?」

「全然見てない。」

「何を?って聞かない時点で見てたじゃん」

「ごめんって」

そう言い凛はポカポカ叩いてきた。

「まぁ今日は許すよ!光星と旅行これて楽しかったから」

「俺もだよ。」

その後しばらく海で遊びホテルに戻ってから帰る支度をして飛行機に乗った

「ほんとに楽しかったね」

「そうだな、また行こう」

「今度は北海道とかがいいな」

「なんなら日本一周しちゃうか」

「それは成人してからね」

「もう結婚前提なんだ」

「あ、」

凛は赤面してそっぽを向いた。

「まぁこれからも仲良くやろう」

「そうだね。」

そうして俺達の旅行は終わった。




┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

長くなりましたがこれで旅行編は終わりです。まだ夏休み中盤なのでこれからも夏休み編は続きます。ぜひご覧下さい。

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