幻想ノ九 幻想の街

 イスカとワルゲルスは幻想の街に来ていた。


 イスカは水を生み出すことができる。


 ワルゲルスこれからはワルゲとかく。


 ワルゲは主人のためにスーパーに襲撃をかけた。


 スーパーの缶詰を奪い取ってきた。


 どうも警備ロボが生きているようで、奪うのに苦労した。

 そんな苦労のかいもあり、イスカはかなりのひさびさの飯をありつけている。


「しかしワルゲ……このように誰もいない街も珍しいな私が生きていた村は大勢の奴隷たちが暮らしていたが……それでも人がそこそこいたぞ?」


「イスカ様、それはそれですワン! そんなことより、今は残存の食糧のことを考えてください?」


 そうだなと思うイスカだった。


 自分は綺麗な水を出して飲み水を確保できるけど食糧を出す能力はないから野生の獣を狩ったり、スーパーから食料を奪わないといけないほどに飢えている。

 そんあ過酷な状況の中にいるのだ。


 それでもみんな生きているからそんなことでは……死なんて乗り越えてい魅せる。


 敵を叩く、この世界の敵を叩く。


 幻獣を倒せるまでに強くなる。

 魔獣を倒しつつイスカはレベルを上げていく。


 でもついでに喰えそうな獣を狩る。

 そんな日々だった。

 だが魔獣持ち出会う。


 おんぶされているリンコとくまの魔獣人のマユと出会った。


 星獣の状態で出会った。


 情報交換だ。


「アナタたちは……? 旅をしているの?」


「もちろん、そちらは?」


「こっちは幻獣を倒すために旅をしている」


「幻獣この世界の支配者ですね……」


「幻獣は私にとっても敵です。敵は倒す」


 マユはイスカに話しかける自分の目的も話す。


 猫の魔獣人を連れた青紫色の髪色の男に復讐したいと話すマユ。


 自分の最初のマスターを殺された。からその敵討ちをしたいと願っている。


 リンコはそれを聞いて少し落胆する。


「マユ……その人は生き残るために必死だったのかもしれない……殺したのには訳があるのかも」


「そんなこと……!! じゃあどうして……!? マトルは殺される必要なんてなかったよ!! なんてことを言うのリンコ!!」


「まあまあ落ち着きなさいじゃねえかクマの嬢ちゃん……同じ魔獣人からアドバイスだが、そいつは悪人じゃねえ……たぶんだが、そいつらは何か目的があると俺は思う」


 とりあえずイスカはペットボトルに入ったたっぷりの水を遣す。


 そのかわりリンコから林檎をたっぷり貰った。

 水は貴重だ汚染された世界では水すらも貴重だ。

 井戸を見つけても汚染されていることが多い。


「僕たちと一緒に旅をしないか? イスカさん?」


「いいですよ……私たちも林檎を出すことができるリンコさんがいてくれると嬉しい」


 というわけでリンコとマユとイスカとワルゲは一緒に旅をすることになった。


 幻想の街に二人でまた来てしまった。


 幻想の街には幻想の名残がある。


 宝玉が街にちりばめられている。


 台座に7つ一つ残らず無い。


 宝玉を探すのも旅の中の目的なのかもしれない。


 そんなことでなかなかの乱造にあるようだ。


 幻想の街では武器が手に入った。


「これは銃? ですね昔の古代の銃だ……」


「凄いですね光線銃です……電気駆動の……電池駆動ですね……充電式の」


 見つけたのは古代の銃のようだ。


 光線銃は古代の異物で発射制限があるので威力も敵をショック状態にして昏睡させるぐらいで殺傷能力は皆無なんだが、それでもかなり強力な武器だ。


 そして小型のダガーナイフも手に入った。


 これもなかなかの一品だった。


 そして槍も……ワルゲが括り持つことにした。


 星獣状態だとある程度のアイテムは体に取り込むことができるようだ。


 アイテムボックス的なやつなのかもしれないというかそれだ。


 マユはまだ星獣になれない。


 でもマユは強い腕力だけならいつも最強と思える。

 獣や魔獣を倒すのはいつも腕っぷしと爪による攻撃だ。

 最近は蹴り殺したりしている。


 そんな荒ぶる野生の熊の力を思う存分発揮すマユはもともと熊だからそんなことで魔獣を倒す。


 ワルゲも魔獣人の時は槍を使っている。そして結構な素早さで敵を翻弄する。


 かなりの速攻タイプのようだ。


 そして敵を倒していく。


 だが真の敵幻獣とはなかなか遭遇しない。

 というかそいつらは真の化け物なのでなかなかというか出会ったら死ぬ可能性のほうが高いので逃げたほうがいいらしいワルゲによると。


 そして修羅の玄海と呼ばれる湖を超えて、果ての山脈に来た。


 そしてそこには魔獣たちが巣をつくっていた。


 でもみんな意外といい奴らだった。

 だから林檎を上げたらおとなしかった。


 こんな時にリンコの能力が役に立った。


 そして突破して、街に来る。


 ここには人がほぼいない。


 だが時たまに人の気配がする。


 隠れて暮らしているのか……そしてある拠点を探している。


 そして買い物袋を持っている少年と目が合った。


 逃げる様に彼は走り去っていく。


 追わないマユとリンコとイスカとワルゲ。


 そして演説を行うわけではなく……広場で霧のかかった広場でたたずむ少年がいた。


「何しているのあなた?」


「火遊び……こうやって火を木に灯してねいぶっているんだ街を」


「危ないなとは言えない……ここは電気が来ているのに……なんで?」


「僕は火をつけることにたけている。からここで火を創り出している。だから僕と戦え!!」


 火を点けた木の棒を向けて威嚇する少年は手が震えていた……それでも何かを伝えたいのか、ここから離れていく。


 そして火を木につけていくそしてそれをジャグリングして投げてくる。


「君名前は……」


「エント……炎徒……エントだよ!! ここだともう喰えない金がないんだよ電気代をもう払えないんだよ!! だからお金頂戴よお兄さんとお姉さん!!」


「ごめんこっちも持ち合わせがあまりないんだよ……」


「なんでさ……食料たっぷりあるじゃん……」


「食糧を出せる能力があるからね僕には」


「凄い……凄いよこの街ではもう食糧が殆どないのに……遠征してスーパーで食料を買うしか僕たちに残された手段なんだ……でもお金が無いんだ……どうしよう」


「それじゃあお金を稼がないと……」


「でも仕事なんてないんだ……文明が崩壊しているから」


「どうするんだ? それだと金が無いと電気も払えないだろ?」


「電気を創り出す発電所に行く……」


「そこを目指すのか?」


「うんでも資金もいる、食料もいる……だから僕は炎を生み出すことに力を極めた……」


 ボウッと炎を手に取り、彼はその炎を食べた。そして彼の中の内包する力が変化する。

 体から炎が溢れてくる。炎を食べることが出来るだけでなく……熱を吸収しているように感じる。


 大気の温度も下がったように感じる。


 彼はうちに必要な人材だと感じたリンコはうちのパーティに入らないかと誘う。


 そしてエントは仲間になる。

 たっぷりの家から色々な素材を電気製品を持ってきていた。


 そしてエントはこんなものを持っていた。

 熱電気生成器だと携帯用のでも生成できる電気は少しだけで音楽プレーヤーの充電ぐらいにしか使えないらしい。


 古代の遺物も持ってた。

 スマートフォンというらしいが……そんな古代の魔導道具を持っているぐらいだかなりの金持ちだったようだこの子は……

 みためは13歳ぐらいだ。


 でも実際は15歳らしい。

 エントは一緒に旅をすることを楽しみにしているようだ。


 よかったとお兄ちゃんとクマのお姉ちゃんとお姉ちゃんと犬のお兄さんに会えなかったら僕は終わっていたから……


 さあ冒険の旅が始まるようだ。

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