幻想ノ八 山の中にて

 マユとリンコは山の中にて宿を取っていた。


 マユはトマトを出す。


 リンコは林檎を生み出す。


 それらを二人で食べる。


 

 でも、これだけじゃあとてもじゃないが足りない。


 トマトを出し続ける。


 リンコは喋る。


「この程度じゃあダメだね、でもそれじゃあ魔獣の肉を喰うしかないね」


「取ってくる!」


 マユは肉を取りに行くことを決意した。


 そしてうさぎの魔獣を捕まえた。


 そして絞め殺す。


「悪く思るなよ……こっちは生き残るためなんだから……」


「じゃあ僕が血抜きしておくね……」


 そうしてマユは少し寝る。


 リンコはうさぎの血抜きをした。


 そして火を起こして、焼き肉にした。


「それより僕のためにというより君は……」


「私は強いぞ! この程度で敵のために敵を殺すために生きている」


「ぶっそうだね……でもこの程度のサバイバルも体験できないとはね……」


 リンコは林檎を3個ぐらい食べて寝てしまった。


 マユはうさぎ肉を食べて、寝てしまった。


 次の日、朝が来た。


 そんなところで歩くというかリンコを載せて駆ける、どこに行くのか何処に行くのか。


 そんな感じで魔獣がそこまでどこにもいる感じではない。


 魔獣と言ってもうさぎとかカエル的な奴が多い。


 本格的なやつはいない。


 そんなところでイノシシに出会った。


「ぐるるるるるるるるるるる……」


「喰うか! リンコ!!」


「でもかわいそうじゃないこのくらいでかいと……?」


「そんなこと言ってる暇はないぞ!」


 イノシシが突撃してきた。


 でもその程度ではマユはびくともしない。


 イノシシの攻撃を避けるのではなく、突撃を受け止めるマユ。


 マユは信じられないことをする。


 マユがスナップをきかせると、マユの手から弾丸が飛び出た。


 イノシシがそれでグロッキーになるが、また襲い掛かってくる。


 そして突撃を何度も繰り返してくる。

 そしてそのまま何度も繰り返していると、マユが蹴りを放つ。


「熊乱蹴だぁーーーーー!!!」


 衝撃的な蹴りが襲い掛かる。


 そしてイノシシはケーオーだった。


 血抜きするのが大変だったが、肉にありつけた。


 リンコは持ちきれないっ分はマユに食べてもらった。

 それと燻製肉にした。


 そして歩くこと歩くことついに村についた。


 なんというか、寂れた村だった。


 人は住んでいたがお爺さんとお婆さんだけだ。


 そして一人の村娘に出会った。


「旅のお方ですか? ここにはもう何もありません……でも止まっていきたいのならうちに寄ってください」


「肉分け与えるよ……いるだろ?」


「いいのですか?? こっちには何も渡せるものはないのですが……」


「こっちは一宿一泊の恩があるからね……それぐらいだよ」


「名前だ……マユだ」


「サツキです……サツキと申します」


サツキちゃんの家で一宿することになった。


 村長の娘であるサツキちゃんは、普通の女の子だった。


 学校に行きたいが、今は外は魔獣が運びっているし、学校は街に行かないと無いらしい。


 それに他に子供が……むかしリク君という男の子がいたが、ついに旅に出てしまったらしい。


 そんなことで私たちは今日は山に芝刈りでも行くかと思い、獲物を探しに行くのであった。

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