2-18節「夜襲 ーカオスノイズー」


混沌をあげる―――!!!


潜伏からの奇襲。その醍醐味を、舌の上でお菓子のように転がしながら少女は強く念じた。


丘を下り始め、野営地に停泊させてあるインビジブルへと戻る辻本とロストゼロから約1キロ南。黒に染まった夜の闇のなか四聖秩序機関の軍旗が白く翻る。そこには眠気を圧して警備を行う玄武の軍人数名がいた。コーネリア市を拠点とし今は演習のために時間を割いて、夜間のみ一帯を見張ってくれている機関の協力者たちである。


樹木の陰に隠すように待機させている演習地。林を貫いて延びる細い入口への道には、謎の駆動音の集団が忙しなく轍を真新しく刻んでいることを彼らはまだ知らない。


「はぁ……もう21時か。こんな夜にまで警備とは、ペガス大佐も用心深いというか」


「出向なされたヴェナ様の面目もあるのだろう。ただでさえ物騒な世の中なんだ」


「《機関》も正直、信用は出来ないですよね……軍人の候補生とはいえ大陸各地から集められた人材、諜報員スパイが紛れていてもおかしくないと思います……」


玄武衛士兵らの会話。まさかこのタイミングで、闇に潜む敵が演習地を襲う可能性など誰が考えるだろうか。しかし、彼らが機関の守護任務に腐心しているまさに瞬間、


「グーテンアーベント、ネロが遊びにきたぞい♪」


悪魔めいた仮面で目元だけを隠した少女は、一切の音を立てずに衛士の死角を衝いて、滑るように接近していた。


「誰だ!?……ひがっ!!」


彼らは腰に差した立派な長剣を抜くこともなく、黒い蛇のような動きに翻弄される。そして、少女の右手が閃き、剥き出しの喉を一直線に掻き切られる。


完全な静寂のうちに全滅した警備。ぐったりと力を失った衛士の体を、少女はすぐ近くの茂みの下に押し込んだ。


顔の上部を覆うドミノマスクから、ごく密やかに瞳が輝く。


「ネロ最強~♪」


くっく、と喉を鳴らして、得意気に口許を弛ませる。


「“第二個体”の真似をして手刀で殺ってみたけど、案外イケるかもしれないなぁ」


影の正体は、現在デリス大陸にたった三人しか存在しない「奇蹟を埋め込まれた人形」のひとりであり、盟王こと時宮ロゼの配下でもある『ネロ』だった。


「特に恨みはないんだけど、《クラウディア》との遊びを邪魔されるのは面倒らしいからさ。んーそうだな……よし!」


暗い林のなか予め潜伏させておいた機械部隊を起動させ、ネロが統率する。この世界に産まれてから初めての暇つぶしキリングタイムを堪能すべく、


♪」


ちろりと唇を舐め、ネロは夜闇の襲撃を開始した。




 ***




野に放たれた約五十の侵略機兵団を構成する殺戮用魔導兵器には3つの型がある。どれも特殊な魔導で造り上げられた傀儡ゴーレムを原型とし四本腕の腕で剣を持つタイプ、重量級で戦斧を用いるタイプ、膝ほどのサイズながら素早く翻弄して機関銃を放つ牽制タイプだ。


どれも完全に統率された動きで演習地を狙い撃つ。


「うわああ!!?」


「なんだよコイツら……!!」


「に、逃げなきゃ……!!」


インビジブルから鳴り響く警報と爆撃音―――外で片付けや最終見回りをしていた候補生たちの狼狽する声。副所長と指揮官が艦内から飛び出してきた。


「危険ですわ、下がりなさい!」


「なんて数だ……!まさか、ロストゼロが交戦した《クラウディア》とやらが仕掛けてきたのか!?」


「こんな機械仕掛けはスピカの報告に無かった、言っとくけど私の幻術オチでもないからね」


カグヤが部下達を後退させるなか、モーガンの言葉にヴェナが呆れ顔で答えていた。


「常在戦場……所長が仰っていた、くっ……!」


不安な面持ちの月光は夕方のダメージがまだ残っている。また候補生100名近くも皆、一日の演習でかなり疲弊していた。鍛え上げられた鋼鉄製の装備をしているとはいえ、魔法も戦術も習得中の者が殆どである。


「第一部隊、抜剣、戦闘用意!」


「第二部隊、魔法、詠唱用意!」


不意に、彼らの迷いや恐怖をを吹き飛ばすように、青龍の王室親衛隊を務める槍の一人、イシスの張りのある声が、宵闇を貫いた。


「往くぞ、《ファースト・ワン》、出撃!!!」


イシスを先頭に横並びに隊列を組んだ最前線部隊。


じゃりぃぃん!!という鞘走りの重唱が演習地に響く。イシスの抑えられた水の魔力が、鋼の刀身を輝かせた。崩壊した防衛門の向こう側から、地鳴りのような駆動音が未だ迫ってくる。


無数の鬨の声が重なる。先ほど月光が呟いていた戦場という名の咆哮の名か、イシスは呼吸を止め数瞬、灰色のコートを靡かせる強烈な突風を身に纏う。その闘気に周囲の指揮官や候補生も思わず息を呑んだ。


「天紅月光流奥義、“参の型・水神楽”―――!!!」


剣士イシスの薙刀が、紺碧の半月を作り出す。繰り出された超高密度の衝撃波は地面を砕きながら周囲前方に拡がった。取り囲むゴーレムたちがひとたまりもなく真後ろに押し倒される。


「……い、今だ!イシス指揮官に続けえぇ!!」


突き崩した機械兵の隙を縫うようにして、ファーストワンの部隊が敵集団と剣を、魔法を一合交えていく。全ての候補生にとって、戦争はおろか、命の懸かった実戦すらもこれが初めての経験なのだが、彼らをに踏み留まらせたのは初撃のあと最前列で侵入者を退ける、イシス指揮官の背中だった。


「はは、流石は古今無双の《竜帝乙姫》さんやなぁ。隊を率いる将軍としての気質では敵う気せーへんわ」


この状況には似合わないはんなりとした口調で《神弧ノ織女》ヴェナ。間隔を空けて立つ月光とカグヤの中央で、機関の副所長モーガンと共に並び立つ。一度瞼を深く閉じた後、ヴェナは掘り抜いたような涼しげな目鼻立ちに、漸く真面目な表情を浮かべた。


「―――《トライ・エッジ》!インビジブルに魔術障壁を展開するで!」


「《ツインズ・オウル》!各隊をフォローしつつ、救援に主力を!」


同時に、左翼を受け持つ《熱嵐》カグヤ。闇の中でも気高く煌めく白灰の指揮官制服をまとった格好で指揮を執りだす。


指揮官たちの胸中にも、恐れや不安は存在する。候補生たちとは違い実戦経験は多くあると言っても、それは当然“自国の軍人として”の戦闘でしかなかった。しかし今は四大国が急遽的に組織した機関の一員としての戦い。他国の英雄や精鋭同士が部下達を導きつつ、敵軍を待ち受けなくてはならない。


そのうえ、夜の闇が支配する野営戦。視界も酷く悪い。


この戦場に立つ彼らの拠り所にして防衛ラインのインビジブルから、搭載された牽制掃討仕様の小型マシンガンが火花を散らす。野に放たれた三種のゴーレム、五十の軍勢の分厚い鎧を剥がしていく。


『ギギギギ……!!!』


イシスらの合間を疾駆して、到達してきた一体の重量型ゴーレムを迎え撃つのはファーストワンで三銃士と呼ばれる、候補生の中でも特に優秀な成績のシン、ヴァイト、蘭だった。


「ハッ!退屈な演習で冷めてた血がやっと沸騰してきたぜ!」


おらぁ! 豹のように強靭でしなる体躯から振り下ろされたヴァイトの戦斧がゴーレムの頭部を見事打ち砕く。次いで、息も着かせぬ高速で東方拳法の使い手である蘭が、纏っていた氣を一気に体外に放出、凝縮したものを拳に乗せて、


「アイヤー!!」


独特の重心操作から強烈かつ決定的な打撃を腹部にぶつける。頑丈な装甲に伝う「太極拳」の技はゴーレムをよろめかせるには十分すぎる程の威力だ。


「シンクン!任せるアル!」


「ふっ―――“クリアツイスト”!!!」


二人の連撃の間を縫って、貴公子然とした少年シンは、もっもと効果的な狙点を一瞬で見定めた。極細の光線を三点に発射するように騎士剣で突きを放った。


直後、いくばくかの魔力が金属音と一緒に放散、ゴーレムは完全に停止した。爆発の炎、火の粉が舞い散る。


「……所詮は傀儡、ネクサスウィスプより格下か……ッ?」


「きゃあああ!!」


余裕の表情のシンを歪ませたのは、守備を受け持つトライエッジの前線右翼に於いて、奮闘していた候補生チームの悲鳴だった。


「どうした!?」


ライフル銃を片手に副所長モーガンが駆け寄る。周囲では依然として北半分を埋め尽くす機械兵の集団にイシスが筆頭となる隊列で決死の防衛戦の最中だ。


「ガンツさんが!わたしを庇って。。ふえぇん」


「泣くなユイリカ……俺は頑丈さだけが取り柄だからな……」


崩れ落ちるユイリカの傍では、負傷したガンツの姿。幸い致命傷では無いようでまだ意識もしっかりとしていたため、モーガンはすぐに目配せし、付近のツインズの部隊へと指令を下す。


「くっ、負傷者を艦内に運べ!」


その瞬間、左翼で交戦していたカグヤの部隊からも男子の叫び声が響き渡る。


「うおおおおぁ!?来るな、来るなぁ!!俺に近寄っていいのは美女だけなんだよ!!」


ロナードが情けなく魔導銃を振りかざす。発射された銃弾の威力はかなりのものなはずだが、狙い所が悪くゴーレムの動きを止めきれてはいない。


「くそっ……へへ……俺はリア充になれずここで果てるってか……」


刹那―――。


しゅっ、と鋭く空気を裂く音が響き、薄闇に閃いた。


同じツインズの部隊に所属する候補生モナカだ。彼女の得物の《円月輪》が遠方で手元から弧を描いて跳ね上がり、夜空を掠めて急降下。多腕型ゴーレムの体をすり抜け再び角度を変え、モナカがまっすぐに伸ばす左手の、人差し指と中指の間にぴたりと、装飾品のよう収まった。


『……グ、ビ……』


薄赤い線が音もなく横切った。自律魔導兵は何が起きたのか演算しきれず、訝しむような唸り声とともに、四本の腕がボトボトと滑り、湿った音を立てて地面に落ちる。


「…………ファッツ……!?おま、キレカワギャル!!」


静寂を破ったロナードの前にギャル達と投擲主の女子。


「おら!とっとと立てグズ男!死ぬぞ!」


「つーか変な呼び方すんなし。とりま涙拭けば?」


「バッカやろ泣いてねーわ!てかお前、そんなに強かったのかよチクショウ……!」


安堵からか瞳に薄く涙を滲ませるロナードは、改めてモナカの円月輪を見て彼女の実力を思い知った。中央で屈曲した、ごく薄い鋼鉄の投刃。長さ四十センチほどの刃に、握るための柄は存在しない。両端とも鋭利な切っ先になっていて、そこを指先で挟んで投擲する。高速回転しながら飛翔する刃は、魔力操作によって自在に軌道を変化させつつ主の手元に戻る仕組みだ。


つまり、通常の使用に際しても、候補生の殆どが得物として選択した剣や銃とは比較にならないほどの集中力を必要とする。少しでも精神を乱せば、戻ってきた刃を受け損ねて、手指をスパンと……。そのような武器を、しかもこのような緊急時に軽々と扱えるというだけで、モナカの技量の並々ならぬことは証明されている。


「別に。人には得意と不得意があるだけ、そんなんで病んでたら生き辛くね?用は役割分担……そうっしょ?」


不貞腐れるロナードを適当にあやしたモナカは虚空に尋ねた。


「ああ、その通りだ」


戦場に降り立つ特務部隊―――ロストゼロ。シャルロッテを除く5名の候補生を率いる指揮官は低い声で応答すると、黒ずんだ砂利の荒地に靴を擦って、すぐさま抜刀の構えに。


「“参の型・虚空月輪波”、《陽炎》!!!」


気合一閃。歯切れのいい金属音とともに、ずばっ、と虚空を引き裂いて平行に迸った二条の光輪が、前方数十M先から蹂躙する魔導兵たちの行く手を突き刺す。吹き上がる火炎に巻き込まれた小型のゴーレムの群れは木の葉のように舞った。


「フフ、やるな」


「ダイキ……凄い……!」


弟弟子の心意を映した天紅の秘技、かつてないほどの鋭利さにイシス。左翼の月光は見事と感嘆すると同時に微かな羨望を覚えてもいた。


炎の斬撃圏に残らず呑み込まれた敵集団だが、無論、まだ半数以上は稼働している。辻本の反撃に奇怪な断末魔の大合唱が続くなか、それでもどす黒く地面を揺るがす襲撃は留まるところを知らない。


「遅いぞ貴様ら!」


モーガンの険しい顔と怒号にロストゼロが萎縮する間もなく、辻本は黄昏ノ太刀を右手で握りしめたまま次撃の構えを繋いでいる。額には汗が浮かぶモーガンの危機感は間違いのない経験則からのものだった。


この場の四聖秩序機関の候補生らの戦力は決して高くはない。単騎で前線に出すのは不安と判断した実力不足の若者が、歴戦の指揮官の下になんとか連携する形で、生存率を高めようとしていた、いわば《落ちこぼれ部隊》だ。


「巧いこと凌いでる子らもおるけど、このままやとジリ貧になるだけや。さて、どないしよか?」


徐々に防衛ラインへと命からがらに敗走する候補生を迎え入れながらヴェナ特別顧問、わずかに顔を辻本と見合せ、一瞬の苦笑を交換する。


「……問答無用の奇襲、しかし見たところ放たれているのはどれも自律型のゴーレムだけ、こいつらを操っている“犯人”が必ず近くにはいるはずです」


「それが暗躍する錬金術士なのか、狩猟団やテロリスト、はたまた犯罪組織に属する闇の住人なのかは現時点で定かではありませんが……、そんな風に思えないでしょうか?」


全力で思考を回転させながら、辻本が呟く。


「確かに。もし仮に機関の演習地を本気で墜とすつもりならこんな雑魚戦なんかいらん、奇襲が成功しとるんやから総力戦でぶつかってきたらええんやさかいに」


「道理だが、ならば敵は何処から……!」


辻本の意見に、一同は頷き、更に考える。


「……先輩の読みに相手側の心理を重ねてみましょう。この場合の襲撃犯の指し手は……」


ここで玲の酷く冷静なヒントに、一同は答えを導き出した。


「……まさか!」


「高低差を利用し、俯瞰で高みの見物を決め込むことができるポイント……いかにも“影”が好みそうな作戦だよね」


オズが遠方に顔を向ける。辻本の傍でメアラミスが呟く。


「見切ってしまえば造作もない―――あそこだ!!」



辻本の洞察は完璧なまでに言い当てていた。


演習地を見下ろすことが出来る崖の上。


ネロの眼下の低地では、機関員らとゴーレムの闘いが繰り広げられている。心の無いネロだが、少女はとても驚愕していた。それは機関の質の高さに対してだ。事前に得ていた情報では「捨て石」などと評されている組織のはずだが、中には秀でて目立つ者が数名いる。


まず、最も目を引いたのは青龍の将軍イシス。薙刀の刀身が風となって、ひゅん、と鳴るたびに周囲の敵の腕や脚を呆気なく切断している。


感嘆しながらも、しかしネロは、別の気掛かりを覚えていた。眼下の戦いから視線を外し、その正体へとドミノマスク越しに瞳を向ける。


「…………アッハハ」


(―――ネロ。あくまで此度の襲撃は《警告》であることを忘れずに。我らの今回の相手は錬金術士です。)


密やかな笑みを溢すネロの脳裏に、別行動を取っているグネヴィアの忠告が過った。あの人の透き通る声は好きだ。


(機関を潰すことは必要では有りません。彼等もまた《ラグナログ》後の新世界にとって意味のある存在。)


(貴女の《チカラ》の最終制御テスト、及び魔晄兵器《魔轟》の運用レポートを最優先で―――)


「ごっめんグネヴィア姐さん……(まさか、こんな所で出逢えるなんてねぇ……)」


ネロは吸い寄せられるように躰を動かす。


漆黒の夜空。血の色の星々。


その下にいた、に……もう。


「カオスの衝動を抑えられない」


口から震える声が漏れた。




***




……そんな、あそこに佇むのは……


あの顔。


あの髪。


あの魔力。


あの悪意。


「「…………《混沌》!?」」


メアラミスと辻本が、共に発言する。


小さな、それでいて凄まじいさく巨大な存在感を放つシルエット。


―――人。少女だ。


「味見ぐらいならいいよねぇ!!?」


数瞬の間にネロは勢いよく此方に襲い掛かる。奇妙に捻くらた灌木かんぼくが密生する林の中、焦燥のあまり、第二個体の名前を叫んだ。


「メアラミス!ネロの!!」


「はぁ……?!」


何を言っているんだ。と考えるよりも速く、メアラミスの右手とネロの左手がほとんど同時に閃き、ガギィン!!と、鈍くけたたましい鋭音が響いた。


まるで大地に繋がれた縄を引き抜くような重い手応え、意識を根こそぎ掻き消すほどの激痛。メアラミスは仮面の少女の一撃によって大きく、樹木の生い茂る闇に吹き飛ばされてしまう。


赤く光る双眼が獣のような殺気を滾らせながら、止めを刺すべく追撃の右手を大きく振りかぶった。


「灼き尽くせッ!!!」


ネロの《炎》、術式を唱えずとも、《奇蹟》は主の意思に応える。


轟音とともに撃ち出された真紅の炎は一直線に地面を滑るメアラミスに飛翔する。それはあたかも、デリスで最大最古の火山に棲んでいたというプロメテウスの劫火のようだった。


「……くッ―――」


身体を打ち付け転がすメアラミスの中心に、炎が接触した、次の瞬間。



メアラミスは、内に宿す《獣》を呼び醒ました。

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