第29話 名前を呼ぶとき

「晶博! 由羽さん、晶博が目を覚ました!」

 竜胆の歓喜の声が、耳に残っていた訛りの強い兄の声の余韻を吹き飛ばした。私は少しぼうっとして、周りの状況を把握するのに時間がかかった。

「おい竜胆、世界樹で兄貴と会ったど」

「ちょっと何とぼけてんの?」

 竜胆は、もとのTシャツ姿に戻っていた。私と同様、ずぶ濡れである。

「国分寺の鐘が、わたしたちを助けてくれたんだよ」

「国分寺の鐘? 何の話?」

「覚えてない? ガイコツ池には、昔国分寺から盗まれた釣鐘が沈んでて、池に落ちた人が『自分は国分寺の者だ』って言うと助けてくれるっていう話。鹿島さんがそれを思い出して、何度も叫んでくれたんだって」

「あのときの釣鐘は、その話に出てくる国分寺の鐘だっただか。てっきり、昔助けた釣鐘が、恩返しに来てくれたのかと思った」

「いや、昔釣鐘を助けたってどういうこと」

 私が竜胆の膝から頭を起こすと、周りには世界樹のうろから染み出してきている影はなかった。私と竜胆のいるところを中心に、四方に笹竹が立てられ、注連縄が切られている。注連縄で区切られた結界に、影は手を出せないのだ。

 結界の四辺を、鹿島、太夫、太郎冠者、次郎冠者がそれぞれ分担して守っていた。

 私は、竜胆とガイコツ池に落ちる前に、いやおいとそこに住む人々を守るためなら、竜胆を鯨の生贄に差し出すのではないかと、鹿島と太夫を疑ってしまったことを思い出した。そんなことを本気で考えた自分が恥ずかしく、竜胆と私を結界の中心に置いて影と戦う二人に、声をかけた。

「鹿島、太夫。さっきは、その、ごめんな」

 結界の外側に向かって陀羅尼を誦していた鹿島が振り返って、皮肉っぽく笑った。

「おう、目え覚めたか。ちょっといま取り込んでるから、命を助けた礼はあとにしてくれ」

 私の謝罪の本当の意味を理解しているはずなのに、わざと取り違えたように受け答えをしてくれたのが嬉しくて、私も普段通りに言い返した。

「お前にお礼を言うつもりはねえよ。助けてくれたのは釣鐘だし、お前に国分寺の鐘のこと教えたの俺だし」

「この恩知らずめ」

 鹿島は、軽い笑みを含んだ声で吐き捨てると、視線をすぐに前方に戻す。本当に立て込んでいるらしい。

 あらかじめ準備していたのだろう、柄杓のような形をした柄付きの銀の香炉を振りながら、念仏に似た調子で低く呪文を唱えている。流れてくる香は、抹香と没薬が混ざったような不思議な匂いだ。

「いま、由羽さんと鹿島さんが、あの影を世界樹のうろに押し戻そうとしてくれてるんだけど……」

 竜胆の顔が曇った。無理もない。誰が見ても、鹿島と太夫は劣勢で、影を押し戻すどころか、こちらが飲み込まれるのをかろうじて防いでいるようにしか見えない。

 鹿島と入れ替わりに、太夫がこちらを向いた。紅を差した口元を、気丈に引き上げてみせる。

「心配しないで。ガイコツ池の底の蓋を閉め直そうとしてるのは、私たちだけじゃない。わがいざなみ流の頭領たるおばあちゃんが、家で鎮めの儀式をしてくれてる」

「だけど、あんたのばあさんが加勢してくれたところで、俺たちには、吹き出してくる溶岩を食い止めるので精一杯だぞ。湖の底の蓋を閉めるとこまで手が回らない。あー、絶対無理」

 鹿島が、投げやりな口調で諦めようとする。

「絶対無理って言うから無理なんですー。絶対できるって言ってごらん。ほら、言ってごらんよ」

「それ言う間に呪文唱えますー」

「じゃあ最初からそうしなよ!」

 あきれたことに、こんなときでも鹿島と太夫は小学生のようないさかいをやめない。

 ゴウウゥゥン……と聞き覚えのある音が響いた。重たい音の波動が伝わったところから、影が引いていく。みんなの顔が、日が差したように明るくなった。

「国分寺の鐘が、影をせき止めてくれてる間に、世界樹のうろの蓋を封印するまじないができる!」

 額に汗を浮かべた太夫が、ほっとした表情をのぞかせた。

 太夫は、懐から扇を取り出すと、金箔の散った桜色のそれをぱっと開いて、摺り足で踏み出した。ゆるゆると、それでいて暗渠のように根底に激しい流れを隠した所作で、舞を舞う。城跡公園で見た薪能の役者を思い出した。太夫の舞に、鋭い太鼓と狂おしい想いを奏でる笛の囃子がオーバーラップする。

 手足につけた鈴が、澄んだ音を立てる。太夫の白い指先が届く空間には、空からきらきらと桜の花びらが降り注いでいるように見えた。

 この間太夫は、もし鯨が後継を決めぬまま死に、自分と鹿島だけでガイコツ池の底の蓋を封印しなければならなくなったとしたら、古代から宮廷の建物を新造するときに行われてきた地鎮めの儀式を応用すると言っていた。

 鹿島が、注連縄をくぐって結界を飛び出した。

 釣鐘の音で祓われた影のない地面を踏んで、湖の縁まで走る。私は大声で警告した。

「おい、そこ影あるぞ!」

「は、どこ? そんなもんねえよ」

「それはサングラスかけてるからだろうが! いい加減、そのむかつくグラサンはずせ!」

 鹿島はサングラスをはずして、懐にしまった。

「あーはいはい、これね」

 動物的な動作で襲いかかってきた影を、鹿島は手にした錫杖で横殴りにする。

影を物理的に祓った安全地帯に錫杖を突き立てると、黒い溶岩流はそこを避けて流れるようになった。

 鹿島は、胸元の銀のロザリオで左の手の甲を裂き、そこに血で魔法陣を描いた。

「いざいざパラスケス様、志木のマリヤ様、旭岳奥の院様、百八体の御前様、地獄パウロ小十郎様、恵比寿の出門様、千人鳥居様、サタン様、城下の六地蔵様へ申し上げ頼み奉る」

 鹿島は、異形の神々を呼び出しながら、血の魔法陣を描いた手を広げた。

「地底に蟠踞する龍を見よ、これを鎮めよ、これを縛めよ、これを……」

 空気がピリピリと帯電し、鹿島の髪が逆立った。私は、結界の周囲に密集する気配を感じて、落ち着かなくなった。目には見えないが、私たちの周りに、何かがたくさん集まって来ている気がする。雲も出ていないのに、日が何かに遮られたように暗くなった。大気の圧力がにわかに高まり、心臓がばくばくする。

 いきなり湖の上に、白い彼岸花の群れが出現した。白くけぶるように光る彼岸花は、東方浄瑠璃浄土から放たれ、汚穢の下界に突き立った仏の千本の矢のようだ。蛇口をきつく締めたように、みるみるうちに影の溶岩流が引いていく。私は、助っ人の正体を直感した。

「兄貴だ! 兄貴が世界樹からこっちを助けてくれるって言ってた」

 しかし、それでもまだ戦況の劣勢は覆りそうになかった。

 清浄な光を放つ彼岸花は、すぐに茶色く萎れてしまった。鹿島の魔法陣を描いた手の甲から、たらたらと血が滴り、きつく握りしめた銀のロザリオを赤く汚している。

 太夫の頰や手、服はかまいたちのような見えない刃に切りつけられ、衣の片方の袖は取れる寸前である。忠誠心を結晶化させたような白銀と黒曜石の毛並みを持つ二匹の犬が、ご主人さまをかばおうとするも、透明な刃に毛を散らされている。

 このままでは、封印を完成させる前に、鹿島と太夫の力が尽きてしまう。

 私は、はらはらと様子を見守っている竜胆を振り返った。

「鯨は? 鯨の手助けはないのか?」

 竜胆は、絶望した目でかぶりを振った。

「鹿島! 太夫! 頼む、踏ん張ってくれ……!」

 静電気で前髪を逆立てたままの鹿島が、振り返らぬまま、わずかに笑みを含んだ声で言った。

「そろそろ、いやおいの北側半分の主人も知らん顔をやめて、お出ましのようだぞ」

 鹿島が言い終えるか言い終えないかのうちに、ガイコツ池の上空から、黒い飛行体が湖面まで舞い降りてきた。

 黒い水面の数寸上に浮かんだのは、普通の人間よりも背が高く一回り大柄な女だった。深紅の衣をまとい、額の中央から左右に分けた絹糸のような黒髪を背中に流している。顔立ちは美しいが、般若のように怖い形相である。目が吊り目なことと言ったら、今にも目の端がぷつりと切れて、血がたらりと垂れてきそうだった。

 頭の周りをめぐる鬼火の中で、枯れて萎れていくさまを早送りするように、躑躅の花がちろちろと燃えている。街路に咲いているラッパのように大きなピンクの躑躅ではなく、血で染めたように紅い小振りな山躑躅である。

「躑躅姫……!」

 須賀山の未曾有の危機に、太郎山の主がやってきたのだ。助太刀をしにきたのか、それとも須賀山の覇権をこの機に乗じて奪いにきたのか。

 判断に迷う人間たちを意に介さず、太郎山の主は、ガイコツ池、おそらくはその水面の下に潜む湖の主に向かって語りかけた。

『哀れよのう、須賀湖の主よ。太古より継ぎしそなたの命脈ももはや尽きたか。死に損ねているのなら、我がとどめを刺してくりょうか』

 さすがに町の北半分を制する神である。離れた湖の上にいても、他を押し潰すような存在感で息苦しさを覚えるほどだ。それまで静まり返っていた水面は、躑躅姫の嘲笑にざわざわと揺らめいた。

『世界樹のうろの蓋を閉ざしかねているなど、なんと無様な。失望したぞ』

 ごぽごぽと水を飲み込むようなくぐもった声が答える。

『ここは余の領分だ。誰の許しを得て立ち入っている。おぬしの介錯など不要だ』

 太郎山の恐ろしき山神は、ぽつりと言った。

『須賀湖の主よ、そなたもこのいやおいを去るのか』

 躑躅姫の周りに踊る鬼火から、核の躑躅が湖面に落ちて、ジュッと音を立てた。

『我らは幾百年、互いの境域を争って勝負してきた。愚かな人間どもを時に惑わせ、時に守り、永き無聊を慰める面白おかしい遊びに興じてきた。愉しかった。それなのに、ともにこのいやおいの地を支えてきたそなたさえも、太虚に帰ると言うのか』

 ガイコツ池は、躑躅姫の言葉を丁重に受け止めるように、波を止めた。

『疾くこの地から去れ——とはもはや言うまい。太郎山の主よ、最後の勝負をしよう』

 ガイコツ池の周囲にいる者は皆、湖の主の言葉に耳を澄ませた。

『余が世界樹のうろの蓋に到達するが速いか、おぬしが到達するが速いか。おぬしが勝てば、須賀の地はおぬしの好きにすればよい』

 水上に踊る鬼火が、主人の歓喜を得て勢いよく燃え上がった。躑躅姫の吊り上がった目が、血の色に爛々と輝く。山の麓まで響き渡るような玲瓏たる笑い声が起きた。

『それでこそ、須賀湖の主、幾百の春秋に渡る我がかたき。そなたの宝をかけて勝負をしよう。いざ』

 いやおい盆地を駆けめぐるどんな疾風よりも速く、太郎山の主は赤い風と化して、湖水に飛び込んだ。

 私と竜胆は、結界を出てガイコツ池の縁に走り寄った。鹿島と太夫も、それぞれの装束を翻して、私たちの隣に駆け寄り、一緒にガイコツ池の水面を覗き込む。

 私には、合わせ鏡のように続く薄暗いガイコツ池の深くを、鯨と躑躅姫が、世界樹のうろまで競争して雷のように降っていくのが見える気がした。

 傷だらけの錫杖に寄りかかった鹿島が、ため息をついた。

「こりゃ、川南の集落の一つや二つ、浅科川に流されることを覚悟しなきゃならないみたいだな。どう考えても、躑躅姫の圧勝だろう。川南、もしくはいやおい全体が、世界樹のうろから流れ出した溶岩流に飲み込まれるよりは、ましと思わなきゃいけないかもしれんけど」

「でも、流される村にとっちゃ、たまったもんじゃないよ。それに、単純な飛びっくらなら、鯨にも勝ち目はあるだろ」

 私が反論する。太夫は、斜めにずれた烏帽子の顎紐を結び直して、首をひねった。

「鯨は、自分が勝ったら須賀をどうするつもりなんだろう」

 竜胆は、ハンカチを湖に浸して、切り傷のついた太夫の頰を拭いたり、血の滲む鹿島の左手に布を当てたり、かいがいしく手当てをしてやっていた。

 太陽は南中高度に達し、もうすぐ正午になりそうだった。本来ならやかましく蝉が鳴いている時間帯のはずだが、ガイコツ池の周りの林は静かなものである。まるで、山全体が、いやおいを支える二柱の神の勝負の行く末を、息を詰めて見守っているようだ。

 不意に、耳をピクン、と動かした太郎冠者と次郎冠者が、立ち上がって湖に向かって勢いよく吠えはじめた。人間たちも、底を見通せない水面にじっと目を凝らした。何かが、ぐんぐんと恐ろしいスピードで水面に迫ってくる。

「どっちだ?」

「——来る!」

 太夫が叫んだ瞬間、緑の湖面を割って、黒い巨大な影が中空に躍り上がった。

 勇敢な犬たちを除いて、私たちは残らず後ろに倒れこんだ。

 真夏の太陽を覆って宙を跳躍した影は、クジラでも魚でもなく、途方もなく大きなオオサンショウウオのような形をしていた。

 大質量の生物の体は、水族館のシャチショーのように、水飛沫を上げて再び暗い水面下に潜った。そしてこれ以降、ガイコツ池の主は、二度とうつし世の者の目の前に、生きた姿を現すことはなかったのである。

 数多くのあぶくを発するようなくぐもった声で、鯨は宣言した。

『余の勝ちだ。太郎山の主よ、余が勝ったからには、今後一切、浅科川の南側に手出しすること、まかりとおらぬ』

『勝負がついたからには、承服するしかあるまい』

 遅れて湖上に姿を現した躑躅姫が、鬼火をちろちろと燃やしながら、腕を組んだ。

 一瞬閉じた目を開いたとき、太夫はこの上なく明るい表情を浮かべた。

「もう世界樹のうろの気配を感じない。蓋が完全に閉ざされたみたいね」

 いやおいの危機が去ったことに、私たちは皆、心から胸をなでおろした。

 竜胆が、握手をするように片腕を水中に差し込んで、呼びかけた。

「いさ、ありがとう。須賀山を守ってくれて」

『……おかげで、残っていた力のすべてを使い果たしてしまった。もう長いことはあるまい』

 竜胆は、静かに息をのみ、それから目を伏せた。

「ごめんなさい。いさは命を使ってくれたのに……、わたしは、あなたの望みをかなえてあげないなんて」

『勘違いするな。余は、お前やほかの人間のために最後の力を使ったわけではない。この地を鎮めることが、数百年の昔に、須賀の神が任せてくださった大切なつとめだったというだけだ。……依り代であった骨とともに、多くの恨みも想いも土に還ってしまったのだろうか。余とともにこの地の鎮めとなることが、人間の娘の幸福でないことなど、泣いているお前の母を目にしたときから、知っておったのだ』

 竜胆は急に驚いた顔をして、水中に差し伸べていた片腕を引き上げた。明るい日の元に掲げた指には、白い骨の指輪が光っていた。

『もう約束で縛ることはせぬ。我が依り代から削り取ったその指輪は、お前に与えよう。最後のわずかばかりの力が、指輪に残っている。降りかかる災厄からお前を守るだろう』

「ありがとう……、ありがとう」

 言葉のあいだの一瞬の間は、「ごめんなさい」という謝罪を飲み込んだせいだろう。

『……いやおいで死んだ魂は、我が棲家を通路にして、世界樹のうろへと沈んでゆく。十年前のあの日、椿も我が湖の水中深くに沈んでいった。しかし、いまだ先ゆきの短からぬ者は、浮力が大きく、世界樹のうろまで近づけぬのだ』

 鯨が、世界樹のうろの蓋までの競争で、躑躅姫に勝利を収めることができたわけに、合点がいった。

『あの日椿の魂は、伸ばした手をすり抜けて、余には追いかけてゆけぬ、ずっと深いところまで沈んでいってしまった。……しかし、これでようやく余も、いやおいの最も深い場所まで降りてゆくことができる』

 鯨の声は、もう随分と遠かった。

『……どう……、りんどう、竜胆……』

竜胆は、両腕を湖に浸して、水をかき抱いた。

「そうだよ、いさ。わたしは竜胆……」

『ずっと、呼んでみたかったのだ。お前が余の手から逃れるための名を。声に出されるたびに、余の力を奪ってゆく名を。お前にふさわしき名だ、椿はよき名をつけた……』

 強い風に吹き飛ばされるように鯨の声が遠ざかると、入れ替わりにゴウウゥゥン……ゴウウゥゥン……、と重たい金属の音が鳴り響いた。

 太夫が、ハッと何かに気づいた表情をする。

「ガイコツ池の新しい主が、国分寺の鐘なのね。鯨はもうとっくに、あとを継ぐ者を自分で決めていたんだ……」

「人間どもがお節介に口出しするまでもなかったってわけか」

 鹿島は憮然とした。

 新しいガイコツ池の主は、古い主を送るように何遍も鐘を打った。この日の鐘の音は、須賀山一帯に広く響き渡り、のちに「いやおいに一大事のあるときは、ガイコツ池の釣鐘が鳴って知らせてくれる」という伝説を生み出すことになる。

 そのとき湖面は、マジックミラーの表裏を反転させたように澄んで、湖底に歯列のように並ぶ白い骨格を見せた。

 夏の緑の映る水面下に、巨大なほの白い骨は神秘的に沈んでいた。その本来の持ち主は、幾千尋の深さを降りてゆく途上にある。

 太古の流木のような骨の像を一瞬だけ示すと、ガイコツ池は、再びそれを異次元のカーテンのひだのうちに隠した。


最終話 夏の果て につづく

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