第9話

昨日ぐっすり眠れたから凄くスッキリした気持ちで朝ごはんを食べ、家を出た。朝ねぇと夜空が一緒に行きたいと言ったので夜空は途中まで一緒に家をでた。登校中ずっと二人から彼女はまだ早いとかなんとかよく意味のわからない事を聞きながら学校についた。


朝ねぇが教室までついてこようとしたが朝ねぇは何かと目立つので今回は遠慮してもらった。


教室に入るとまだ早かったのでそんなに人は居なかったが数人はいてみな僕の方をチラチラ見ていた。僕は気にせず自席についた。すると隣から


「お、おはよう。宇多くん。」と顔を赤くしながら挨拶をしてくれた四条さんに僕も笑顔で答えた。


「うん!おはよ!四条さん。ニコッ」

すると四条さんは目をぐるぐるさせながら机に伏した。およっ?


それからかばんから教科書とかを机に入れながら用意をしていると


「よっ!おはよっ真昼!」と小学校からずっと一緒の幼馴染で親友の那須伊織が挨拶をしてきた。


「おはよー伊織!初めてだね、クラスが別になるの、ちょっと寂しいな〜なんてね。えへ」


「ぐっ、相変わらずだな、真昼の笑顔は。未だにその破壊力にはなれねーわ。」と伊織がよくわかんない事をいったので傾げていたら、なんでもないぞと伊織がいった。そんな感じで他愛もない話をしていたら隣から凄い視線を感じたので向くとなぜか視線をそらされた。ありゃ?


そんな二人を見ていた伊織があっ、とした顔をしたあと


「あー、なぁ、真昼?このクラスでもう友達はできたか?おまえ、友達作るの苦手だもんなー」とからかってきたので


「苦手じゃないもん!毎回僕が話かけたら目をそらされたり急に胸を抑えてうずくまっちゃうだけだもん!それに友達ならできたよ?隣の席の四条さん!ね!四条さん」


するとえっ?と目を見開いて僕の顔を見る四条さん。あれ、もしかして違ったかな?あんまり僕と会話してくれるひとが家族と伊織以外いなかったから嬉しかったんだけどなーと思っていたら顔を真っ赤にした四条さんがあたふたしながらも


「は、はははい!私四条雪菜は宇多くんと、おおおお友達です!はい!」と言ってくれた。うれしいなー


「ね?僕にも友達できたでしょ?それに四条さん面白いでしょ?」


「あーそうだな。悪かった。うん!ちゃんと真昼にも話せるやつができて俺は嬉しいよ。」と笑顔で言ってくれた。伊織は爽やかイケメンなので凄く絵になるなーと感心していた真昼だが一方の伊織は


(やべーな!この四条さん完全に真昼にほれてんじゃん!まじかよ!どうする?これは一応宇多家には伝えなきゃか〜。…………はぁ〜)


(ニコニコしやがって、このやろう!でもこの顔みたらなんか色々と吹き飛んだわ。流石だな、流石俺の初恋の相手だわ、これが惚れた弱みか〜

はぁ〜〜なんでお前女じゃないんだよ!)と伊織は心の中で叫んだとさ。

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