第2話 お前のせいだ

自粛期間が続き、私のお腹に脂肪がついてきてしまった。


そこで、私は、この脂肪をどうにかしようと思いランニングをすることにした。


私はランニングにうってつけの長く真っ直ぐな道を知っている。


その道に行くためには二車線ある割と広めの道路を越えなければならない。


そして、私はうってつけの道に行くためにその道路を渡ろうとした。


そのとき、私は、その道路でウロウロしている鳩を見つけた。


その鳩は、飛ぼうとはせずに何回も車に轢かれそうになっていた。


私は、その鳩から目が離せなくなていた。


なぜかその鳩は、跳ぼうともせず、ましてや、その道路から出ようともせず、ただひたすらその道路を歩き回っていた。


何回も轢かれそうになっているのを見た私は、なんだかソワソワして、捕獲しようとその道路へでた。


しかし、いくら追いかけてもすばしっこい足で何度も逃げられてしまう。


捕まえるのは無理だと諦め、道路の外へと追い払おうするも全く出る気配がない。


何度やってもUターンして戻ってくるのだ。


おまけに、大きい道路で車がビュンビュン走ってくるため、長い間、鳩を追いかけることはできない。


結局、私は鳩を道路の外に追い出すことはできなかった。


バカな鳩にイライラした私は、生きるも死ぬもあの鳩の運命だと思って無視して本来の目的であるランニングのコースへと向かった。


今思えば、本当にバカなのは自分だったのかもしれない




そして、30分ほどランニングをしてヘトヘトになった私は帰ろうと思い、また元来た道へ戻った。


「あ、そういえば、あの鳩どうなったかな。」


と思い、さっきの道路を見渡した。


鳩はいなかった。


「良かった、きっとあの後どっかに飛んで行ったのかな」




ただ、




足元を見たら、




なんの生き物かもわからない肉片と血が飛び散っていた。






あぁ…最悪な気分だ。

》》》》》》》》》》》》》》》》》》

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

平凡な男子大学生の日常 根暗な男子大学生 @shiyu_arata

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ