第13話 諸悪の根源、導きの指導者
「アナタがぜーんぶ起こした事なの。
不幸の火種、見つめれば全部黒コゲよ」
魔女の悪戯と思っていた。何も考えず、ただ面白がる質の悪い遊び。
「なんで両親を殺したの..?」
「だからそれは私の仕業じゃない、アナタよ?
私はただの付属品。殺しの凶器に過ぎない」
洗脳か、思考を支配して災いを増幅させるつもりなのかと警戒をしてみたが、おそらく違う。思考を洗脳して奪うつもりなら、初めから思考をさせる猶予など与えない。残念ながら、嘘を付いてはいない。
「アナタは不運、私は凶器。
..近くにいれば総てを喰われる。見境を持たず、自分の両親ですらもね」
「私は負けない..お前を絶対に許さない..!」
睨みつけ、棲みつく悪魔と対峙する。
「あら、随分強気ね。
..でも残念、私は殺めるだけの暴力よ?
言葉の通じる相手じゃないよ、許してね」
「言葉なんかいらない、見つけ出してやる。
お前を完全に消滅させる、やり方を。」
「ふふ..そう、せいぜい足掻くといいわ。」
それだけ言い残すと、影に隠れて姿を消した
「……あれ、大崎さんは?」
陽奈の姿を何処かへ隠して...。
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