魔術師ドージが扉を開く

主人公、家入瞳時は異世界に行かずとも幸せな日々を送っていた。
家族に愛され、親友に愛され、彼自身も異世界に行くことなど望んでいなかった。
しかし、15歳の誕生日に家入は突如として魔術の世界へと転移してしまう。
異世界転移に困惑する家入は突如として現れた謎の魔術師に命を狙われる。
「どうして……俺は殺されるのですか……？」
「それは、貴様が異世界人だからだ」
その世界では異世界人が災いの象徴として恐れられていた。
間一髪で他の魔術師に命を救われた家入はイェーリ・ドージと名を偽り、元の世界へ帰還する手掛かりを探すべく魔術師になることを決意する。
これは魔術世界の無情な現実に翻弄されつつも必死に生きる二つの名を持った一人の男の物語。