追記

魔道決闘シェオル用語集

・映身(アバター)

精神世界内で取る姿のこと。魂の形に合わせてある程度は決まっているがカスタマイズも可能。

・魔道発動体/発動体(ガジェット)

魂を認証することで多くの機能を扱うことができる端末。使用できる機能によって価格が変動しクラスに応じてモデルが多数展開されている。外見は腕時計のような一体型から、液晶画面付きで手に持つタブレット型、体に埋め込む一体型など様々。

・発動(コール)

発動語を発動する際に魂を燃やす動作のこと。誤発動を防ぐため、コールは基本的に声によってすることが多いが、動きに振り分けるダイバーもいる。

・没入棺(コフィン/ダイブ・コフィン)

公式大会で使われるシェオル用の器具。ダイブ・イン時の負荷とフィードバックを軽減し、座標を自動で指定してくれる。カプセル型の外観で中には座席とガジェットのスキャン装置が備え付けられている。

・発動語(コマンド)

位相の構成要素を言葉によって定義し、発動する魔道全般のこと。シェオルではダイバーがそれぞれあらかじめ用意しておいた8つを用いる。

・根源/根源の渦(ゲヘナ)

魂と魔道の原理が解明された際に発見された特定の位相に存在する領域。内部の探索は現状不可能。あらゆる魂はゲヘナと細い光で繋がっており、肉体の死を迎えるとゲヘナに引き寄せられることから、魂の大元の領域であると推測されている。

・魔道式精神遊離決闘/決闘(シェオル)

魔道式決闘のうち、魂を特定の位相に飛ばして行う決闘のこと。座標の指定さえ合っていれば観戦も可能。若年層を中心に全世界が熱狂する魔道スポーツであり、国際的にルールを定められている。公式大会の参加資格は16歳から。

・精神世界(シェオル・フィールド)

世界のレイヤーのうち、物理的な肉体の存在しない位相全般を指して精神世界と呼ぶ。転じて、シェオルの会場のことを指すスラング。定義文がない状態では真っ白な空間の中心にゲヘナが渦巻いている。

・審判(ジャッジ)

公式的なシェオルでは必ず2名立てられる。シェオル中のルール違反を監視するための機構から派遣される人のこと。国家資格である。

・様式(スタイル)

シェオルの際に使用するコマンドの大まかな傾向のくくり。干渉型・近接型・高速型・重装型の4つに大別され、さらに各型に4つの小分類が設けられている。各スタイルは4すくみになっており、一般的な相性としては干渉型は重装型に強く近接型に弱い、近接型は干渉型に強く高速型に弱い、高速型は近接型に強く重装型に弱い、重装型は高速型に強く干渉型に弱い。また、干渉型と高速型、近接型と重装型の間にはコマンドの互換性があり、有利なスタイルでも相手のコマンドによっては苦戦するといった戦略性が発生している。

・決闘者(ダイバー)

シェオルのプレイヤーのこと。スラング。

・没入(ダイブ・イン)

肉体のない位相に魂を飛ばす行為全般。スラングとしてはシェオルを行うことを指す。

・魂(たましい)

本編の約150年前に解明された、あらゆる生命が持つ固有のエネルギーの通称。魂から焦点具を通してエネルギーを引き出す技術全般を魔道と呼ぶ。

・名義(ハンドル)

魂に紐づく魔道を行使するうえで、個人情報の漏洩は深刻な問題に発展することが多いため個人を特定されないために名乗る称号のようなもの。魔道名とも。アングラな界隈ではほぼ全員が本名ではなくハンドルを名乗って活動している。

・疵(フィードバック)

肉体のある位相の外で受けた傷によって肉体が損傷すること。ブレイクもフィードバックの一種である。直接死ぬことはないが、間接的に死亡事故が起きるケースがあり、大変危険。

・舞台定義文(フィールド・コマンド)

シェオルに使われる発動語のうち、自分の周りだけではなくその位相全体を一時的に塗り替える大魔道のこと。1人あたり3つまでしか持ち込めない。定義範囲が広く、強度も必要なため長いコマンドを用意する必要があり、事前に短い文でコールできるよう準備されることが多い。

・定義崩壊(ブレイク)

魂の総量が一時的に魔道発動の最低量に満たなくなった状態のこと。ブレイクした場合、人なら即気絶し10分ほど意識を失うケースが多い。

・魔道式神(ペット)

魔道によって形作られた人造生物全般の通称。魂をリンクさせれば触れる。

・魔道(まどう)

魂からエネルギーを引き出す技術全般の総称。無駄なくエコなエネルギーとして、発明から約150年で全世界に広がった。近年では街のネオンから個人用端末まで、あらゆる電力は魔道によって供給されている。魔道の基本は認識と想像であり、想像力を薪にして世界を燃やす技術と例えられる。

・治安維持部隊(ミトゥナ隊)

国のエリートが選りすぐられた治安維持のための部隊。近年増加傾向にある魔道犯罪に対抗するため、基本は禁止されている街中での魔道の行使を唯一容認されている存在。入隊するためには厳しい訓練と思想面も問われる採用試験をパスする必要がある。

・記憶子(メモリ)

ガジェットにインストールすることで機能を拡張する道具の総称。物理型と非物理型がある。

・奥義(ラストワード)

個人個人の称号に紐づいたコマンドのこと。個人の本質に基づいた大魔術であり、一般的には個人の特定を嫌う非公式シェオルでは使われない。公式戦が非公式戦と比べると派手に見える一因。

・焦点具(レンズ)

魂というエネルギーを魔道の形に変換・収束させることができる機能全般の通称。様々な場所で使われており、その形状・材質も豊富。

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魔道決闘シェオル 笹上恭介 @sasakami_iti

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