あとがき

あとがき

この度は『月桃館五〇三の男』2~密林に消えた貴公子~を最後までお読みいただきまことに有難うございます。

 私にとって一つの物語の第二弾を書き切りUPまで繋げたというのは『REAL WITCH』以来二度目の快挙(?)でアリマス

 書き始め時の宣言通り、前作と比較しキャラ増し、キャラの濃さ増し、バトル増し、といった具合の増し増しでお送りいたしました。

 いかがでしたでしょうか?

 さて、本作、実は史実を元にしておりまして、その史実とはマイケル・ロックフェラー失踪事件です。

 1961年、世界的大富豪であるロックフェラー家の御曹司であり民族学者のマイケル・ロックフェラー氏(23歳)が、ニューギニア・イリアンジャヤで調査旅行のさ中失踪。当時まだカニバリズム(人肉食)の風習を持っていた現地の人々に殺害され食べられたのではないか?という事件で、背景には白人による原住民への苛烈な迫害があり、その結果の一つとして起きたのではないかと言われています。

 史実は非常に悲惨な事件でありますが、本作ではこの出来事のエッセンスだけを抽出し物語に仕立ててみました。

 モデルと言えば、本作で悪逆非道の限りを尽くす民主国同盟加盟国バルハルディア人民国の索敵隊隊長ソブロ・ゴルステス大尉のモデル。

 往年のアニメオタクの皆さんならお気づきかもしれませんが、高橋良輔監督のマボロシの名作(?)『蒼き流星SPTレイズナー』に登場する伝説の悪漢、ゴステロ大尉殿がモデルであります。

 もうあの強烈な悪党ぶりが今でも語り草ですが、このような冒険ものには欠かせないキャラと考え登場願いました。名前も寄せてますし、作中のセリフも結構パクらせていただいております。

 レイズナーでも死んだがと思えばさらにバージョンアップし再出現。以前以上に悪の限りを尽くしますが、この『月桃館五〇三号室の男』ではどうでしょうか??? 

 実はもう一人、今話題のアニメのヒロインに題材をとったキャラが居まして、誰かと言うと『合同保安委員会』のケース・オフィサー、美人で巨乳で有能ですがミサンドリストのマーリェ同志。

 とは言え、中々なんのアニメのヒロインか解らないでしょうねぇ、そのヒロインがもし性格が悪かったら?と妄想し作ったキャラですから解かったら大変です。

 彼女、自分でも宣言していますが、もしシリーズが続くのなら必ずどこかでライドウとシルスの前に立ちはだかります。こうご期待。

 本作では描写でやりたい放題させてもらって居ますが、他にも主人公ライドウのスケベぶりとか、ヒロイン(?)シスル嬢の無双ぶりとか、もう一人のヒロイン(?)セツラの冷酷ぶとかももうちょっと書きたかったと心残りであります。あとマダム・ユイレンのセクシーさとかも・・・・・・。

あと、今回は全然スチームパンクやディーゼルパンクなアイテムや雰囲気を出せなかったのが超心残りであり、書き終わっても気になってしょうがない所であります。

 と、言う事でこの『月桃館五〇三号室の男』私、まだまだやる気であります。現時点では第三集の準備も始めておりますし、小さなエピソードも、大きな物語もいくつか構想しております。またもや皆様のお目文字叶ひが有るやもしれません。

 その節はまた冒険の大地、南方大陸のどこかでお会いしましょう。


令和2年10月 河内野にて。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

月桃館五〇三号室の男2 ~密林に消えた貴公子~ 山極 由磨 @yuumayamagiwa

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ